エミリの一筆啓上

#日記ブログ#猫ブログ
日々の思いを綴ります。

覚えていようね

2012-05-30 11:23:11 | 日々のできごと
5月21日は金環日食であった。

中学校は登校時間を1時間早め、グランドにて全校生徒で観察した。

1時間早く帰宅した娘は「感動!感動!素晴らしかったぁ。」

私は、日食が明後日という日にグラスを買いに行ったが何処も売り切れであった。ネットで検索してみたら

間際のせいか30個単位で売られていた。30個来ても困っちゃうなぁと思い諦めたのだ。

可笑しなところが依怙地な性格だ。テレビで盛んに裸眼では見ないで下さいと警告しているのに心の中で

「大袈裟だわね。下敷き使えばいいのよ」って思っている自分がお間抜けではある。

当日4時に起き、ピンホールの観察器を牛乳パックで作った。

ピンホール数を増やしハート型にしたのは私のオリジナル。環がハートに並ぶ。

午前7時過ぎ、2階の出窓からは木漏れ日が壁やベッドに朝の光とあって優しく映えていた。

木漏れ日が環状になると聞いていたので、白いスケッチブックを見開きベッドの上に置いた。

長女と一緒に固唾を吞んで見守った・・

外が暗くなった。不思議な感じのする暗さである。空を眺め一瞬太陽方向を見たが光が強烈であった。

木漏れ日は自由に形を変え水面に投石した後のような流線形の模様を幾つも作り出した。

50センチ程のスケッチブック上での天体ショーは小宇宙そのものであった。

一直線上に並んだ太陽と月と地球。やっぱり凄い、凄いことだよねって思う。

大袈裟かも知れないが、今を生きる私達がこの瞬間に遭遇できたことに心から感謝したいような気持ち。

「ママと一緒に見たことをずっと覚えているよ」と長女が発した言葉。そうそう、そういう気持ち。

ママも同じこと思ったんだよ。





























六色の蕾に思う

2012-05-27 12:07:14 | 日々のできごと
中学の体育祭が今の時期に行われるようになって数年が経つ。

私的に運動会は天高く馬肥ゆる秋であるから丸で違う季節感が惜しい。

鱗雲群れ飛ぶ赤トンボも同じ思いではなかろうか‥郷愁である。

かつて中学生だった長女や長男が駆け抜ける様を私の隣でちょこんと見ていた次女も3年生、

最後の体育祭であった。

久し振りに見る娘の同級生の成長は想像以上。男子は顔も身体も骨格が目につく。精悍だ。

腰パンから覗くふくらはぎは筋肉質だ。女の子は表情が伸びやかで芯がしっかりしてる気がする。

男の子と対等かそれ以上か。見ていて男女の仲の良さは微笑ましく気持ちが良い。

家庭科を女子が技術を男子がと分けて学んだ世代には隔世の感を禁じ得ない。

先ず学ぶべきはお互いを対等と認め合う亊が基本である。

娘は生徒会長をしている。体育祭で私は娘のマイクを通した声と話をする姿を初めて見て聞いた。

私の知らない娘であった。気持ちの強い子だとは感じていたが、娘がどのように皆に受け入れられ

会長という仕事をこなしているのか深く考えた亊は無い。

昨年秋の選挙の際にどのポストで立候補するかを思案してる娘には、女の子だからと云う考え方は無しね、と

アドバイスをしたきりである。

娘なりに良い経験を積んでいるように思え成長が嬉しかった。

その立場になって初めて分かる思いがある。少し優しくなったのはこんなで所で人を学んだ所以かも知れない。

娘の体育祭の定番種目は缶釣りフラフープリレー3回目である。安心して見ていられた。

大縄飛びは苦戦したがクラスの雰囲気が前向きであるため誰も文句を云わない。

優しさや思いやりのある良いクラスなんだよと満足そうであった。


秋の合唱際に向けて既に気持ちは向かっている。

母校の音楽の教育実習生として赴く長女と過ごすサプライズも待っている。

こんな時の姉妹ってどんな感じなんだろう?合唱を一途に取り組んできた姉も楽しみにしている。

素敵なハーモニーを響かせてね♪

           ~百花繚乱六色の蕾よ 光り輝く花となれ~(第66回 体育祭スローガンより)



働くって

2012-05-23 13:46:19 | 日々のできごと
数年前にアンジェラと云うバラを植えた。満開を迎えている。

鮮やかなピンク色の花がスプレイ状に咲き、ひとつのまとまりが大きな花束のようだ。

丸みを帯びたパフスリーブのような花の形、思春期の女の子のようなバラである。

今日は庭仕事と決めて気合を入れ外へ出た。

一昨日買ったゴーヤと朝顔の苗は、日除けを兼ねているのでネットをベランダから吊るした。

ささっと私流で良い。デッキの手すりの上にプランターを置き白い荷造り紐を結んで固定した。

愛犬レオが悪戯しそうだけど、夏季は高齢のせいかデッキに出たがらない。

娘が小1の時のアサガオを植えたプラスチックの鉢が隅にあった。担任の先生の特徴のある文字が・・

『あ♡さ』と読める。9年前か・・懐かしく愛おしいこの鉢にバジルの苗2株を植えて今日は終了。


『Apple社の新入社員への手紙』という文章を目にした。

これを読んでどんな感想を持つのだろう・・・ふと思い立ち長女に内容をメール送信した。

スルーかしらと思い夕飯の支度をしていると長文の返信が届いた。

翌日になって娘に 「昨日のメールをママのブログに載せてもいいかな?」と尋ねた。

「構わないけど何で?」 「うん、何でだろう。何となくかな。」 「いいよ。」

母と娘と云う括りを外し、娘を一人の人間として客観的にとらえてみよう。

その人からのメールは素朴な人間愛と若い人なりの熱い思いとしなやかな強さがあふれている。

一応お許しを頂いたので記しておこう。


~冬にウィーンに行った時、分厚く肩の凝りそうなコートを着てコンサートに出かけるおじいさん、おばあさん

を見て、この地にユニ♡ロがあればいいのに、ヒートテックがあればいいのにとな、と思ったの。

服って、もちろん本来の役割でもある着るということ、それ自体にも喜びがあるけど、機能性が備わった服は

快適な生活をおくる手助けになるかもしれない。欲しいものがより低価格で買えたら、余ったお金を

プレゼントや、自分の為に使えるかもしれない。

難民キャンプの子供に服が届いたら、学習の機会を得ることが出来るかもしれない。

なんで働くのか、私自身はまだこの問いにベストな答えは出せてないけど、今まで人の倍くらい恵まれた

沢山のラッキーを働くことで恩返ししたいと思ってるよ。

お父さん、お母さんには音楽に直接関わらない仕事に就くことになって残念に思われているかも知れないけど

教員採用はこの先も受けるチャンスがある。だけど新卒採用は今年限り。縁あって頂いた内定を、私は無駄に

したくないと思うの。もしも何年か先に、教員を目指すことになったとしても社会に出た経験は絶対に無駄には

ならないと確信しているしね。

私は自分の能力が活かせて、共感できる活動や理念を掲げていた会社がユニ♡ロだったの。

だからユニ♡ロ以外の会社は受けなかった。

今はこの会社に尽くしたいと思ってるよ。自分が良いと思うものをもっともっと沢山の人に着てもらいたい。

少なくとも仕事はお金を稼ぐためだけにするものではなくて、やっぱり誰かの役に立って、

自分がこの世に生まれた意味を創っていくためでもあるんじゃないかな。   

Appleさん、さすがだね。   





















ビビンバな夜

2012-05-19 10:22:00 | 日々のできごと
昨夜は職場での全体会議があり帰宅が遅れた。夕食の支度は長女。

スマホを自在に操り数多のレシピサイトを検索しお目当てのレシピを探し出す。

私も、興味本位で検索したお菓子のレシピサイトで超簡単で美味しいクレープのつくり方を

覚えた。マイブームになりバナナやチョコレートソース、生クリームにコーンフレークを常備し

子供と一緒にお腹いっぱい食べた。笑顔もいっぱい幸せなクレープタイムだった。

一人暮らしを始める息子には『一人暮らしのレシピ』なる本を持たせた。しかしながら

息子が本片手にお料理をしている姿を私をこれっぽちも思い浮かべることは出来ない。

学部の保護者会で「卵焼きくらいしか作れないのですが・・」と心配そうに仰ったお父様がいた。

心の中で「私の息子は卵焼きも作れないし、お味噌汁だって不安です」と暗澹たる気持ちであった。

今朝のNHK朝ドラ。ヤミ米を頑なに食べない医師のお父さんに小出恵介さん♡扮する息子が云い放った。

「お父さん、ちゃんと食べて健康でなければ患者を助けることは出来ないんじゃないですか!

 あなたは家族や患者のためにもちゃんとメシを食う義務があるんです!」

腕を組み息子の言葉を逡巡する。おもむろにカレイの煮つけに手が伸び、そしてご飯を口にする。

侍だってお父さんだって二言があったって構わないのだ。

長女が作りし本日の夕食はビビンバ。豆付きもやしの歯ごたえはとても好きだ。春雨と牛肉と人参を

ピリ辛に炒めてある。これらをご飯にのせて出来上がり。一人メシの私の傍らで長女は今日届いたと云う

お手紙を見せてくれた。車の免許取得、社宅、入社式と。現実に向き合わなければならないのだね。

かつてしっかりと私を送り出してくれた母の強さと愛情に今更ながら頭が下がる。

母のように強くなれるだろうか。人生は廻り廻るものだと深く感じ入る。

2階の窓から見える柔らかな若葉はすっかりと青葉になり風に揺れている。スズメのヒナでもいるのか

いつもに増して賑やかなさえずりが耳に響く。枝から枝へ軽やかに跳びはねる小鳥だって舞台は大空。

青く清々しい皐月の美空、どの地で見たって美しいものは美しいのである。















その後のこと

2012-05-14 17:21:27 | 日々のできごと
五月病とは言い得て妙な言葉である。

身体が季節や環境の変化に戸惑いあちらこちらが何となくぎこちない。

暑い日もあればひんやり肌寒い日もある。

若葉が青葉になりヤマブキにサツキ、ツツジにコデマリ、アヤメにショウブにフジの花

モッコウバラにクレマチスにナデシコの花・・まさしく咲き乱れるのだ。

車窓からの景色を見過ぎて車酔いしたようだ。頭の中で処理が間に合わずパニック!ドンマイである。

こんな時は何も求めずやり過ごすに限る。季節は移ろうものだ。

昨年予備校に通っていた息子が使用した参考書をGW明け整理し片付けた。

家を出る前にぱぱっとまとめてくれてはあったが一応確かめてからと思いそのままにして置いた。

一冊一冊を大きさで分類し束ねた。積み重ねたら私の身長を超えた。

ところどころをランダムに開いてみた。記入の跡がある。これだけやって結果が出せるか出せないか

なにも確かな物が無いという状況はどんなにか怖かっただろう。浪人とは過酷で孤独である。

参考書と一緒に自分への警告を紙に書いたものが埋もれていた。壁に留められていたものだ。

その時の心境でないと書けないメッセージだろうか。

『国語ゲロ難い。』 『その選択肢は本文の本質をついているか』 『何よりもまずセンター』

『人生でいちばんがんばる一ヶ月』 『ケアレスミスで落ちるような奴は医者になるべきではない』