Mrs.ベリーのVeryな一日

☆ミセス・ベリーのSmileダイアリー☆エレガントな女性目指してセルフプロデュース中(^v^)

14歳

2010年07月13日 20時11分07秒 | ベリーの感想文(本・映画)
14歳 (MouRa)
千原 ジュニア
講談社
天気        梅雨時の雨女!外に出ると途端に大降り



千原ジュニア 著 : 14歳
を、読みました。


14歳の僕は、学校に行かなくなり部屋に鍵を取り付ける。
年中パジャマで過ごし、外出もパジャマ。
有名私立中学に合格し、青い制服を勝ち取ったのに、
青い服を着た子たちの中にも、
青い服の学校にも僕の居場所はなかった。
14歳中学3年の僕は、そうして部屋に閉じこもって、
壁に絵を描き、テレビの砂嵐を見て過ごす。
多感な少年の不安やいら立ちを、
淡々とした文章でつづった、自伝小説。


14歳中学3年といえば、キャンディと同じ歳で、
こんなにも敏感に周囲を眺め、自分をいぶかしんでいた
著者、千原ジュニアという人は、
なんと繊細な人だろう。と、思いました。
たどたどしくも、ストレートな文章は、
本当に14歳の少年が記した日記のように思え、
彼の過ごした、一年間の苦悩をリアルに感じました。
それにしても、人の感受性というのは、
本当に人それぞれ。
同じ学校で、楽しく過ごす人もいれば、
これほどに悩み、苦しむ人もいるなんて。
大人の社会でも、それは一緒。
いろんな人の価値観を、出来る限り受け入れる
事ができる、大きな器の人にやりたいけれど、
でも、ここに書いてあることは、そういうことではなくて、
あくまでも、その人がその人と向き合う事。
それが一番大事なんだと、思いました。