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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

シドニー・ポラック監督『トッツィー』(1982年)

2016-12-23 12:39:46 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

トッツィー Tootsie 1982

2016/12/18

・こだわりが強すぎて干され気味の舞台俳優、マイケルが、女装してテレビのメロドラマの仕事にありつく話。

・王道のなりすましコメディ。

・ダスティン・ホフマンが「演技の上手い役者」というプレッシャーのかかる役を演じている。

・所属している劇団の雰囲気は、わりと日本の劇団と似た感じ。

・誕生日パーティーでさりげなく示される主人公の舞台役者としての格。

・劇団の女優サンディと、ドラマの座長格の役者ジョンのボンクラぶりがほほえましい。

・がっかり大御所ジョンの唐突なキスと最後のセリフ。

・サンディのスクリームぶり。

・堂々たる笑いのポイントゲッターぶり。

・テレビドラマのプロンプは、モニタにセリフを映してスクロールさせている。おもしろい。

・30年以上前の映画でここまでゲラゲラ笑えるとは。

・「バレるバレない」で緊張感を維持する方法を採っていない。

・その代わりに、思いのほか上手くいって後に引けなくなり、マイケルが罪悪感を煽られる展開。

・間に合わせの役にすぎなかったはずのドロシーが、熱演するうちに段々別人格を持ち始める。

・役に入り込むタイプの役者さんなら共感できそう。

・男優が女性として生きることで当時のジェンダー問題を扱った社会派作品にもなっている。と思う。

・ありがちなコメディの型でも、脚本家の腕がいいと安っぽくならない。

・主人公マイケル、主人公の恋人サンディ、主人公が女装した姿ドロシー、劇団の作家ジェフ、ドラマの女優ジュリー、ドラマの看板役者ジョン、プロデューサーのロン、ジュリーの父親ロスの間で好きだ嫌いだ言っている。

・いったい何角関係なんだか。

・だんだんマイケルと同居している作家がゲイっぽく見えてくる感じが生々しい。

・終盤、マイケルに畳み掛ける「不幸」が楽しい。

・二人が「友達」に戻るのが後味いい。

・そのあと二人が「恋人」になるかどうかはそんなに大事ではないんだろうな。

※見取り図。

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ジョージ・バトラー、ロバート・フィオレ監督『パンピング・アイアン(鋼鉄の男) 』(1976年)

2016-12-22 15:28:43 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

パンピング・アイアン(鋼鉄の男) (字幕版) - 予告編

2016/12/22

ボディビルダー時代のアーノルド・シュワルツェネッガーを中心に、1975年のミスターオリンピアの様子を描いたドキュメンタリー。

冒頭でシュワちゃんがバレリーナにポージングを教えてもらっているところがかわいい。

彼が昔から権力者に憧れる野心家だということもわかる。

筋肉はまだわかるけど、血管まで太くなっているように見えるのは、一体どうなっているんだ。

こういう「常人ならざる見た目の人」は、早死にしそうなイメージはあるけど、今は69歳でバリバリ映画にも出演している。

そのころ、ステロイドはなかったのかな。

筋肉の良し悪しは前見たセッションの音楽以上にわからないので、最初は「すごい」と思っていても、どうしても途中で眠たくなる。

筋肉をつけるのは、ほどよいストレスと目に見える成果が自己肯定感を煽るんだと思う。ジョギングの楽しさに通じる。

どちらも優勝を目指す気にはならないけど。

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デヴィット・シュワイマー監督『チャット ~罠に堕ちた美少女~』(2010年)

2016-12-22 00:21:22 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

映画 『CHAT チャット ~罠に堕ちた美少女~』 予告編

2016/12/20

・14歳の少女がチャットで知り合った男にレイプされた挙句、父親との信頼関係が崩れてしまう話。

・最初の30分くらいまでは、チャットで知らない男とコミュニケーションを取って、親に黙って会いに行っちゃう少女が不用意すぎて、設定がずいぶんチープに見えた。

・しかし、レイプされた本人である少女が「あれはレイプではなく愛に基づくセックスだ」と頑なに信じてしまう話だとわかってからは集中して観れた。

・被害者に被害者の自覚が無い。

・大人なら誰が見ても性犯罪なんだけど、それが愛に基づくセックスなのか、レイプなのか、きちんと理論立てて14歳に説明するのは案外難しい。

・ただ、ちょっと落ち着けばできないことはないと思う。

・怒りのあまり、彼女の父親にはそれができなかった。

・娘には、犯人を逮捕しようとする父親が敵に見える。

・父親も、犯人への憎しみが強くなるほど、娘のことが見えなくなる。

・結果、父親ががんばるほど、娘の信頼を失っていく。

・真綿で首を絞めるように家族の関係が険悪になる。

・家族でパーティのシーンでは、些細なリアクションで、娘が秘密をばらされたことに気付く。心底ハラハラする。白眉。

・それが仮装パーティというところに、作り手の意地の悪さを感じる。

・性犯罪は、ほんとにやられ損。仮に犯人を殺したとしても、被害者にとってトクすることはひとつもない。

・レイプ被害の問題だけでなく、もともと持っていた反抗期要素も加わってしまって、とても複雑な父娘の関係が描かれるようになる。

・幼い娘のいる父親は、あらかじめ見ておいたほうがいい作品かもしれない。父親にとってはサイコホラーだと思う。

・カウンセラーの有能感。目付きが頼りになりそう。

・相手は悪質とは言え、どこにでもいる性犯罪者で、捜査が進むにつれ、わりと簡単に娘の眼の覚めるところが、むしろ生々しい。

・程度の差こそあれ、アメリカでも日本でも、そんなに珍しい話ではないんだと思う。

・確かによくできているんだけど、話もタイトルも地味すぎて、劇場ではあんまりお客さん入らなさそう。

※完全ネタバレですが、三宅隆太さんの評がすばらしいです。→「これ、なんで劇場公開しなかったんですか?(三宅隆太)」

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ジョージ・ミラー監督『マッドマックス』(1979年)

2016-12-21 00:03:45 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

マッドマックス 予告編

 2016/12/20

警官マックスが暴走族を退治する話。

「退廃した近未来の世界なのかな?」という感じだけど、文明レベルがよくわからない。

設定がスカスカなのが気になる。

悪役に滅茶苦茶にされるためだけに出てきたカップルは、ふだんどこでどんな生活をしているのかが想像しにくい。

熱狂的なファンがいるシリーズなのは知ってるけど、「怒りのデスロード」を先に見てしまうと、これじゃない感じが強い。

1979年の作品だから、あんまりツッコミすぎるのも変なんだろうけど、どうしても「当時見た人は興奮したんだろうなあ」という見方になってしまう。

体を張りすぎの登場人物や、シンプルすぎる構成は共通している。

バイクのこけ方が派手すぎ。

奥さんが不用意に単独行動ばかりしているので、いまいち共感できない。

「そりゃ、そうなるよ」と思ってしまう。

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ゲンディ・タルタコフスキー監督『モンスター・ホテル』(2012年) 

2016-12-20 00:56:50 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

モンスター・ホテル (日本語吹替版) - 予告編

2016/12/18

・モンスター向けのホテルを経営するドラキュラが、断腸の思いで子離れする話。

・あんまり予備知識なしに観たら、娘のトラヴィスがとてもかわいい。

・コウモリに変化して、外を見ながらクチビルを震わせて涙ぐむところ。

・ドラキュラ父は結構ひどいことをしているけど、あんなに娘かわいかったらしょうがない。

・コウモリに変化する瞬間、空を飛ぶところ、各クリーチャーがそれぞれの特性を発揮するところの動きが異常に気持ちいい。

・昔見た『トムとジェリー』のスピード感に通じる。

・ただ、部屋の各ドアノブに喋る干し首がぶら下げられていたり、味方側のウルフマンの子どもたちが完全に制御不能だったり、結構シュールな笑いが多い。

・ビンゴのシーンとかゲラゲラ笑った。

・そして、娘が外の世界を知る話とうよりは、やっぱり父親側の目線の話。悲哀。

・基本的には子供向け作品なので、全体的に話し方がゆっくりクリア。英語を勉強する人にはよさそう。英語字幕があるともっといいんだけど。

・モンスターたちはそれぞれいい人で悪人は出てこない。

・唯一悪人っぽく描かれていたコックが、実は一番まじめなやつなんじゃないかと思う。職務熱心。

・アニメの場合、目に見えるものは全て作り手が描いている。ゴチャゴチャした描写はアニメと相性いいのかも。

・細々張られている伏線が綺麗に回収される。

・小さな出来事から大きな出来事に移行していく。

・主人公(父)が目に見えて変化(成長)している。

・教科書のような娯楽作。ディズニーでもピクサーでもないのに高い安定感、ちょっとだけ毒っ気を追加してる。

・ストーリーの都合とは言え、父親が娘に悪事をバラすところは、素直すぎるような。

・あの二人、付き合ったら、食生活合わなくて大変そう。

・続編でどうなっているのやら。

・ドラキュラvs飛行機の解決方法には納得した。よく思いつくな、ああいうの。

・エンドロールの風景画も、「そのころお父ちゃんはなにやってんのかなー」と思うとしみじみする。

※追加料金かかってもいいので、NETFLIXは再生スピードの調整機能つけてほしい。

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斉藤道雄『手話を生きる ──少数言語が多数派日本語と出会うところで』

2016-12-19 22:51:32 | 読書感想文
手話を生きる――少数言語が多数派日本語と出会うところで
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みすず書房

2016/12/19

・ひたすら「手話は言語である」と書いてある。

・手話のことを全く知らない自分からすると、「えっ、違うの?」という感じだが、この本によると違っていた。

・少なくともろう学校では、手話は言語でなかった。

・ろう学校では、「口話法」の授業が行われる。

・ろう者やろう児を「聴覚が欠落している人間」と見なし、聴力回復と発声によるコミュニケーションを目指す。

・つまり「日本語」を学ばせる。

・日本語がわからない人は言語障害者で、口話法を身に付けるためには「手話」が邪魔になるという理屈。

・聴力が回復しない子どもは置き去りになる。うまくいっても中途半端な日本語しか身につかない。

・そもそも、音声言語である「日本語」は、ろう者にとって学びにくい。

・多くの子どもは、言葉を獲得せずに大人になる。

・興味深いのは、子どもの頃、口話法を学んだ大人たちが「学校の授業の記憶があまりない」というところ。

・「言葉」を学べなかったので、記憶が定着しないということらしい。

・悪者扱いされた「手話」にも、日本語を適宜手話に対応させているのが「対応手話」、日本語への展開を意識しない「日本手話」がある。

・日本語でも英語でも、高度な思考になればなるほど、多言語への置き換えが難しくなる。

・逆に言うと、「対応手話」を使っている限り、高度な思考は出来ない。

・自分が想像できる範囲だと、たぶん漢語と中国語くらいの差はあるんだと思う。

・ネイティブの手話は、正確に日本語には訳せない。

・同じようなことはどの言語にもあると思うけど、手話を言語と考えないと、そういう発想にならない。

・タイトルの『手話を生きる』も、日本語に訳せないニュアンスになるんだそうだ。

・今は、まずは手話を獲得して、第二言語として日本語を勉強するというバイリンガル法が台頭している。

・結局、「え、そういうもんじゃなかったの?」と素人は考えてしまうが、全然そういうものじゃなかった。

・「日本人なら日本語」というのは単なる固定観念だったというのが、一番の気付きだった。

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マーティン・スコセッシ監督『タクシードライバー』(1976年)

2016-12-18 02:53:02 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

タクシードライバーTaxi Driver 1976

2016/12/17

タクシーの運転手になったものの、「何か」をしたいという衝動が抑えきれず、やがて爆発してしまう話。

最初の半分は真面目に運転手をやっていたり、恋をしたり、わりとのんきなもの。

好きな人と一緒に行く最初の映画がポルノ。

相手に合わせる気が感じられない童貞感。

バックミラーごしに両目をギョロギョロ見せる構図を多用しているのがちょっとこわい。

あからさまに車でノロノロ歩行者(女性)のあとを付けるのも気持ち悪いので主人公のすることじゃない。

売春婦をデートに誘って、説教する感じもなんだか残念。

そんな「拗らせた男」が鬱屈を募らせていく。実生活でうまくいかないと社会のせいにするというのはわりと普遍的な価値観かも。

けだるい音楽が繰り返されるも社会の雰囲気や彼の晴れない気持ちを汲み取っている。

あれだけ社会にケンカを売っておいて、シレっと元の運転手に戻っているのが不思議。

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アレックス・ステイプルトン監督『コーマン帝国』(2011年)

2016-12-18 00:35:42 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

映画『コーマン帝国』予告編

2016/12/17

映画監督、プロデューサーのロジャー・コーマンの業績を追ったドキュメンタリー。

アメリカ人に絶対ニュアンスの伝わらなそうな強力なタイトル。ビートたけしのコントに出てきそうな名前。

彼の作品はほとんど観たことはない(製作の『デス・レース2000年』くらい)が、ダイジェスト映像にはどれも不思議と既視感がある。

学生がやっているような自主製作映画や初期特撮のチープさにそっくり。

撮影許可なんかクソ食らえ、工夫に工夫を重ねて、とりあえずエログロを入れて盛り上げてよう精神。

映画の本場でも、最初はこんなもんだったんだと思うとほほえましい。

ただし、半世紀以上前から250作品(予告編だと300。どっち?)も作っているのに、赤字を出したことがないとなると、凄味が出てくる。

しかも、このドキュメンタリーの証言者には、ジャック・ニコルソン、ロバート・デ・ニーロなど、伝説級の映画人がほいほい出てくる。

「評価されることは無いが、誰もが見たがる作品」という評価もなんだかかっこいい。

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ニコラウス・ゲイハルター監督『いのちのたべかた』(2005年)

2016-12-14 21:31:54 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

 

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2016/12/13

屠畜や農作物の生産の様子を淡々と映している。

解説もなにもなく淡々としすぎていて、一度に観るにはちょっとしんどく、何回かに分けて観る。

自然の恵みとかいう言葉とは程遠い、人工的でシステム化された生産現場。

農作物はそうでもない(映像的には退屈)だったけど、がんがんベルトコンベアで運ばれ、がんがんコンテナに詰め込まれるニワトリなど、命の尊さとは逆の何かが映っている。

牛の帝王切開や屠畜の様子も、結構しんどい。

それも人間が生きていくためには仕方ないことなので、それを残酷というなら肉を食べないという選択肢しかなくなってしまう。

実際、どっかのタイミングで、「残酷」から「おいしそう」になるわけだし。

牛をバラす人は、やる気になれば人間なんて簡単にバラせるんじゃないかと思うと、余計な妄想が広がってしまって、ほんとうに怖い。

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フランク・キャプラ監督『素晴らしき哉、人生!』(1946年)

2016-12-13 00:51:26 | NETFLIX/PrimeVideo/UNEXT/Apple TVで観た

 

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PSG

2016/12/10

昔の作品とは言え、タイトルが物々しくて手が出しにくかった。

住宅ローンの仕事をしている男が、かつて自分が助けた人たちによって危機を乗り切る話。

「情けは人のためならず」そのまんま。

奥さんの「運命の人に出会った」感はすごいけど、人助けをしているうちに、彼が本当に望んでいた大学進学も旅行も果たせないまま。

どんなに優しく賢くても、運命には勝てない。

それにしても、8000ドルの管理の杜撰さ。

展開上の都合か、たまたま盗んだのが悪役だったけど、誰が盗んだとしても主人公サイドは言い訳が出来ない。

それはともかく、序盤で登場人物を一気に紹介する手際の良さ。

うっかり家族に八つ当たりしてしまう彼の弱さ。

最初に自殺をほのめかすことで維持される緊張感。

なるほど、名作だった。

コメント (1)
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