エミリの一筆啓上

#日記ブログ#猫ブログ
日々の思いを綴ります。

健やかな日常

2015-07-29 09:06:40 | 日々のできごと
骨折一週間後、変わらずの鈍痛が悩ましい。

身体を支え内臓を守る胸骨や肋骨、その内の細い一本が折れただけで、呼吸、会話、生活動作の諸々がこんなに不自由になるとは予想だにしなかった。人体を構成するものに不必要なものは無い。


指関節の不具合が気になりついでに受けた血液検査の結果が判った。

リウマチ傾向にあり要観察であるという。おぼろげながら、もしかしたらと思い検査を受けたのだが、その様ですと聞かされたところで直ぐには受け止められずリウマチというカタカナ四文字が頭の中をぐるぐると所在無く漂っている。

そうですかと言い残し病院を後にした。家の中は出かけた時と何も変わらないのにこれからのことを考えている私がいる。


今朝は五時前に目覚めた。次女は合宿中でお弁当は作らなくて良いのだが起床、私が動き出したら傍の猫も一緒に付いてきた。

朝一番に猫の用を足す僅かな音に耳を澄ますのは体調をチェックするためである。我が家の猫は一歳になるまで膀胱炎に容易く罹ったゆえ私なりの気遣いである。健やかな水の音を聞けば健康であることの証、ほっとする。

お元気で何よりとしなやかな身体を撫でてやればお腹が空いたと餌をねだる、健やかな日常とは真に何気ないのである。



















骨折

2015-07-23 06:05:21 | 日々のできごと
梅雨明け後の猛暑日、熱中症関連のニュースが繰り返される。細身故か暑さは苦手、無理が効かない。
子育て時期を過ぎたら海だ山だと騒がなくなった、ひと夏に1日だけ川遊びが出来れは満足。


先週の事、生まれて初めて骨を折った。幼少期に小さな怪我を積み重ねており防衛本能は自然に身についたつもりでいたのに、、


骨密度の検査は悪くなかったから骨粗鬆症ではない、予測が出来なかったのだから不可抗力だった。


椅子に座って床の落とし物を拾おうと身体を傾けた、肘掛けに当たった脇腹に一瞬激痛が走った。今までに何度も繰り返した動作であるのに関わらずその日は何かが違ったのだろうか。。


違和感を僅かに感じながらも動けていたので静観、暦は三連休でありその内落ち着くだろうとやり過ごした。


今にして思えば経過がいつもと違った。日に日に増す痛み、火曜の午後には脂汗が滲んだ。これはおかしいと早めに仕事を終え行きつけの整形外科を訪ねレントゲンを撮った、結果はあばら骨が折れていますよ、、

齢半世紀、私の骨は少しずつしなやかさを欠いていくのだろう、歳を取るってつまりこういうことなのね。いやはやどうもどうも、けっこうけっこうこけこっこ、とにかく痛いのです。




映画『アリスのままで』次女と

2015-07-09 11:04:08 | 日々のできごと
認知症やアルツハイマーを抱えた方と関わることを日常としている。医師等の医療職はその病いの治療に向き合う、私が向き合うのは病いを抱えた人の生活の部分と云えばよいだろうか。。

アリスは大学の先生、講義中言葉が出てこない事や自分の居る場所が何処だか分からなくなる、そうした事がきっかけで病院を訪ねた。


家族性アルツハイマーの可能性を指摘され夫、三人の子供達に告白をする。遺伝子の検査を受けた長男は陰性、お腹に赤ちゃんを宿している長女は陽性、次女は検査を受けない選択をした。


次女はこの映画のキーマン、記憶の殆どを失くした母の全てを受け入れ気負わず向き合う。母の病気云々に関わらずブレることのない次女自身の生き方、私は好きだ。


解答のない映画の幕の閉じ方は正解だろう、じわじわとした余韻の中、自分だったらどうするか等考えてみるのも良いだろう。不思議と観たその日より翌日の方が良い映画だったと感じた。


しかしながらこうした映画をサラリと作ってしまうアメリカという国の懐の深さは素晴らしい。