始発駅を出てからか一体…どのくらいの日が流れたのでしょうか。
まぼろしの特急「あずさ2号」は、ひっそりと深夜の松本駅のプラット・ホームに入りました。そこには始発駅をスタートした時のあの華やかムードはもうありません。ホームはひっそりと静まり返って、聞こえるのはこの列車から降り立ったツアーの人たちの囁き声だけです。そしてなにかヒヤリとした冷気が吹き込んできました。
どこからか聞き覚えのある歌声が…おお、あれは私が敬愛するペギー・リーおばさんの声ではありませんか…そうです…彼女が歌う「ローマの秋」です。
時は1952年…舞台は夜のローマ駅…と云えば…オールド・フアンには懐かしいヴィトリオ・デ・シーカ監督のイタリア映画「終着駅」です。
我が青春真っ只中…グラマー女優シルバーナ・マンガーノの、あの豊満なボリュームに圧倒されて、すっかり敬遠していたイタリア映画でした。
その中で例外的に観たくて結局は観損なった映画…今でも心残りになっている映画…それはこの「終着駅」と「高校3年」の2本でした。
「高校三年」は無名の女優ばかりでしたが若さと新鮮さに溢れた、イタリア映画らしからぬ明るい青春映画でした。特に主題曲の「デりカード」は私のお気に入りで、とても陽気で明るい軽快な曲ですが映画音楽の王者、パーシー・フエースの演奏で私のPCにも入力してありますので、今でもブログ作りをしながらしばしば聴いている名曲です。
「終着駅」は{陽のあたる場所」{地上より永遠に」で、なにか陰影のある風貌のモンゴメリー・クリフト…それに私に海外への憧れを植え付けた「慕情」のジェニファー・ジョーンズ…この二大スター共演の大作でしたが、舞台を夜のローマ駅に限定したラブ・ロマンスでした。
「お宝映像」は最近になって我が家の「ゴミ」の中から発掘された「第一級資料」?で、我が国での公開以前の紹介記事からですが、タイトルが「終点駅」となっているのにご注目下さい。
もしこの題名だったら…この映画のヒット率はどうだったでしょうね。
あなたは「終着駅」と「終点駅」…どちらのタイトルがいいですか。
「終着駅」の方が旅の終わり…ほっとした安堵感と、ふと胸を横切る寂寥感 虚脱感…を実感するような余韻のある表現と思いますが…。
…などと寝言みたいなことを云っているうちに、夜明けが近づいて来ました。
空想と妄想で過ごした20日間…誇大妄想も益々エスカレートして、初夏の信州からいつの間にか秋色迫る夜のローマ駅に飛んでしまいました。
残雪の北アルプスが眩いばかりの陽光に映える頃…中央本線松本駅には、爽やかな涼風を探して松本市あるいは上高地へ向かう人々で、いつもの雑踏が戻って来ることでしょう。
まぼろしの特急「あずさ2号」は役目を終えて消えて行きますが、懐かしい想い出はみんなの心の中で永遠に残ることでしょう!
このツアーに最後までお付き合い戴いて有難うございました。
コメントなどで旅を楽しく盛り上げてくださった皆様に
心から感謝致しますと共に、またの「ご利用」をお願い申し上げます。
まぼろしの特急「あずさ2号」は、ひっそりと深夜の松本駅のプラット・ホームに入りました。そこには始発駅をスタートした時のあの華やかムードはもうありません。ホームはひっそりと静まり返って、聞こえるのはこの列車から降り立ったツアーの人たちの囁き声だけです。そしてなにかヒヤリとした冷気が吹き込んできました。
どこからか聞き覚えのある歌声が…おお、あれは私が敬愛するペギー・リーおばさんの声ではありませんか…そうです…彼女が歌う「ローマの秋」です。
時は1952年…舞台は夜のローマ駅…と云えば…オールド・フアンには懐かしいヴィトリオ・デ・シーカ監督のイタリア映画「終着駅」です。
我が青春真っ只中…グラマー女優シルバーナ・マンガーノの、あの豊満なボリュームに圧倒されて、すっかり敬遠していたイタリア映画でした。
その中で例外的に観たくて結局は観損なった映画…今でも心残りになっている映画…それはこの「終着駅」と「高校3年」の2本でした。
「高校三年」は無名の女優ばかりでしたが若さと新鮮さに溢れた、イタリア映画らしからぬ明るい青春映画でした。特に主題曲の「デりカード」は私のお気に入りで、とても陽気で明るい軽快な曲ですが映画音楽の王者、パーシー・フエースの演奏で私のPCにも入力してありますので、今でもブログ作りをしながらしばしば聴いている名曲です。
「終着駅」は{陽のあたる場所」{地上より永遠に」で、なにか陰影のある風貌のモンゴメリー・クリフト…それに私に海外への憧れを植え付けた「慕情」のジェニファー・ジョーンズ…この二大スター共演の大作でしたが、舞台を夜のローマ駅に限定したラブ・ロマンスでした。
「お宝映像」は最近になって我が家の「ゴミ」の中から発掘された「第一級資料」?で、我が国での公開以前の紹介記事からですが、タイトルが「終点駅」となっているのにご注目下さい。
もしこの題名だったら…この映画のヒット率はどうだったでしょうね。
あなたは「終着駅」と「終点駅」…どちらのタイトルがいいですか。
「終着駅」の方が旅の終わり…ほっとした安堵感と、ふと胸を横切る寂寥感 虚脱感…を実感するような余韻のある表現と思いますが…。
…などと寝言みたいなことを云っているうちに、夜明けが近づいて来ました。
空想と妄想で過ごした20日間…誇大妄想も益々エスカレートして、初夏の信州からいつの間にか秋色迫る夜のローマ駅に飛んでしまいました。
残雪の北アルプスが眩いばかりの陽光に映える頃…中央本線松本駅には、爽やかな涼風を探して松本市あるいは上高地へ向かう人々で、いつもの雑踏が戻って来ることでしょう。
まぼろしの特急「あずさ2号」は役目を終えて消えて行きますが、懐かしい想い出はみんなの心の中で永遠に残ることでしょう!
このツアーに最後までお付き合い戴いて有難うございました。
コメントなどで旅を楽しく盛り上げてくださった皆様に
心から感謝致しますと共に、またの「ご利用」をお願い申し上げます。
日本語とは、言葉の艶やかさがありますね。
私は「終着駅」が好きですね、「終点駅」では名詞的な意味の様に思われ、「終着駅」は人の思いが感じられる情感があり、又言葉の響きも映画のインパクト効果は大きい様にも思います。
その意味でも「たそがれさん」の今回のシリーズも終着駅「松本」で良いのではないでしょうか。
「終着駅」は何か余韻があります。やはり終着駅だから大ヒットしたと思いますね。最後の別離のシーンと一年後のクリスマスの場面が物語っています。
殆どのシーンを忘れているのに初めの場面(子供へのクリスマスプレゼントを取り違えた場面?)と終わりの場面が思い出せるのです。
「あずさ2号」の乗車客の中にも「終着駅」の方が乗車していた事でしょう。松本駅が始発駅になる列車に乗り替えられる事を祈りながら私はこの駅で降ります。
次は何処行きの列車に乗ろうかゆっくり考えてまた楽しいたびに参加したいです。
今回の旅に参加できたことを感謝いたします。
有難うございました。
小休止して又、続きを出来ればと願っています。
タイトルはやはりこの方がいいですね。
これからもよろしくお願い致します。
タイトルは「終着駅」…この方がやはり、チョッピリ哀愁もあって良いようですね…
松本起点と云えば…電車で上高地方面…目指すは北アルプス…穂高連峰…といきたいのですが、私は未踏の地で彷徨オンチです。
それと大糸線で「塩の道」北塩ルート…つまり、松本ー大町ー白馬山麓ー糸魚川これも魅力おまっせ!
お帰りは中央本線で関西方面は…松本発、終着が大阪云うの本数少ないので、遅れんように帰ってね。
では、お気をつけて…
日本語って深いですね!
またツアーに誘ってくださいね♪
「慕情」のテーマもステキですよね~。
さて…この次は…上高地や白馬山麓…行きたいな!
でも道を知らんのですよ。北アルプスはムリとしても、山麓ぐらいまで何とか行きたいですね。
帰りはローマ駅ですから、ついでに「ローマン・ホリディ」楽しんで帰って下さいね。
たそがれさんからも以前にコメント頂いておりますね。ありがとうございます。
若い頃見損なったのも大抵は見たように思いますが、まだまだ残っていますね。
一度見ても今でも、再度見たいな…と思うものに{恐怖の報酬}{探偵物語」「スタア誕生」などまだ多くありますね。
昨日の午後にドリス・ディの「カラミティ・ジェーン}留守ロクしました。主題曲の「シークレット・ラブ」が好きで、CDもあるのですが、まだ見てないのでビデオ撮りしました。
こんなことで結構忙しく日が過ぎて行きますね。有難うございました。