アラ古希になって
よせばいいのに家を新築することになった
田舎には自分が相続した
まださほど古くない家が二棟もあるというのにだ
それは
嫁に行った長女が
一緒に住んでも良いと言ったせいだ
その条件が
完全な二世帯住宅ならばという
家人が乗り気なので
オイラが何か言うことを憚られる雰囲気がある
建築会社を探したり
設計について口を出したら
忽ち女性陣から口撃されてしまった
もはや亀の如く首をすくめているほかない
いざ自分の家を建てるとなると
思い出す建築家がいる
ひと昔前のカリスマ建築家である
白井晟一氏のことだ
1970年代愛読していた
季刊銀華第17号に掲載された
エッセイ「豆腐」を読んだせいだ
そのエッセイは建築とは少しかけ離れた
一文だった
まるで柳宗悦の提唱する
民藝運動思想を聞いているかのようだった
まっ
自分作る家には参考にしょうもない
高尚な考え方なのだが
然し
コケ脅しの身の丈に合わぬ豪華さをもとめることなく
用の美に徹するという考えは
参考にしなければならない
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