アジア人財事典

アジア人財カンパニー株式会社 井上一幸 がお届けする粋な話題の数々

私が今考えている事

2007-08-22 | マイビジネス
先日、ライターの中島恵さんに私の仕事についてインタビューを受けて、あらためて自分がどうしてここにいるのか、これからどうしたいのかを深く感じ取りました。人から聞かれて言葉にすると自分の頭の中がはっきりする、ということってありますよね。
そこで、そのはっきりした内容を書きとめておくことにしました。

この仕事を始めたきっかけ:

* アメリカで留学したり、働いたり、香港政府で香港人(中国人)と接していると、日本への誤解に満ちていること気がつく。<アメリカの大学の異文化理解という授業で、日本では妻は夫から3歩下がって歩く、とか、日本は物価が高いので、実質的な生活水準はきわめて低い、などと “教わりました。”香港人からは、日本の男性は仕事の効率が悪いから残業ばかりしているくせにさらに飲みに行くので、家庭をまったく顧みない、んだよね?と聞かれました。>
* とある本で、日本の良さは長く住まないと理解できない、最低5年は必要、と書いてあって同感した。(奥ゆかしさ、謙遜、思いやり、気づかい、などの価値観のこと)
* ならば、外国人が日本で仕事を持ち、日本に住みつけば、日本のよさを理解してもらえる機会が増えるだろう、と考えた。
* たまたま仲良くしていた香港企業の社長に申し出て、東京のグッドジョブクリエーションズを自分でやる事にした。

実際にこの仕事をしてみると:

* 日本の良い面を素直に感じ取っている中国人が結構いる事に気がついた。新鮮な驚きだった。<当ブログ『好感度No1の国、日本』参照。>
* そういう人にこそ、日本での活躍の場を与えたい、と思った。


この仕事でやりたいこと:

* 日本の社会や企業風土は独特です。日本人は、主張し過ぎずむしろ謙遜の気持ちで、相手を傷つけないやり方でコミュニケーションをとりますよね。それを感じ取る感性があるかどうかをポイントにして、まずは求職者の人物を見極めたい。
* そういった日本のやり方が良いと感じることの出来る人、それに馴染める人、それが好きになれる人、そういう感性のある人を企業に紹介したい。
* 企業への人材紹介である以上、スキルや給料がマッチするかどうかは当然大事。でも外国人を見る場合は、日本社会という土俵に上がれるかどうか、感性のポイントから人物を選ぶことが先決だと感じている。
* つまり合うか合わないか、相性の問題。<日本人でも、海外に憧れて出て行ったもののドライな人間関係に失望した人はいるでしょう。逆にそれが良くて住み着いている人もいるでしょう。>
* よく外国人の紹介というと、敬語講座とかマナー講座とかを “売り” にすることがあるが、それは本質的なものではないと思う。教えても出来ない人は出来ません。逆に、上記のような人なら当然のようにして身につけています。

将来は:

* 「井上さんの紹介する人なら間違いない。」「グッドジョブクリエーションズの人材なら安心だ。」と言われたい。

以上です。

この気持ちが将来も変わらないことを祈りつつ。

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