「御社の強みは何ですか?」と聞かれてすぐに出てこない中小企業は意外に多いものです。
おはようございます!経営コンサルタント 中小企業診断士の藤田雅三(フジタ マサカズ)です。
「うちの強みは○○や○○で~」と一生懸命に説明していただける社長もいらっしゃいますが、よく聞いてみると抽象的でよくわからなかったり、ホントにそれって強み?と首をかしげるような内容のものもよくあります。
自分では強みと思っていても、よそと比べると非力であったり・・・
「強み」と一言でいってもなかなか難しいモノですね。
よくSWOT分析という手法も使われますが、特に中小企業の場合、外部環境の大きな流れのことを云々いっても仕方がなく、結局は少ない自社の経営資源の中から何かをクローズアップして磨いていくしかない。といったことを他のコンサルタントの先生がおっしゃっていましたが、私も同感です。
もちろん外部環境も見ておく必要はありますが、まずは自社の強みを再認識して徹底的に磨いて生かすこと。
他社と相対的に比較して明らかに強ければ、それにこしたことはないのですが、どうしてもなければ他社と比較しなくても、”自社の長所や良さ”といったところに目を向けてみても良いでしょう。
また、自社の強みや長所って、意外と自分ではわかっているようで実はわかっていなかったり、お客様にはそれがうまく伝わっていなかったりと誤解が生じていることが少なくありません。
いっそアンケートでも採って、お客様に自社の「良さ」や「商品買った、あるいはサービスを利用する理由」「商品を選んだ、当社を選んだ理由」等々を直接聞いてみるのも良いかもしれません。
そんなとき、下図のようなフォームに自社の強みや良さ、商品を買う理由・・・などをどんどん記入してみるとよいでしょう。
心理学でよく登場するジョハリの窓とは、コミュニケーションにおける自己の公開とコミュニケーションの円滑なすすめ方を考えるために提案されたモデルでジョセフとハリーという2人の学者さんの名前からそう呼ばれているそうです。
そのフレームワークをお客様とのコミュニケーションに置き換えてアレンジしています。
自社が気づいていなかった強みや長所は新たなビジネスチャンスに活かせます。
またせっかくの良さをお客様に伝え切れていないことがわかれば、積極アピールに利用しましょう。
「強み」「良さ」とか「商品を買う理由」「自社サービスを利用していただける理由」などを記入していこうとすると、当然文章や文言のレベル感が違ってきますが、あまり難しく考えずにまずはどんどん記入してみることです。
できあがったものを眺めてみれば、中核的な強みが見えてくるかもしれません。
あるいは新たに取り組むべきことが見えてくるかもしれません。
余談ですが、先日「買わない理由」についてのブログを書きましたが、この表を買わない理由に置き換えて整理してみると、「自社の気がつかなかったお客様の買わない理由」などを把握するのにも使えるかと思います。
さあ、あなたのビジネスでは、自社の強みをきちんと把握していらっしゃいますか?
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東京に行くまで気づかなかったのですが、「京都ブランド」って意外と好印象をもたれるブランドなのですよね。
うちの実家にしてもそうですが、案外京都の企業は伝統産業でさえも「京都」にあるのが当たり前すぎて「京都ブランド」の強さに気づかなかったりする会社が多いように思います。
上記のマトリックスでいうと「ビジネスチャンス」になるんでしょうね
私も土曜日にある社長とお話しをしていて、ハッと気づかされたことがあり、ちょっとこんなものを作ってみました。