どうしてこんな子供向けの本をもう一度読もうと思ったのか
小学高学年の頃
初めて読んだのだから
六十年ぶりということになる
今年は梅雨が超特急のように始まった
新幹線の「さくら」が?早かったから当然か?
先年亡くなった叔父から
引き継いだ隣家が
オイラの書斎兼寝室兼プライベートBARになっているのだが
老朽化で雨が漏りかび臭く
変な病気になでもなりそうだ
たまたま古書店で見つけた
山田風太郎の「棺の中の悦楽」を
鬱陶しい雨の降る夜中に
この部屋で読んでいる内
居た堪れない気分になってしまった
こりゃあいかんと
口直しに見つけたのがの小学生の頃学校図書で読んだ
「誰も知らない小さな国」だったのだ
これは少し(かなり)気が早いのだが
孫のためにと思って買ってきたものだったのだ
しかし
読み始めると
引き込まれ面白い
辛気臭い想いも忘れさせてくれる
秀作だと気付かされた
気分を変えるにはこんな童話も悪くないのだ