チャロン通信

チャロナー共が夢の跡

ドルドレイとスペシネフ

2010-03-24 21:29:45 | オラタン攻略
病院にある緊急患者が運ばれてきた。
聞けば、店員の仕事中に強盗に襲われ、腹部に至近距離から散弾銃を撃ち込まれたという。

「そいつはご愁傷様だ・・・・・・」
諦めの表情をしながら医師がその緊急患者の腹部を確認すると
「お・・・・・おっ・・・・?」

散弾による至近弾は
幾年もかけ積み重ねられた分厚い腹筋によって
生命への到達を防がれたのである

「お見事・・・・」

緊急患者はボディービルダーであった。

そののち、彼は見事にステージに復帰してきたのである。縫い込まれた跡が残る腹筋をひっさげて。

P・サッソーリン氏曰く"防弾腹筋"と。


「ドルドレイももうちょっと厳しい仕上がりならなあ・・・」
※厳しい仕上がり・・・ここではVアーマーが高い事。実際は皮膚に水分や脂肪がほとんど残っておらず、筋肉が透けて見えるような仕上がりをさす。
エスポワールがボソリと呟く。

ガチャチャ・・・・・
「何か言ったクワ」
「何でもないよ」

エルムドアが来て3日目。
つくづく五分である。
ドルドレイはスペシネフ様の近接追い打ちでVアーマーが根こそぎはがされ、小玉でのけぞらされ、大玉・鎌でコカされ、右でライフを減らされ・・・
しかし回数を重ねに重ねてもつくづく五分なのである。
あらゆる"小賢しい"要素をひっくり返すほどに、ドルドレイの一撃は重い。
これでバランスが取られているのである。

「お前らは本当に仲が良いな」
ガチャガチャ
「何か言ったクワ」
「何でもないよ」

対戦が終わる度に、
「ゲームは五分だったけど、セットは僕の勝ちカブ」
「1ゲームの勝ち越しクワ」
等の煽り合いが展開されている。

「最後の3ゲームで決着を付けましょう」
とエルムドア。
「わかったカブ」
と甲虫。

しかしいきなりアンホーリーが絡むという容赦ない事態に展開し、
その結果、1ゲームという微差であるがエルムドアが甲虫を最後に押し切った。

「ほんとVアーマー減りすぎだな こりゃあドルドレイのプラモが出たらせめてウレタンクリアー吹いてやらなきゃな」
※ウレタンクリアー・・・非常に頑丈でキズなどに強い仕上げ用のツヤだし塗料。高価。

パンパンパン!
「何か言ったクワ」
「何でもないよ」


「しかし素晴らしい」
周りに居る人々は決着に拍手をした。
エルムドアのリベンジを心から祝福したのだ。


しかしこのまま帰らせるのも平和すぎる。
東京勢が帰りの自動車に乗り込むとき、軽くつついておかなければならない。
「次はライデン戦を練習してきたまえ」
この煽りを受け、エルムドアはにやりと笑った。

たとえ自身のスペシネフがレーザーに打ち抜かれる寸前といえど、その興奮を楽しむ男である。憎まれ役にはなるがこう煽っておけば、彼は練習をするタイプなのだ。


W・ダイヤモンド氏曰く
「罵り合うのは上級者同士の時にだけは良いことだ」
と。






続く・・・・・・・・か?

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