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いいピアノを弾きたい

ピーナツバター

2009年07月14日 | 音楽教室
軽やかな16分音符と対照的なねばっこい音を出したいとき、手の平全部を使ってでも「重さ」を鍵盤にのっけたい。しかし鍵盤に接触するのは「指」なので、「指の腹」の部分を(たくさんの面積を)使って弾いています。でもそこを使って弾いても出したい音色のイメージをしっかり持っていなければなかなか聴いている人に伝わりません。
上半身や手の重みを利用することも実践できるようになるまでは楽器と一体になるくらいの経験、練習時間がないと難しいと思います。
昨日 青柳いづみこさんのテクニックの本『指先から感じるドビュッシー』に「ピーナツバターをすくうような感触」という表現を見つけました。さすがですね。生クリームではなくピーナツバター。
子供の細い指ではある程度 よいしょっと指に力を込めないと「おいしい」と感じる量をすくって舐めることはできません。(パンといっしょや、中華や煮込み料理に隠し味程度に入れるとおいしい。でもカロリー多いので注意が必要。)
この表現で伝わるかな?と想像してみる。
「ピーナツバターって何?」「すくったことないからわかんない。」という答えが返ってきそう・・・。
鍵盤を一本の指で強めに撫でてみましょうか。5本全部で試してみる。おまじないをかけるみたいに。
自分では『無意識に』「こんな音を出したい!」がために いろんなことを指にさせながら弾いているもんだと・・・子供に説明しようとして改めて認識しています。