エミリの一筆啓上

#日記ブログ#猫ブログ
日々の思いを綴ります。

笑って

2018-08-29 21:09:02 | 日々のできごと
だから、そうじゃなくて、お水をそこに置いたのは、いつもの定位置にレオが座っちゃったから、とりあえず置いたのであって、レオが定位置を空けてくれたらそこに移すに決まってるじゃない。そこに居て見てたでしょ。


今さら、目の見えないレオのお水の位置を変えたりはしないのですよ。



それなのに、わざわざ「ここに置いたらこぼれた水がコンセントにかかって漏電するよ」なんて大真面目に言ってくる。ならば、あなたが定位置にそっと戻してあげたら良いだけのこと。


些細なこと、些細なこと、取るに足らない些細なことに繊細な心がささくれる。


詰まらぬことを申すな、と次なら笑って言えるだろうか。










夏、なつ、ナツ

2018-08-20 06:20:07 | 日々のできごと
暑すぎた夏、ここにきてパタリと鎮まった。


次女は塾でバイトをしているのだが、中3生夏合宿の引率で先程発った。行き先は志賀高原。


私の3人の子もお世話になった塾、近辺の県公立高校がターゲットの割と古参の塾。難関私立を目指す子もたまにいる。


子が育ち、夏休みの宿題も自由研究も夏合宿も卒業したが思い出がいっぱい。


例えば、ケナフの種を植え育て紙を作った、火星大接近の夏は脚立にカメラを据え星を追った。ザリガニの水が腐りにくくする方法を考え、庭の月桂樹のキジバトの雛の巣立ちを夏中見守った。その年、トックリバチがベランダの壁に泥の巣を作り始め一部始終を写真に収め模造紙にまとめた。


日常の生活の一コマが研究材料になる、母主導であっても、そのミクロな部分に視点を当てれば、無尽蔵に子の興味は拡がる。


バイト二年目の次女、英語は得意と不得意がくっきり分かれる科目か。他校よりも平均点が1点でも上であれば嬉しい。練りに練ったプリントを自己作成する。生徒が可愛いのだと思う。


子は夏に成長する。頑張れ受験生!








恋に落ちるとは?

2018-08-18 23:51:23 | 日々のできごと
仕事をする上で「かかりつけ医はありますか?」とお尋ねすることがある。


ふと、私はどなたであろうと考える。自宅から歩いて行ける『カナイ先生』と、車で10分の『イーダ先生』が候補にあがるのだが、最近は『カナイ先生』に行くことが多いから『カナイ先生』に決めた。


お父様が開業なさった『カナイイイン』をそのまま継いでいらっしゃる。お住まいはサンシャインシティがある街らしい。電車通勤らしい。御子息は医学生らしい。先生のファン(もち患者さん)は熱心に教えてくれる。別に知りたい訳ではないけれど。


長身でなかなかのダンディさ、ツンともデレともしていなくて、なんだろうな、つまり感じが良いのである。私より20歳位年上の乙女達が足繁くリハビリに通うのも頷けるというものだ。


今日は、五十肩の薬が切れそうなので受診。「どう?」「薬飲み始めて二ヶ月になります、ようやくお薬が効いてきたようで痺れの幅が少しになりました。」「あ、そう。ふむふむ、もう少し薬飲んでみようか、」「あ、はい。」「あのオレンジのは飲んでる?」「いや、あの小さなビタミン12の黄色くて丸い可愛いのを飲んでます。」「あ、あれね、じゃそれだけにしてみようか」「はい。それから先生、目がね、パソコンで疲れるんですけれど、何かありませんか?ブルーベリーは摂ってます。」


「パソコンか、パソコン疲れるよね。僕もパソコンに支配されるようになって嫌なんだよね。前の紙ベースだった頃が良かった、間違いがあれば誰かが気がついて教えてくれたしね、大病院のように画面ばかり見て患者さんを見てない医者にならないようにって思っていたんだけど、画面見ちゃうよね。間違えてはいけないからさぁ。」


「眠れてる?」「はい、九時には寝ちゃいます。」「へっ、朝まで?」「朝までの時もありますよ、途中で目が覚める時もありますし。」「ドラマ観ないの?」「ドラマ?!観てないです、いいドラマがありますか?」「あはは」

お医者様とこんな会話ができるのはやっぱりカナイ先生しかいないかなぁ。


前回は「最近肥りました、年齢ですね、食べなくてもお腹周りがポテポテしてきて困ります。」「そうですか、我が家にも同じ話しをしてるのがいますよ。」「あらそうなんですね、笑」


そんな話を次女にすれば、「なるほど、そうやっておばさま達が落ちていくのね。」


「あっ、おばさま達か、、そうだね。」完












尾畠さん

2018-08-16 21:01:27 | 日々のできごと
なんてタフな顔をした人だろう、78歳とのこと。
山口県の行方不明になった二歳の坊やを探し出した尾畠さん、久しぶりに爽やかな気持ちの良いニュースだ。


ニュースからの聞きかじりだが、お世話になったから恩返しがしたいと。あちらこちらの被災地に出向きボランティア活動をしているとのこと。


年金は要るだけあればいいと、言える人の潔さ。どのような人生を送られた方なのだろう。


最近、尾畠さんと同年輩くらいの方がメディアを賑わしていたような気がする。アメフトの方やボクシングの方の人相は芳しくなかった。人の顔は美醜が全てでは無い、70歳を超えたらその方の生き方がそのまま面構えになるのだと、尾畠さんの映像を見て改めてそう思う。


こんな嬉しいニュースを見たからには、大して実入りが良いわけではないけれど、ありがとうって言ってもらえるケアマネというお仕事に感謝しつつ、頑張ろうと素直にそう思うのだ。


坊や、見つけて貰って本当に良かったね、頑張ったね。ママ嬉しいね。


石牟礼道子さん

2018-08-12 21:22:21 | 日々のできごと
今年のマイブームは『石牟礼道子』さん、今年の二月にお亡くなりになった。私は故郷が同じだというのに、石牟礼道子さんの『苦海浄土』さえ読んだ事がなかった。


実家で暮らしてた頃、水俣病の報道を目にしない日は無いくらいだったのに、深く考えた事がなかったのは何故だったのだろう。とても大変な事が対岸の水俣で起きていたというのに。


『苦海浄土』日本の高度成長期の光と影、その影の部分で人の尊厳が蔑ろにされてきた事実をしっかりと識っておかなければならないと思う。その足掛かりになる一冊である。


石牟礼道子さんの文章に魅せられている。『椿の海の記』豊穣であった水俣の海と共にあった貧しくも豊かな暮らしを読書で味わって欲しい。