松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

広がる櫨蝋のワックス

2009-03-31 22:27:32 | ワックスと石鹸
大阪の弓具店から櫨蝋のワックスの注文がありました。ひゃっほう!

今度から近畿地方での大会や審査の販売コーナーの片隅に、櫨蝋のワックスが置かれることになります。特にもうすぐ京都で大きい大会があると聞きました。大きい大会ってどんな大会でしょうね?とにかく大きい大会にはたくさんの参加者がいるでしょうから、皆さんの目に触れる機会も増えることでしょう。

櫨蝋のワックスを取り扱って頂く所がどんどん増えていくのはとっても嬉しいですね。特に弓具店は同じ弓引きが使ってくれると思うと、ありがたやありがたや。

櫨蝋のワックスは伸びがいいので、竹弓や竹矢に塗る時は少しの量で十分です。「弓ふきん」を付けているのでそれでキュッキュッと拭けば、古ぼけてきた竹も輝いてきます。…と、毎回竹弓・竹矢を持っている方に説明してますが、よく考えたら当の本人が竹弓を使ってなかったのがなんとも説得力に欠けるというか…。ま、とにかくあと半年でマイ竹弓が手に入るからいいか。

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桜満開の射

2009-03-30 20:55:53 | 和弓と櫨
今日は快晴。弓道場隣の忠霊塔の桜が満開でした。こういう日に弓をのんびり引けるなんて幸せな事です。

桜を見ながら気分も乗ってきたのでT先生に訊ねてみました。
「先生、15kgのカーボン弓はありませんか?」
「ソレ、引いてごらん。15kgぐらいやろう。」

ソレというのは、T先生所有のカーボン入り竹弓「桑幡正清」でした。思い起こせば、最初の頃、この弓を肩入れしたことがあります。当時は全然歯が立たなかった私ですが、今日は割とスムーズに引けることに驚きました。しかもこの結果です。

すごい。4中してる。いつもは2本程度中ればいい方なのに。

この後、いつも使っている13kgの道場弓「ペルシャ」(←愛称)を引くと、柔らかくて物足りない感じ。一方、桑幡カーボン竹弓は手応えがあって、離れの時、鋭く発射され心地よい感じがしました。そろそろペルシャも卒業なのかな?

「今度から、しばらくソレ使うといいよ。」とT先生。
…というわけでT先生のお許しが出たので、これからマイ弓ができるまで、しばらく「桑幡」氏にお世話になります。

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GO TO 都城(Miyakonojo)

2009-03-30 09:54:25 | 和弓と櫨
行ってきました。都城へ。

まずはちょっと日付を巻き戻して昨日の朝から。
朝6時半に山口のホテルを出発し、高速道を南へ降りていきます。途中で壇ノ浦PAで軽い朝食をとることにしました。


なんて素晴らしい景色!もちろんこういうスポットは今までバス旅行とかで立ち寄ったことはあります。しかし、自分で運転して一人で見るってのは格別です。気分も高揚してきたので引き続きドライブドライブ。

途中で弓のT先生を拾って都城へ。

都城ではただいま全国弓道大会で弓まつりが行われていたのです。もちろん私がわざわざ慣れない高速で長時間ドライブを決行したのは、念願だった自分の弓を購入するため。

この大会は全国から参加者が集まっており、隣町の馴染みの先生達もいました。
「いい弓が出ちょるよ。そして安いっちゃん!」と感激している先生も。
私も期待に胸を膨らませて弓屋さんの展示場へ足を運びます。あるある。弓道具店でよく見かける弓が勢揃いです。
小倉紫峯、横山黎明、永野重次、楠見蔵吉、南崎寿宝…。



「ほぉ~。これはいいね!これいいよ!」とT先生が感激したニベ弓を見たら24万円。しかもそれ、売却済みでした。
最近は合成接着剤を使っている弓が多いらしいのですが、ニベ弓もそこそこ出ており、ほとんどは既に売却済み。やっぱり良い弓は高くても、希少価値のせいか、すぐに売れてるみたいです。

私は以前櫨の勉強会に参加してくれた南崎裕一さんのところに行きました。南崎寿宝四代目である裕一さんの作る弓は、若いながらも冴えた弓を作るとの評判です。

「今は13kgを使ってるけど、希望としては15kgを引きたい。」と伝えて
10kg、11kg、12、13、14と見ていくと…ない!15kgがない!
「あ~。あの、ちょうど今、15kgがなくて…。」と南崎さん。

14kgでもいいかな~?とも思いましたが、竹弓を買う場合は妥協しない方がいいとのT先生のアドバイスもあったので、作ってもらうことにしました。
「煤竹にしますか?」と聞かれるので、違いを聞くと、外観の違いと弓の頑丈さだそうです。自然な色味を持った煤竹は美しく輝いてます。いろいろ迷った挙げ句、煤竹にすることにしました。出来上がるのは半年後だそうです。

「弐段の弓引きがオーダーメイドの煤竹とは贅沢な。」とT先生。
確かに今の私にはまだまだ贅沢ですが、良い弓を使うことで弓から教えられることも多そうです。

小物関係の販売コーナーでは「櫨蝋のワックス」も売られていました。横山黎明さん取り扱いです。

残ったわずかな時間に、決勝戦が行われている試合会場にも行きました。

昨年出場した西日本弓道大会を思い出しました。体育館の中での大会です。この喧噪の中で中てていくのは至難のワザです。男子で優勝したのは大分の方でした。

山口から都城まで400km以上走って疲れた一日でした。でも初めてのmy弓ができると思うと、ついつい頬が緩んでしまう私。これを励みに肝心の稽古もがんばろうと思います。

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再び山口へ

2009-03-28 23:34:43 | 復活奮闘日記
今日も再び山口・瑠璃光寺へ。
しかし今回は先週出会ったマイケルさんが通っている弓道場を訪れることにしました。山口県営弓道場です。今は桜が8分咲きという絶好のロケーションのためか、花見の客が駐車場を独占して肝心の弓道場にはほとんど人がいませんでした。



博多の森弓道場のように広くてきれいな弓道場でした。いつもはもっと静からしいのですが、今日は花見と農業祭が重なってアナウンスがうるさく鳴り響いていました。とはいえ、だだっ広い弓道場を思いっきり使えるのは贅沢な気分になってきます。高速を走ってきた疲れも吹っ飛んでリラックスして引くことができました。



ここの弓道場は県営なので夜は8時半に閉まってしまうのだそうです。ここをホームにすると、夜はなかなか引けないのが難点ですね。博多の森と同じく神棚はありませんでした。神拝もやる人とやらない人がいるそうです。

さて、その後は瑠璃光寺へ。ふと香山公園の五重塔を見ると、桜が満開になってました。

ここ京都?みたいな。


会場の瑠璃光寺本堂の準備中です。鉄の燭台は山口の鉄人ハセガワタカシさん作。上演中はまるで木の枝みたいに思えましたが、鉄だったんですね。独創的な作品を多く作ってらっしゃいます。

今回は「家紋」を見ることができました。まさに和のパントマイムです。とても印象的で素晴らしい作品でした。家紋についてはまた詳しくお知らせしますね!

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桜並木と櫨キャンドル手作り体験

2009-03-27 23:03:21 | 櫨蝋でキャンドル
今日は最高の桜日より。うきは市吉井町の流川の桜並木に行くと、桜のトンネルに黄色い菜の花が待っていました。しかも今日は平日だったせいか、4時過ぎの時間帯に誰も通ってなかった!週末は人出が多そうだから、この風景は貴重かも。去年に引き続き、今年も良い日に恵まれてよかったよかった。

さて、今日は吉井町町並み交流館「商家」で櫨キャンドル手作り体験があったのでした。もともと海産問屋松源本店という旧商家なので、裏には立派な蔵があります。その蔵の中でキャンドル作りを行ったのでした。とても素敵な雰囲気でした。



この日は着物の参加者も多く、私も青い着物と袴で行いました。襷がけまで練習して本番に臨んだんですが、今日は朝からバタバタと忙しくて会場も2分前にようやく設置完了。参加人数も今までで最高ということもあり、あまりに切羽詰まって襷がけの余裕がすっかり吹き飛んでしまいました。しかしまあ、キャンドル作り自体はとても簡単な作業なので、なんとかスムーズに完成までこぎつけてよかったよかった。

今回使ったキャンドルホルダーは、秋月・水の音土の音さんのモダン風味な指紋柄(←私が勝手にこう呼んでいる)と、八女・絵咲木さんのカワイイ桜柄です。どちらも味があって参加者の方たちも喜んでいました。

また、今回は初めてアロマキャンドル風に作りました。香りを入れるのがキライな人もいるので、「ラベンダーの香りを入れたい人は手を上げて下さい。」と聞くと全員が挙手。やっぱりみんな良い香りが好きなんですね。

ラベンダーの香りに包まれると、みなさんご機嫌になり大事そうに出来た手作りキャンドルをバッグに入れてました。

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襷(たすき)がけ

2009-03-26 23:57:37 | 和弓と櫨
最近弓の話題が少なくなってましたが、実は先々週あたりから襷がけの練習をやってます。
もう襷がけって?そう。着物に襷がけで審査が行われるのは四段から。よって次の参段までは普通の道着・袴で十分なんですが、実はある事情によって、参段から襷がけの練習をする予定を前倒しして、今から少しずつやることにしたのです。

ある事情とは、西日本リビング新聞社主催の

和菓子作り・本櫨ろうそく作り…選んで体験!
「着物が似合う筑後吉井~和を堪能する小旅行」

ってなバスツアーです。都会から着物を着たご婦人方がやってきて、優雅に散策&昼食を済ませた後、いつものように櫨キャンドルを作ります。みんな着物なので、私も着物で…と思ったら、私は着物持ってない!そんなわけで、とりあえずリーズナブルな着物一式を購入して襷がけの練習です。

審査などで高段者のあまりに華麗な襷さばきを見せてもらうので簡単そうに見えますが、襷がけは結構難しいです。おまけにどうにか襷をかけ終えると、今度は体の自由がきかなくなるし。着物に襷で手軽に引けるようになるためには、一体何年かかることやら。

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山口・桜樹館を訪問

2009-03-25 21:53:27 | 復活奮闘日記
先日山口に行った時、日本舞踊家・花柳寿寛さんの第二稽古場「桜樹館(おうじゅかん)」へお邪魔しました。

桜樹館の建っている広い敷地には桜がぐるりと取り巻くように植えられていました。


ちょうど桜は三分咲きぐらい。4月5日には、この桜に囲まれて「おどる国際交流!スペイン&日本ワークショップ」が開催されるのだそうです。スペインのホタというシンプルな踊りと日本の輪踊り。楽しそうですね。踊るだけで国際交流できちゃうという楽しいイベントです。

稽古場内の樫の木。

なんと樹齢約2000年!中は空洞になってました。じっと見ているだけで何か感動してしまう木ですね。この木に守られながら、舞い踊るんですね。

照明はヨコから

桜樹館は上からの照明が一切なく、自然光を取り入れる窓と、移動できるサイドランプのみでした。

桜に囲まれ、光と影を生かした素晴らしい稽古場です。
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マイケル・コスチュークさん

2009-03-24 22:38:37 | 復活奮闘日記
先日、山口で行われた「和蝋燭の世界」の翌日、花柳寿寛福さんと一緒にマイケル・コスチュークさんのアートスタジオにお邪魔しました。

マイケルさんはテキサス州出身のアメリカ人で、日本人女性と結婚し約10年前から山口市に住んで創作活動をしています。光と影に非常に興味を持っているとのことで、影を取り入れたユニークな作品によって個展も多く開かれています。


これは"Dream Bicycle"夢の自転車なんですって。ろうそくを灯してヘッドライトにペダルは本。サドルも本。ハンドルは片手(だって片手で本を読むからなんだって…。)後ろの荷台は本棚。このアート作品、本好きな人間なら思わずにんまりしちゃうような夢の自転車です。

作業部屋は案の定ごちゃごちゃとしてますが、天井付近にはやたらと紙垂(しで)が垂らしてあって、う~む。ここは聖域という意味かな?写真を使って紙垂を使っているのも何か意味があるのかもしれません。そこまで突っ込んで質問できなかったけど。


プラスチック板を自在に使って、人体と影を生かした作品。不思議な色気がありますね。


マイケルさんはなんと弓道もされていて、ただいま弐段なんだそうです。(私と同じ!)おかげでつたない私の英語ながら弓道談義もできました。特に櫨蝋のワックスについて、いかに竹弓に良いかという事を念入りに説明したら、納得して購入してくれました。(いや、その、あの、別に売りつけようと思ったわけでもないんだけど…。)

マイケルさんはいろいろと次のアート作品を考案中の様子で、特に「和蝋燭の世界」に刺激を受けたのか、前衛的な作品のアイディアを聞かせてくれました。寿寛福さんと私はちょっと口ぽかーんな(そんなヘンな事、日本人には考えつかんよね、みたいな)感じでしたが、後でよく考えたら、案外イケるんじゃないかという気になってきたりして。

ともかく古いモノに新しい考えを注入することで、驚くほど斬新なものが生まれる時があります。マイケルさんによって、山口では和ろうそくを使った新しい芸術文化が発信されるかもしれません。

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来年度も「ほとめきまち旅博」

2009-03-24 00:05:39 | 復活奮闘日記
昨年11月に行われた「ほとめきまち旅博」の報告会が久留米市役所で行われました。私は協力するサプライヤーという立場で参加したので、報告会にも顔を出しておくことにしました。

報告会の中で、ナイトツアーをした池町川の方たちの成功例などが話されました。今でも夜のガイドツアーは続けているのだそうです。ガイド付きで飲み屋を回るツアーってのはかなり面白いと思います。知らない土地の飲み屋さんってなかなか行きにくいもんだし。屋台巡りも好評だとか。

来年度に向けての組織図なんかも発表されてたりして、私は「あ、やっぱり来年度もやるんだ~。」って感じで鈍い反応でしたけど、とりあえず市側の意気込みだけは伝わってきました。

何事も二回目からが難しいもんです。一回目の経験や反省を生かして、今度のまち旅博もぜひ進化していくといいですね。

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山口・和蝋燭の世界

2009-03-22 21:16:19 | 復活奮闘日記
山口市で行われた「和蝋燭の世界」に行ってきました!
会場は五重塔のある香山公園ヨコの瑠璃光寺本堂です。

ちょっと早めに到着したので、ただいま二年ぶりにご開帳している五重塔を見学しました。

嘉吉二年(1442)創建の国宝です。木製の阿弥陀如来が座っている須弥壇(しゅみだん)が円形とのことで、非常に珍しいのだとか。

公園内の桜がもう三分咲きです。来週は満開かな。


夕方になって提灯に灯りが灯されました。

着物姿の女性たちが次々に集ってきます。

ぼんぼりに灯りが灯されました。

中にはもちろん和ろうそくが入っています。

残念ながら、音や光に影響するので上演中は一切撮影禁止でした。しかし別の問題もありました。私は山門付近で櫨関連商品の展示販売をしていたため、なんと公演を見ることができないというジレンマorz....いや、その。持ち場を離れるわけにもいかんし。

そんなわけで、ほんのちょっと覗く程度しか見られなかったのが口惜しや~。ただ、ほんのちょっとだけでも、和ろうそくの灯りのみで演出された舞台は素晴らしかったです。和ろうそくは次第に灯りに目が慣れてくるので、和ろうそくの本数が少なくても明るく感じました。和ろうそくの灯りのみによる舞踊の世界。みな時を忘れて我を忘れて見入っていたのが印象的です。

終わってからのお客様たちの帰り道には竹灯りが灯されました。これももちろん和蝋燭。


あと一回。来週も上演されます。詳しくは公式サイトをどうぞ。

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ナビをつけてみた

2009-03-20 22:31:51 | 復活奮闘日記
明日はいよいよ山口・瑠璃光寺において「和蝋燭の世界」が行われます。山口に行くのは初めてだし、しかも一人で高速に乗っていくと思うと、かなり緊張しますが、思い切ってナビを買いました。

ちょっと小さめで持ち運びができるポータブルシステムです。ワンセグでTVも受信できることになってますが、画面の品質も悪いし受信できない地域が多いので、実際はあまり見ないでしょう。

エコドライブという設定にしてみたら、「ピンポン、急発進です。注意しましょう。」「ピンポン、急減速です。」といちいち注意のアナウンスがあって、見事に運転手の神経を逆撫でしてくれます。

瑠璃光寺までの目的地も登録したし、明日展示販売する商品一式も箱詰めしたし、後は忘れ物がないかをチェック…。いろいろ出てくるんですよね。

明日は無事に山口までたどり着けますように!

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櫨灯りディナーコンサートin松屋ガーデンパレス

2009-03-20 00:18:22 | 復活奮闘日記
今夜は松屋ガーデンパレスで櫨灯りで楽しむディナーコンサートがありました。お食事の後、各テーブルに一つずつ櫨灯りを置いていき、素晴らしい日本庭園をバックに嘉村弥生さんが日本の歌を歌ってくれました。

テーブルの櫨灯りです。


美しく灯りが灯っていました。


玄関口には最近知ったフローティングキャンドルを配置しました。小石原焼の花器に水を張ってキャンドルを浮かべます。とても美しいと見とれていく方も。


松屋ガーデンパレスでは1Fロビーでコンサートイベントをしたのは初めてですが、参加者は60人以上。私もちょっと緊張しながら嘉村さんの歌の前に、いつものようにたどたどしく櫨の話をしました。

嘉村さんの澄み切ったソプラノの声がきれいで聞き惚れました。歌と共に櫨キャンドルの炎が揺れるのがまた美しかったです。
しかしとにかく皆さんに楽しめていただけたのが何よりでした。

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デザイン開発セミナー

2009-03-18 21:56:11 | 復活奮闘日記
今日は福岡市で行われたデザイン活用推進事業の事業説明会&デザインセミナーに参加してきました。

デザインというのはどこの会社でも頭を痛めるように、モノづくりの中では必ず乗り越えなくてはならない非常に重要な部分です。私も和ろうそくやキャンドル、石鹸などを販売するために、パッケージデザインにいつも頭を悩ませてきました。いくら中身で勝負といったって、デザイン次第でせっかくの中身が安っぽく見えたりするのは、あまりに損なことです。

今回の県が主催するデザイン活用推進事業は、デザイン開発を行う企業に対し、必要な経費を助成してくれるものです。こういう情報の告知は決して行き渡ってるとは思えませんが、それでも助成金を受けたい企業が多く詰めかけていました。認定の倍率も高そうです。


説明会のあとは、佐合ひとみ氏による中小企業が生き残るためのブランド作りについて講演がありました。佐合氏が実際にデザインに携わった新潟県燕市の槌起(ついき)銅器が紹介され、燕ブランドで世界に向かっていくレポートや、「かしこ」という和菓子のデザイン、小豆島のオリーブオイルのデザインも紹介され、いかにデザインによって他との差別化をしていくかの話がありました。


セミナーが終わった後は、実際の商品が置かれたテーブルに皆が集まって熱心に見ていました。


手前のは広島のお土産「もみじ饅頭」のパッケージデザイン。なんてモダンで素敵なデザインなんでしょう。もみじ饅頭は現地に山のようにあるそうですが、パッケージによって売り上げも上がってきたとか。

人が他の人との出会いによっていろんな世界が広がるように、商品もいろんな人と多く交わることによって、より洗練された良いものができてくるんだなぁと実感しました。

そんなわけで、すっかり商品デザインというものに刺激を受けた私は第8期デザイン開発ワークショップに参加することにしました。分野の違う人や専門家や、様々な方と交流を持ちながら、良いものを良いと伝えられるデザインを開発したいと思います。

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違う練習のやりかた

2009-03-17 22:45:10 | 和弓と櫨
先週、隣町の道場を訪れて弓の練習をしました。

その道場ではホームと全く違うやり方なので戸惑うことといったら。例えば練習方法。いつもは座射が三分の一、立射三分の二の割合でゆっくり引くんですが、隣町では全く座射はせず立射のみの練習です。しかも引く順番とかはバラバラで自分のペースで引いていくやり方。どういうことかというと、とにかくガンガン引くって感じ。なんつーか体育会系っていうか、汗の臭いのする弓道って感じです。

そこの道場の方たちにとっては普通の練習だったんだと思いますが、私にとっては、まるで強化訓練でも受けた気分。1時間でヘトヘトになって疲れてしまいました。きっと、ここの道場に通うと筋肉がついてメキメキ上達しそうな気もしましたが、なんとなく心が物足りない感じ。

礼射をする時の、順番を待つ時間、弦音で立ち上がる間合い。静寂の中で、時々小鳥の鳴き声が聞こえたりする心地よさ。一つ一つの動作を確かめながら弓を引くこと。全ての事象が揃った時の充足感。そういったものも弓道の魅力です。

ただし、こういった弓道の魅力を改めて考えるのも、他の道場へ行ったからこそであって、いつもはリラックスといえば聞こえがいいけど、結局だらだらと引いてるだけだったりするから、案外いい刺激剤になったのかもしれません。

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さようなら、久留米井筒屋

2009-03-16 22:21:38 | 復活奮闘日記
2月いっぱいで閉店した久留米井筒屋に、商品の引き取りに行きました。井筒屋が閉店して以来、人の流れは一層少なくなっていますし、井筒屋と共に去っていってしまったかのように近くの店舗も軒並みシャッターが閉まっています。

アーケード側の入り口です。久留米を彩った一つの時代の終焉です。

名残惜しそうに、この看板をじっと見ていく人達がいます。私もだけど。

思えばちょうど一年前のことです。久留米井筒屋に商品を置かせていただけるようになったのは。従業員の方も皆親切でしたし、いろいろと気を配っていただきました。筑後の良品を置いている筑後文化村もなくなってしまうんでしょうか。担当の方に聞いても今はまだ何もわからないとのことでした。

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