エミリの一筆啓上

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日々の思いを綴ります。

使命

2012-12-02 17:26:05 | 日々のできごと
街中の婦人科で婦人科と掲げている婦人科が少なくなった。

私が掛かりつけにしている婦人科はレディースクリニック。

ピンクを基調にした待合室、アーチ状の窓からは柔らかな陽射しが降り注ぐ。

あちらこちらに飾られたアートフラワーが美しい。私は居眠りの常習者。

ナースさんも知ってか知らずか気が付くと大声で私の名を叫んで下さっている。

ふわふわダブル素敵なリーフ柄の入ったトイレットペーパーは定番。

それだけで私は良い気分になるし鬱々とした婦人科の検診の重さを軽くしてくれる。

定期的に受けている体癌検診のためクリニックを訪ねた。

自治体の癌検診期間が先月で終了、その為か待ち時間が思ったよりわずかであった。

椅子で待っていると親しくは無いが顔なじみのナースさんが微笑んで下さった。

「内診ですね。お部屋に入って準備をして下さい。ああカギを掛けて下さいね。」

何度も来ているのでドキドキしたりはもうしない。反対に気が緩んでカギを掛け忘れる。

ミントグリーンの床屋さんみたいな椅子はほのかに温かかった。もしかしたら暖房装置?

ほのかな温かさだったから確証はないが本当なら有り難いサービスだと思った。

先生がいらっしゃって問診しながら手際よく進めて下さった。

「幾つになったの?」「子供は産んだことあるよね?」「貴方の年齢にしたら大きな子宮だね」

「ああそうか。まだ大きいはずだよね」「最終的には親指くらいまでに小さくなるんだよ」

ナースさんが適当に会話に入って下さる。毎回繰り返される職質?に気遣って下さっているのかも。

婦人科の先生は赤ちゃんのお部屋となる辺りがご専門だがお話の内容はなかなか大胆である。

先月伺った時は検診期限ぎりぎり駆け込みの女性で待合室はあふれかえっていた。

まずもって、その体力気力に心から敬服。すごいパワーをお持ちである。

楽な仕事はそうそうないが医者と云う仕事、しみじみ激務であると思う。

医師を志す動機って何だろう。医学部入学後も更に膨大な学びの日々。

一人の医師を育成するために半端ではない国のお金が使われている。

医師になった暁には世の中に還元するは使命である。

レディースクリニックの先生の奮闘をチラチラと垣間見ながら

私は滅多に使わない『使命』と云う言葉の重さを改めて考えている。