映画と音楽そして旅

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(ふるさと再訪)「仁徳陵のお堀」

2006-09-05 00:56:56 | 旅 おでかけ
 到着した御陵は観光地ではありませんから、拝観のため駐車している車も数台だけでひっそりと静まりかえっていて大変いい雰囲気です。
 少しお堅い説明になりますが避けては通れませんので簡単に触れておきます。
 ここに葬られている第十六代仁徳天皇は、邪馬台国以降に中国の史書に出てくる「倭の五王」の中の「讃王」ではないかと云われています。
 讃王は420年前後を中心に在位した王で陵墓の規模から云っても、かなりの権力を持ち大きな実績を残した天皇かと思われます。日本の古代史では大阪に難波宮を造営した天皇として、大阪人には人気もありお馴染みの天皇です。
 この墳墓は東西654m南北840mもあり、最大標高は35mで広さは約47万㎡あって甲子園球場が12個入る広さがあります。
 これは秦の始皇帝陵墓やエジプトのピラミッドと共に、世界の三大墳墓と云われ規模においては世界一です。
 
 満々とした水を湛えた三重の堀がめぐらされ、鬱蒼とした樹木が静かな水面に影を落としていました。
 この御陵は広い静かな道路に面していて、その名も「御陵通り」…この通りの名前は私の子供の頃も少しも変りません。
 陵墓全域と共にこのお堀も宮内庁の管理下にあって、遊泳も魚釣りも厳禁で文字通りの「聖域」であることは今でも同じだろうと思います。
 しかし私達が子供の頃は大雨が降るとこのお堀の水が溢れて、国道に流れて来ることがよくありました。
 その度に大きなコイやフナが流れて来たので、それを近所のお兄ちゃん達とアミで捕まえたりした記憶もあります。
 固まりかけていたお脳がほぐれて来て…幼い昔が少しづつ甦って来るような気がします。
 


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