観劇三昧:無差別
2016/9/27
犬殺しの一族として忌み嫌われていた兄妹が「人間」になるためにもがく話。
神と人間と獣の境界線はどこにあるのか。
物語はどこから始まりどこで終わるのか。
スケールの大きなテーマを80分ちょっとで語り倒す。
群唱とダンスは祝祭表現の必須科目。
動物を身体的な説得力をもって演じられる技術。同じ演技でも動物演技は別の免許という感じ。
葉丸あすかさんの愛らしい犬と、大村わたるさんのコミカルで禍々しいきのこの演技。
何度もかっけえかわいいかっけえかわいいとつぶやいてしまう。
劇団千年王國『狼王ロボ』は未見。悔やまれる。両方見ていたら、たぶん別の感想を持てたかもしれない。
最後は、壮大なフィクションではなく、お客さんにぽいとボールを渡してくる。
油断ならない。