松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

接ぎ木って何? その4

2007-03-07 18:45:55 | 復活奮闘日記
接ぎ木というのは、
上の画像(ハゼと木蝋1992年福岡県特用林産振興会より抜粋)の通り、
穂木(親の枝の一部分)を
台木(同じ品種なら何でもいい)にくっつけて、
穂木が台木から栄養を吸い取って育っていくように
しむけることです。                                                                                                        
台木は縁の下の力持ち。
穂木の生長をひたすら助けてやり、
その木は穂木の方の品種で呼ばれます。

平たくいえば、
接ぎ木とは補木のクローンを作る技術で、
クローン羊のドリーちゃんみたいなもんです。
なぜ、同じ品種のみかんは同じ味かというと
同じクローンみかんだったからです!

ま、他にも天候とかで味は若干変わりますけどね、
同じモノであることに変わりはありません。

櫨の接ぎ木技術は「農人錦の嚢」が世に出た
寛延三年(1750年)には確立していました。
現在でも、実のなる果樹苗は
こういった接ぎ木技術によって
生産、というより増殖されています。

人間では禁止されているクローンですが
果樹苗業界では大昔から定番だったわけです。

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