ここの所一日おきに雨が降る。
季節の変わり目には決まって雨が降る。一雨ごとに・・・とは美しい日本語である。
一昨日はいやはや参った。階段の中段あたりから玄関のたたきに落ちた。
私が丸ごと落ちた。こんなに派手に落ちた記憶はないから初めてだ。
階段の一段目に置いてある灯油缶をなぎ倒し背中の右側をしかと打った。
私より遅れてその灯油缶は落ちてきたが、いったい私は何をやらかしたんだろ?
仰向けになったカメのように天井を見つめた。誰もいないのに、余りのブザマさに
はっと我に返り、いかんいかん何やってんだか・・・誰にも見られなくて良かったが、
誰も居ないことが悲しくもあった。背中がひりひりしたので、洗面所の鏡で映し見れば
背骨の真上を外したところに見た目ビックリな15センチほどの真赤な擦り傷、
軽い火傷のような穏やかな痛みであったので、眼科で貰った抗生剤入りの軟膏を塗って凌いだ。
何だか悲しくて家族に階段から落ちたのだとメールを送信した。
メールを送れるくらい軽傷だと思ったのだろう、家族の反応はそれなりであった。
その日の私は、試験が終わった解放感で気持ちが晴れやかであった。
ちらし寿司を作るに、いつものレトルトの素ではなく具から煮てみようと張り切っていたし、
苺クリームのロールケーキもスポンジは既に焼き上がり苺シロップも仕上がっていた。
ついでに申せば、長女は東京に帰ってきたし、無事進級出来そうとメールをくれた長男は、
熊本の実家の母を訪ねてくれた。宮崎での大学生活を謳歌しているから大丈夫と母は電話をくれた。
それぞれが自分の意志で、現在をしっかりと生きているならば本望と私は嬉しかったのだ。
嬉しくて浮き足立ってこの失態!80過ぎて木登りする母に齢を考えなさいと私が言うように、
そのうちに私こそが言われてしまう日が来るね。自分の足で、前を向いて、しっかりとお歩きなさいと。
季節の変わり目には決まって雨が降る。一雨ごとに・・・とは美しい日本語である。
一昨日はいやはや参った。階段の中段あたりから玄関のたたきに落ちた。
私が丸ごと落ちた。こんなに派手に落ちた記憶はないから初めてだ。
階段の一段目に置いてある灯油缶をなぎ倒し背中の右側をしかと打った。
私より遅れてその灯油缶は落ちてきたが、いったい私は何をやらかしたんだろ?
仰向けになったカメのように天井を見つめた。誰もいないのに、余りのブザマさに
はっと我に返り、いかんいかん何やってんだか・・・誰にも見られなくて良かったが、
誰も居ないことが悲しくもあった。背中がひりひりしたので、洗面所の鏡で映し見れば
背骨の真上を外したところに見た目ビックリな15センチほどの真赤な擦り傷、
軽い火傷のような穏やかな痛みであったので、眼科で貰った抗生剤入りの軟膏を塗って凌いだ。
何だか悲しくて家族に階段から落ちたのだとメールを送信した。
メールを送れるくらい軽傷だと思ったのだろう、家族の反応はそれなりであった。
その日の私は、試験が終わった解放感で気持ちが晴れやかであった。
ちらし寿司を作るに、いつものレトルトの素ではなく具から煮てみようと張り切っていたし、
苺クリームのロールケーキもスポンジは既に焼き上がり苺シロップも仕上がっていた。
ついでに申せば、長女は東京に帰ってきたし、無事進級出来そうとメールをくれた長男は、
熊本の実家の母を訪ねてくれた。宮崎での大学生活を謳歌しているから大丈夫と母は電話をくれた。
それぞれが自分の意志で、現在をしっかりと生きているならば本望と私は嬉しかったのだ。
嬉しくて浮き足立ってこの失態!80過ぎて木登りする母に齢を考えなさいと私が言うように、
そのうちに私こそが言われてしまう日が来るね。自分の足で、前を向いて、しっかりとお歩きなさいと。