ターフの風に吹かれて

一口馬主の気ままな日記です。
キャロットクラブの会員です。

永遠の一番

2014年05月19日 | ブログ
例えばプロ野球選手が引退するときなんかに、
「いちばん思い出に残っている試合は?」なんて質問がよくされる。
たくさん試合をしてきた中でたった一つなんて選びにくいよなー、
なんて思いながらそういう会見を見ているが、
さて、では、自分の出資馬のレースの中で、
いちばん思い出に残っているレースは何だろうと考えてみる。

初GIとなったブルーメンブラットのマイルCSだろうか。
初めて重賞の口取りを経験したシルクメビウスの東海Sか。
そういえばブレイクランアウトのダービー初出走も嬉しかった。
というように思い出に残っているレースは数多とあるが、
しかし実は答えはすぐに出る。

これ、結局答えは初勝利のレースなのである。

何度か書いているので覚えてくれている人もいるかもしれないが、
アンカツ鞍上のシルクアンビシャスという馬が僕の初勝利だった。
今からちょうど12年前のことになる。

あのときの嬉しさは今もはっきりと覚えている。
本当に嬉しかった。
めちゃくちゃ興奮した。

一口を始めて足かけ5年がたっていたというのもあるだろう。
今でこそ当たり前になってしまった「出資馬が勝つ」ということ、
それが当時の僕には凄いことだった。
未勝利戦の勝利ですらあり得ないことだった。
それをシルクアンビシャスはやってくれた。

繰り返すが、本当に嬉しかった。
一口をしてきて、あの嬉しさを超える喜びは未だにない。
たぶん永遠にないだろう。

しかし考えてみると冒頭のプロ野球選手の話でも、
いちばんの思い出として投手なら初勝利を、
打者なら初ヒットを挙げる人が多いような気がする。
きっとそういうものなんだろう。

今日5月19日は、じつはその初勝利の日である。