3年に一度のバレエの祭典。
ついこの間、観た気がするのに、3年なんてあっという間なのねと愕然とする。
あのときに出演したダンサーで、現役を引退しているのはフェリ。
フェリがいないのはとても寂しい。まだまだ現役で踊っていてほしい。
パリ・オペラ座バレエ団では定年を迎えるルグリは今年も参加。
まずはAプロ!日程は4日の最終日の鑑賞。
連日で疲れはあるだろうけど、踊りこんできていると思うので楽しみます。
土日は予定があったので仕事帰り参加で切ない。
確実に遅刻よ・・・
<Aプロ>
8月1日(sat)
8月2日(sun)
8月3日(mon)
8月4日(tue)★
開演は18時で会場は上野。
ド田舎の職場からは間に合うわけがないのは分かっていた。
でも、せいぜい30分遅れぐらいかと思ったら、JR上野駅到着が18:40!?
長丁場で終演が22時を過ぎるので、遅れてるのにも関わらず、咄嗟に、ドリンクとおにぎり2個とパン1個を買う。
(あぁ~ひでぇ晩飯!だけど会場内では高くて買えない)
しかし、なんて連絡が、わるいところなのよ、今の職場?
ということで、以後、平日のライヴものに関しては休暇をもらいたい方向ですよね。
貧しいくせに、なにか行動が反し崩れてきているような?
3演目ぐらいを見逃すと覚悟していたのに、5演目も見逃したのは、かなり悲しい。
せめて「海賊」と、タマラ・ロホのソロ観れたら嬉しかった。
もちろん本当は全部観たいのよ、決まってるじゃん!
チケットもぎる前に横の素晴らしい写真に反応。遅れてきてるのに又もや写メる。
くるみの時はロビーでモニターを見ていた。案内が沢山いすぎてウザいほど。
質問に答えない案内係りには参った。2回聞いたのにスルーされる。
答えられないことは答えないようにしているのかね。
聞こえなかったのかな?いっぱいいっぱいなのかな?教育頼むよ、東京文化会館!
レポというよりも、主観入りまくりのただの感想文をログに残しておこうと思う。
自分ログなんて、そんなもんよねって開き直り(笑)
指揮:ワレリー・オブジャニコフ
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:高岸浩子
■第1部■ 18:00~19:10
1.『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
マリア・コチェトコワ(サンフランシスコ・バレエ)/ダニール・シムキン(アメリカン・バレエ・シアター)
2.『くるみ割り人形』より“ピクニック・パ・ド・ドゥ”
振付:グレアム・マーフィー/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ルシンダ・ダン(オーストラリア・バレエ団)/ロバート・カラン(オーストラリア・バレエ団)
3.『海賊』
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
マリアネラ・ヌニュス(英国ロイヤル・バレエ団)/ティアゴ・ソアレス(英国ロイヤル・バレエ団)
4.『エラ・エス・アグア - She is Water』
振付:ゴヨ・モンテロ/音楽:コミタス、クロノス・カルテット
タマラ・ロホ(英国ロイヤル・バレエ団)
5.『くるみ割り人形』
振付:レフ・イワーノフ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ヤーナ・サレンコ(ベルリン国立バレエ団)/ズデネク・コンバリーナ(ナショナル・バレエ・オブ・カナダ)
1Fロビーにて観るけど、モニターじゃ何にもわからなかった。
トイレで中学生~高校生ぐらいのバレエをやっている子が話していた。
ヤーナ・サレンコはもっと観たいと。う~ん、Bプロでしっかりと観てみよう。
子供を魅了するって、どんなダンサーなんだろう。
最近のスター達を知ろうとしていないなと感じる。
昔のスター達をどうしても追ってしまうのだから仕方ない。
しかもロシアだからって、食わず嫌いは良くないね。
6.『コッペリア』
振付:アルテュール・サン=レオン/音楽:レオ・ドリーブ
アリーナ・コジョカル(英国ロイヤル・バレエ団)/ヨハン・コボー(英国ロイヤル・バレエ団)
私のバレエフェスはこれで始まった。
やっと会えたコジョカルは期待を裏切らない。
愛らしい!演目にあっている。村娘の衣装がそのまんま絵本からでてきたようだ。
私が着たらぶっ飛ばされるかもだけど、いや舞台ならイケるか?もしれない。
あぁ何てバランス!簡単にやってのけるけれど驚異のバランス時間。
1・2・3・4・5?それぐらいのアチチュードバランス。ぞくっとする。
見たかったコジョカルが今そこで踊っていることに、しびれる。
そのバランスのあとに、それは丁寧にゆっくりとアラベスクを見せてくる。素晴らしい。
もしも音楽に合わせないのだったら、この人はどれだけバランスをとっていられるのだろうか?
アチチュードも、アラベスクも、ルティレも!これでもかって魅せてくるのにいやらしくない。
ロシアダンサーだったら、「どう観なさいよ!」
と、喧嘩を吹っ掛けられているような雰囲気になってしまうのだ。
15日に彼女の全幕「眠れる森の美女」 を観にいく。
彼女がオーロラをどう踊るのか、もう今から 震えるほど 狂喜するほど 楽しみでゾクゾクする。
うぁーーーって、叫びたいぐらいだ。
二度も来日公演のチケットを取ったのに、怪我で来れなかった。
本当にやっと観れた、やっと会えた。本物だった!ありがとう。
♪休憩 20分♪
会場に着いて座席に座ったばかりだというのに、もう休憩だ。
ここで私に限らず、あちらでもこちらでもパンの類の匂いが充満しているチープ席のロビー。
1Fロビーの方達が豪勢な食事をしているとは限らないけれど、3万とかのチケット代を出せる人がおにぎりとかってのもね、なんかね?
でも、ボロアパートに住んでいてベンツに乗っているってのもあるぐらいだし、わからんか!?
椅子が空いて座ると目の前に男性。
しかも、いい年齢のおじさん3人が話している(推定 58歳・50歳・43歳)
男性のバレエファンも、もちろんいるのは確か。
前にバレエの掲示板で男性のマラーホフファンと盛り上がったのを思い出した。
しかし、彼らはどの辺にポイントを置いて観ているファンなんだろうか?
一人行動しているとマンウォッチングに夢中になってしまう。
じっと見るけれど彼らは私とは目を合わしてはくれない。
会話が少しだけ聞こえた。
「どういうダンサーが好みなの?」
『スラーっとした背の高いダンサーが好きだなぁ』
照れるわけでなく純粋にバレエ好きなのか?
演目の話題をしていないし、技術的な話も出ていない。
何で必死に聞こうとしたかって?
見た目がいかつい方達なんですもん。
さて解散、案外近くの座席に一番いかつい人がいたわ、ははは。
ってことは、オタクとか偏った傾向ではないかな、だったらかぶりつきで見そう。
■第2部■ 19:30~20:45
1.『ジゼル』より第2幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー/音楽:アドルフ・アダン
上野水香(東京バレエ団)/マチュー・ガニオ(パリ・オペラ座バレエ団)
上野水香の純クラシックは全く興味がない。
でも、男性はマチューだし、あぁ、もう!って思ってしまう。
それでも彼女はそつなく踊っているし、きれいなラインを見せてくれてるんだけど、興味がない。
マチューのソロでじっくりと観ようと構えた。
ジゼルの男性ヴァリアシオンに派手さはないけれど、丁寧に踊ってないとボロボロになるような気がする。
地味だけどマチューの踊り、オペラ座メソッドの品がある。
美しいアチチュードターンに、ただただ見惚れる。
2.『クリティカル・マス』
振付:ラッセル・マリファント/音楽:リチャード・イングリッシュ、アンディ・カウトン
シルヴィ・ギエム/ニコラ・ル・リッシュ(パリ・オペラ座バレエ団)
ギエムがステージに登場するだけで、もう虜になる。
コンテンポラリーの作品しか踊ってくれなくなった彼女。
今も思い出す世界バレエフェスのガラで踊ったクラシック演目。
めっちゃ派手なドンキの衣装で、超楽しんで踊った。
バレエのお客さんは、ブラーボ!って、大体はオヤジが声を飛ばす。
だけど誰にでも飛ばすからウザイ。
あの時の私達は、天井桟敷席から叫んでしまったぐらいだ。
ヒューヒューって、うおぉ~って最高にHappyなステージ。
あんな高揚は今のスターなきフェスではあり得ない。
さてこのコンテンポラリー作品はどうだろう。
プログラムが最近の私にはたいそう高価なもので買えなかったので、詳細不明。
振付ぐらいは調べればわかる。
振りのマテリアルが数パターン決まっている。
最初はゆっくりと、二人のコンタクトが続く。
緩さのなかでも、時折訪れる鋭さがたまらない。
緩急つけていく、繰り返す。
お互いを信頼しているんだけれど、お互いを警戒しているみたいだ。
繰り返しの中で、探り合い、確かめ合い、葛藤があったりするけれど、安心を大きくしていくようなものを感じる。
早くなる動きが気持ちよい弧を描いて、動きの速度が違うだけなのに魅了されてしまった。
コンテンポラリーを観ると、いや純クラシックでもそうだけど、
今すぐスタジオに行って、全部の音楽を流して踊ってもいたくなる。
狭い座席にいることがつらくなるダンサーほど、最高のパフォーマンスを見せてくれているんだと思う。
痛くなるほど拍手をした。
最近では誰にでも拍手を送れなくなっている。
こんな天井桟敷席でも、7,000円払って来ているのだ。
プロは私達を自然に拍手をしたいと思うぐらいに楽しませてくれないとだよ。
だから、自然にしたい人にしかしないことにする。←何様(笑)
ギエムが現役で踊っている時代に生まれて良かった。
3.『ライモンダ』より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ/音楽:アレクサンドル・グラズノフ
マリア・アイシュヴァルト(シュツットガルト・バレエ団)/フィリップ・ヴァランキエヴィッチ(シュツットガルト・バレエ団)
女性舞踊手のことは詳しくない。
とても容姿が綺麗だし、技術的にも、確実にこなしているのかもしれないが、物足りない。
魅せるのが難しいライモンダのヴァリアシオン!
パドブレで進む時のポールドブラ、手を叩く振りは入っていなかった。
品性と妖艶、後半の動きが出てくるところでメリハリを表現してくるが、キレがいまひとつで残念だった。
誰が踊っても 「ブラーボ!」 と叫ぶ男性がいるけど、何だかなぁ…と思ってしまう。
男性舞踊手、フィリップ・ヴァランキエヴィッチ!
前回の時に魅了された彼、3年振りに観る姿は、ほんの少し老けたように感じた。
ちょっとトータスみたい(笑)好き!表情が似ている。
体が重いように感じたり、でも、コンテンポラリーの方が、良さが活きるのかもしれない。
4.『スカルラッティ・パ・ド・ドゥ』(「天井桟敷の人々」より)
振付:ジョゼ・マルティネス/音楽:ドメニコ・スカルラッティ
アニエス・ルテステュ(パリ・オペラ座バレエ団)/ジョゼ・マルティネス(パリ・オペラ座バレエ団)
最高!!パリオペラ座の品位を存分に見せつけてくれる二人。
登場しただけで満腹。ジョゼの作品で初見です。また超難しいでしょうか?
今回の演目は初めて観るけれど、彼らは淡々とこなしているようで超テクだったりするので、毎回びっくりさせられる。
オペラ座クオリティで確実なピルエットはダブル止まりだったけれど、アニエスがトリプルを回っていたことに、うおぉ~ってなってしまった。
静かなパ・ド・ドゥ部分と各ヴァリアシオンにコーダ、地味だけど、段々と高揚していく素晴らしい作品ではないかと思えた。
ジョゼは大好きだけど、さすがにおじさんになってきた。
でもマネージュ(左回り)が何とも美しい。
この二人には、いつ見てもため息が出る。
前回の世界バレエフェスでは、JR上野駅でジョゼに会えて、最高な笑顔でサインと握手をしてもらったのは、いい思い出。
今回の衣装もアニエスの作品かな?
プログラムを買っていないので(3,000円)また確認しますね。
彼女の黒タイツ姿を観るのもこういった作品ならではですね。
長くなってしまったので、
後編 に続かせます。
プログラムを買ったら、継ぎ足しそうなんですもん。