相台万朗Sodaiブログ

和歌山からきて今は千葉県人に、東京銀座でウエスタンバンジョーの店を36年間やらせていただき、もっかしたずみしてます。

色・色・空・空の旅 (連載―第546号)

2024年04月04日 | 経験・体験
 ある作家が、北鎌倉のお寺さんに入られたと伺ったが、てっきり仏門に入られてお坊さんに成られるのかと思った。
ところが、お亡くなりになり、お墓に入られたらしく私が勘違いしたようであった。

 以前に、このお寺さんを知ったが、歴史を感じさせる静かなたたずまいだ。
 これは、お買い得ですよ。極楽浄土には、ふさわしい物件だ。だって、極楽浄土もあるかわかないのに投資と思えばあの世も金次第のようなだ。
 ところで、色(しき)ってなに? 空(くう)ってなに? 昔に亡くなったおばあちゃんから聞いたが、色は形あるものを表すし。空は無を表すと言う。幼い頃から、おばあちゃんの傍で木魚(もくぎょう)を叩いていたもので、耳からお経を覚えていた。
その中に、色と空がでてきた。形あるものはいつか消えるものだと言う。立派な豪邸でもいつかは腐ってなくなる。人間の悩みもかたちあるものと後からできたものだから、その人が亡くなれば悩みもきえる。と教えられた。

私も人間をしばらくやっているから、いろんな人を見てきた。人は生まれる前からハンディがあってスタートする。
 スタートは横一線でなくて景気と同じでちぐはぐだ。むしろ、出遅れた人ほど、おもろい人生を歩んでいる。
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずといえり」という福沢諭吉の一節だ。
私も学問には、縁遠かったので、よく学問を勧められた。勉強しろとね。
後で分かったが、人間は生まれながらにして平等でないから、学ぶことによってそれを知るだろう。ということらしい。
人は生まれながらにして金持ちもいるし、賢い人もいるし、愚か人もいるし、身分の高い人低い人、その違いはと尋ねたら学ぶ人と学ばない人によってできるという。
 もっと早く教えてよー!私も還暦過ぎて気づいた。
私も57歳の時に脳溢血で倒れ一度は死んだ。もう死ぬことはないだろうと思ったが地球が爆発したかのような交通事故に合い、またあの世を見た。
お医者さんの勧めで実戦でリハビリするようにと勧められ退院して店にでた。
華やかな再デビューで初日から救急車のお出ましだった。薄めのウイスキーを飲んで倒れたらしい。
色色・空空に迫られながら反省もなく、還暦はすぎたわ。天来の楽天で人は人、楽天に生きる体質らしい。
 
  国土が広すぎて苦労する人、人が多すぎて苦労する人、自由で苦労する人、独裁で苦労する人、世間はエロエロある。

 「果報は寝て待て」ということわざを聞いたことがある。
 さっそく横になって、口を開いていたら棚からぼた餅が落ちて来たという話も聞かないから、努力するようだ。
 紀州のある宿坊に泊まったことがあるが、早朝に起こされ、お経を唱え、精進料理を頂いた。
 お坊さんに、なりたかったが成績に阻まれた。

  色即是空(しきそくぜくう)、の言葉は祖母から聞いたことがあるが、耳から覚えた「般若心経」は今も覚えている。
 今年は寒い日が続く、もう少しあたたかくなったら、東海道53次の宿場町を訪ねて旅をしたいが、足が不自由なので、50年ほど前に遡って故郷に錦を飾る旅に出ようと思う。スローな旅になりそうだ。
 石炭をスコップで窯に掘りこんでいた蒸気機関車は、走っていないが、新幹線では早すぎるし、53次をめぐる旅に出ようと企画している。
 やじきた道中の電車バンになりそうだがどうなることやら。色は空となるだろうが剝げそうになったら新しい色に塗り替えるしかない。
コメント
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