エミリの一筆啓上

#日記ブログ#猫ブログ
日々の思いを綴ります。

高千穂を訪ねる

2017-11-29 22:45:02 | 日々のできごと
先週末、初冬と言うにはまだ早いだろうか、晩秋の宮崎県高千穂を長女と訪ねた。

京都や山陰、東北と、行き先をあれこれ考えたのだが、長男が住む宮崎を訪ねた事が無かった長女に南国情緒漂う彼の地を見て欲しかった。

母娘であれば何処も楽しい旅になると私は思っている。

高千穂に行く前日は熊本市内を巡り、友人と食事をした。熊本と宮崎はお城が有る無しで私の中ではくっきり印象が違う。

宮崎県民のおおらかさは、太平洋の地平線の彼方と重なる。一方、熊本県民の誇り高きは、お城から見下ろす街の緑の豊かさであろうか、感覚なので深い意味は無い。

高千穂は熊本交通センターから3時間バスの旅である。阿蘇外輪をくねくねと走る。白く乾いたすすきの穂が、辺り一面を覆っていた。

その日は、18時に宮交シティに行かなければならず高千穂には2時間程の滞在、タクシーで回ってもらう事にした。

お陰さまで無駄なくあちらこちらを案内して頂いた。夜神楽が行われると聞いて、次は泊まりで来ようと今から決めている。

段々畑とトロッコ電車と夜神楽と、あちらこちらに点在する数多の神社、まことしやかな神話は奇想天外な面白さ、高千穂峡の岩と深緑の水面、池には鯉と一緒に何故かチョウザメが泳いでいて興醒めか。。いやいやサメは神話に登場したのではなかったかな。。笑

外国からの観光客も沢山見かけた。

バスセンターに戻り、予約した15時過ぎの高速バスに乗り込み宮交シティに向かった。




撃沈

2017-11-19 22:55:10 | 日々のできごと
介護保険を利用するには、認定調査を受けなければならない。期限があり更新の場合も再度認定調査を行う。

12月が期限の場合、2ヶ月前、つまり11月に入って通知が届き申請をする。

その後、認定調査が行われるのだが、ケアマネさんはスケジュールが合えば同席しアセスメントの機会とする。

三組の認定調査に同席する事になったのだが、三組ともキーパーソンが息子さんであった。母親と息子のやり取りを側で見守りながら娘とは違うのだなと感じた。

ケースバイケースである事は承知しているが、共通して私が感じた傾向がある。

息子とは母親に対して何だか手厳しい。老いた母親を受容出来ない苛立ちが私にまで伝わってくる。

出来ない事が増えてくる。膝や腰や肩や脚が思うように動かない。長生きは結構なことに違いないが、生きるとは楽では無いと思う。

一番輝いていた頃の話をしたがる人は少なくない。そりゃそうだよ、と思う。だけど、もう沢山と言わんばかりに眉間に皺が寄る。

介護するって綺麗事ばかりでは無いけれど人相手のことだから、気持ちに寄り添う余裕がないと辛くなる。

貴方を命懸けで産み、慈しみ育て一人前にしたのは目の前にいるお母さんです。

80歳の人の思いは80歳になってみないと分からないのだと思う。

先日、母との電話で運転免許証を返納すると決めたけれども、迷いがあると言う。

膝の痛みと長年付き合い、これからも付き合わなくてはならない。車が有れば歩くより楽だと言う。だけど、、何かあってからでは済まない年齢である。

私は「認定調査を受けてみようか」と話をしたのだ。

歩いて買い物は行けないならこんなサービスがあるよ、知ったかぶりで一通りの話をしたところで、母の放った言葉は「私は好きなようにするからそんなのは要らんよ。。」

天晴れな人である、私が撃沈したのは言うまでもない。






飛蚊症

2017-11-08 22:03:30 | 日々のできごと
月曜日の朝、車の運転席に腰を下ろした時のこと、右眼の付近に埃の様な物が見えたのでまつ毛を挟んでしごいてみたものの、一向に居なくならない。変だと思いフロントガラスの向こうに視線を移したら、あらま何これ?3D映像の如く小さな無数の点が揺れている。更に、水に落とした淡墨の様な水溶性の物が目の前に漂っている。


ギョッとして、これって誰かが言ってた飛蚊症ではないかと、、視界を遮る訳ではないのだけど、不安になって職場に着いて先輩に尋ねたら「飛蚊症ね、治らないけどそのうち慣れるから大丈夫よ」と。


治らないんだ。。ショックだったけどその日は物凄く仕事が忙しくてかまってる暇が無かった。帰宅してパパに言うと、重篤な場合があるらしいから診てもらって、と。

ここ数ヶ月パソコン業務で目を酷使したからだろうか、コンタクトレンズのせいだろうか、いやいや老化現象なら避けられ無かったのだ、等色んな思いが交錯した。

翌日はお休みだったので眼科を訪ねた。瞳孔開いて検査しますから車の運転はダメだとのこと、自転車で向かった。


痛くも痒くもない。検査は1時間と少しかかった。視力はちゃんと出てるし傷も無い、私の飛蚊症は老化現象であり経過観察で良いでしょうと、女医の先生はさらりと診断を下された。

治らないと言うことへの不安に対してのフォローは何も無かった。

自転車をこぎながら、瞳孔が開いたままで霞んではいたけど、赤く色付いた街路樹が青空に映えて何と美しいことかと。。

とりあえず見えているのだから良いでは無いかと思えてきた。

少しの不具合さはあっても見えている事に感謝をしなくちゃとも思った。

家族と姉に報告をして長女や長男は心配そうなメールを送ってきた。母の老化現象もきちんと伝えておかないとね、と思う。

いずれ、私の歳になるだろうし、その時に慌てないように。。

こうして文字を打つ時にも、右眼の動きに合わせて、ゆらゆらとやってくる雫の様なもの。。この程度ならそのうち慣れてしまうだろう。


しかしながら50半ばは思う以上にガタがくる、身体のメンテナンス、念には念を入れるのがよろしいかと。。


秋日和

2017-11-05 16:22:05 | 日々のできごと
三連休の最終日、金土と半日だけ仕事をしたので丸ごとお休みの日曜日。午前は落ち葉を掃いて愛車をさっと洗った。22歳で運転免許証を取得した後20年間一度も運転をした事が無かった。

今にして思えば子育て全盛期の頃、車に乗っていたらさぞかし便利であったに違いない。

専らママチャリ、前後に子供を乗せてた時もある。大して不自由さも感じずに過ごせていたのは若かったからだと最近気が付いた。

体力気力と、充実していたあの頃のワタシは、今のワタシと別のヒトではないかと思う。

何処に行くにも車を使うようになり足腰が頼りない、便利さとは罪である。


秋日和、午後は自転車をこいだ。手入れの足りない自転車はキコキコとぎこちない音がする。


車だと通らない道を走る。懐かしい。通りにある公園はイーオンでポケモンだかの映画を観た後、道草した公園だ。ひょっこりと幼いままの私の子供が現れそうだ。

小学校のグランドでは少年野球の試合が行われており、ママやパパが応援の声をあげている。見たことのあるユニフォームだ。息子もここで、こんな風に野球をやっていたのだと、しみじみとした気分になる。

久々のイーオンは混んでいた。余りに久しぶりで方向オンチになってしまった。老化現象かと軽く落ち込む。

ボールペンのスペアインク、白檀の御線香、仕事で使う朱肉と捺印マット、便箋をお買い上げ、売り場は早くも年賀状のグッズが揃えてあった。

一人気ままもいいもんだと一方で思いながら、一方では連れの居ない我が身に風は少し冷たかった。

帰宅し手を洗いうがいをした。そのまま二階に上がれば、行ってくるね、とご挨拶をした時のまんまの位置に、三匹の猫は丸くなっている。

昨日は28回目の結婚記念日であった。私ときたら、疲れもあり早々に横になった。朝起きたらケーキ屋さんの紙袋が畳んであり、冷蔵庫にはケーキがあった。日本シリーズはソフトバンクが優勝したのだと娘から聞いた。良い試合だったとの事。王監督だっけ?と寝惚けた事言って呆れられた。

ニュースでは物凄く怖い事件を連日伝えている。高速道路での煽り事故も気持ちが揺れ塞いだ。人間の姿をしているが、もはや人では無いのか。。


斜向かいのお父さんが銀杏の実を分けて下さった。茶封筒に入れレンチンして割って食べて下さいと。。「台風の置き土産です」と。。

今月下旬は晩秋?初冬?の宮崎を長女と訪ねる予定だ。


ハナミズキの葉が風に舞う、秋日和である。












新しい地図

2017-11-02 21:31:21 | 日々のできごと
霜月である。

二日前にファンヒーターを据えた。季節の移ろいが早過ぎて、私はいつも季節を追いかけている。ゆっくりと私のペースで歩きたいのになぁ。。


8月に転職をし丸3ヶ月が過ぎた。1ヶ月毎に繰り返される業務の流れは見えてきた。見えて来たが故に新たな課題が生まれる。結局、何処まで行ってもエンドレスではないかと気が付いた。


このお仕事、個人事業主の集まりの様なもので一人一人流儀をお持ちである。ご自分のやり方で良いのですと仰るのだが、今の私に自分流などは無いのである、言われるがままを習得する事が私の精いっぱいである。

毎日毎日新しいに出会う、人、道、言葉、風景、業務サイクル、コード表、病名、医療用語、、etc。。


抱え切れないあれこれを一度リセット。

肩の力を抜いて深呼吸しよう、そして私なりの新しい地図を拓いて行こう。


新米ケアマネ、笑顔の裏で冷や汗かいてます。