入院記（術後3日目）

　そうそう眠ってばかりだと夜に眠れなくなる8時間はつらい。昨夜は眠薬に頼り眠れたけど、そうそう毎日服用するわけにはいかない！

回診は昨日と同じK先生で、また傷を消毒してスプレーの処置。
頭痛と微熱が続いて食欲もでてこない！朝は半分、昼も冷奴しか食べれない。なので、点滴は抗生剤と水分？あるいは痛み止め？を別にプラスしてもらった。

頭痛がこめかみから下がってきて、後頭部と首のあたりが重いような感じ　相変わらず水分を取れと言われる。点滴をガラガラさせながら物資を仕入れに行く。この日の水分はevianとアクエリアスにしてみた(笑)　売店へ使わなかったT字帯を返品、眠れるように耳栓と咳をすると傷に障るので飴を購入。おばちゃんと話しをして少し暇をつぶす　

病室に戻ると体を拭くタオルが配られた。術後翌日に拭いたので一日おきなのかな？いまいちサッパリしないけど仕方ない

とにかく調子が悪いので、ゴロゴロと横になりながら、眠らないようにと、ひたすらラブストーリー（画像）を読む！

この主人公はコラムニストで前夫を事故で亡くし、お腹に身ごもっていた子供も流産してしまい、悲しみの過去から立ち直れないでいる。友人のように慕っているとっても素敵な最愛の祖母の存在（彼女に宛てて書かれた何通もの複数の手紙）は病で昏睡状態にありながら彼女を支え続けた。次の恋愛、いや出会いすらも避けていたが、ある日、彼と出会ってしまい、最初は躊躇していたが、恋に落ちた。じきにその彼はもう助からないという癌に侵されるのだが、奇跡的に助かり"Happy End"で終わる。彼が死んでしまうかも？と、わかったときに彼女は編集者に連絡をし、仕事を捨ててまで彼の傍にいようと決意する！

体調よろしくないけど、スラスラと読み進められた作品。

－恋とはするものではなく落ちるものだ－って、「東京タワー」を書いた江國香織さんが言っていたっけ（黒木瞳と岡ちゃんが主演した映画は見ていない。非現実的過ぎだが、有閑夫人と20歳年下の彼との話で現実に疲れた大人の女性に支持されたそう　※その後、ケーブルのチャンネルNECOで10/1・3と放送されたのを見ました・・・やっぱり寺島しのぶが秀逸で、思っていたよりも綺麗な映像作品でした）。とにかく、その江國さんの言葉を思い出した作品「ジェニファーへの手紙」でしたよ☆　恋は「する」「しない」じゃなく「落ちる」ものね

同じ病室のMさん（60代手前？）と比較的時間のあく夕方に恋愛や結婚の話をした。彼女は晩婚だったけど、周りも結婚が遅かったようで、別に焦る事もなく過ごしていたという。

「でも必ず出会うのよっ！」と断言(笑)

毎日1回だけでなく何度も顔を出す彼女のご主人はとっても優しそうな方！私はその度に切なくなってしまう。「なんで私には支えてくれる男性がいないんだろう？」「それどころか自分がしっかりしなきゃって支える事ばかり考えている」体が弱っているときは、ついつい心も気弱になるし涙もろくなって泣けてしまう。「どうしようもないじゃん！」って言い聞かせる。

この日は必死に水分を取り続け点滴効果もあったか？おしっこ11回と、うんちも3日振りに出た！スッキリ～　点滴・・・最悪です　入院日から刺していたところが限界になっていたのか？赤く腫れてきて、点滴が落ちない、覚悟して別の血管から取り直し！針を抜いたら、なんと針が根元から曲がっている、ひえ～ッ　取り直したら落ちる！落ちる！良かった

やがて来る夜～　又悲惨にも眠れないのであった。いびきは絶好調～　グーガー言っては止まり、引くような音が入り、へへへへぇと笑ったりもする。耳栓してチャレンジするが寝れない。持っていった音楽を聴いたら眠れるかなぁと思って聴くが、ますます覚醒して5時間も聴き続けてしまった。バカだー　やがて朝が来た。