『ダーウィンの悪夢』(フーベルト・ザウパー・監督)
ぜひとも見ておきたい映画だったので、体調はすぐれなかったが、渋谷まで見に行ってきた。あまり体調の良くないときに見るべき映画ではなかったかもしれない。しかし、この世界が“どのように”できているかを垣間見せてくれた点では、たしかに見過ごせないドキュメンタリーだった。もちろん“どのように”というのは自然科学的な意味ではない。グローバリズムというシ . . . 本文を読む
『センス・オブ・ワンダー』(レイチェル・カーソン・著、上遠恵子・訳、新潮社)
情緒ゆたかな文章と詩情をそそる数編の写真に彩られた小さな本である。著者はレイチェル・カーソンというアメリカ人女性である。写真で見るかぎり物静かな感じの女性だ。しかし、彼女の四冊目の著書となった『沈黙の春』は、たぶん彼女自身も予想していなかったであろうが、世界に大きな衝撃を与えた。世の人々に環境破壊の実態を知らしめたから . . . 本文を読む
さまよう死生観 宗教の力(久保田展弘・著、文春新書)
この著者にはたいへんお世話になった。といっても実際に会ったわけではなく本の上での話である。初めて論文らしきものを構想し書いたとき、久保田氏の「日本多神教の風土」から多くのことを学び大いに参考にさせてもらった。イスラム教やキリスト教のような一神教と仏教のような多神教がなぜ異なった論理を持つのかをその生まれた風土に遡って明解に述べられていた。日本 . . . 本文を読む