松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

春のまち旅_自分色の藍染めに櫨キャンドルを灯して

2011-01-31 21:17:15 | 販売奮闘日記
久留米まち旅オフィシャルブログでついに公開されました!

30 自分色の藍染めに櫨キャンドルを灯して

炎を見る時、人は何をそこに見いだすのでしょう。

櫨の炎は、静かに揺らぎながら、私たちの心の奥底に燃える火を映しだしてくれます。

今回のまち旅プログラムでは、好評となった本格的な和ろうそくの芯から櫨キャンドルを作るほか、伝統的な久留米絣の織元「坂田織物」さんの指導により、テーブルセンターの藍染め体験を行います。

講師は坂田憲子さんをお迎えします。

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30 自分色の藍染めに櫨キャンドルを灯して

4/17 (日)・ 4/18 (月) 10:00~13:30
● 集合場所・会場/櫨屋敷
● アクセス/久留米市田主丸町野田1648 地図はこちら
● 料金/ 3,700 円(昼食付)
※参加費は事前に郵便振込みとなります。
● 定員/各10 名
● 所要時間/約3 時間半
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というわけで、まずは坂田織物さんの藍染めの様子を見に行ってまいりました。

坂田織物さんは絣の町・広川町にあります。

毎年、久留米絣を使った商品開発を意欲的に行っており、様々な受賞歴もあります。

作業場の壁にはスゴいタペストリーがありました。

久留米絣でなんと絵が描いてある!船と「世界富士」という文字が!
こういった絵を絣で表現するには、恐ろしいほどの計算能力と緻密さが求められます。

さっそく作業場を見学させて貰うことにしました。

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福岡産業デザイン賞受賞作品集

2011-01-30 17:28:43 | 復活奮闘日記
2010年福岡産業デザイン賞の受賞作品集が手元に届きました。

139件の応募商品のうち、大賞1品、優秀賞6品、奨励賞30品の商品写真と講評が掲載されています。

ページをめくっていくと、奨励賞の部門に…ありました!

櫨染 絹製ストールです。

ちょっと過去を振り返ってみましょう。

「櫨染」、奨励賞を受賞のエントリの中で、商品の撮影風景を撮っていました。


これが上の画像に繋がったんですね。

さすが美しく撮っていただいています。商品の配置の仕方など工夫を凝らしていただきました。

あとは…もっとこの櫨染ストールをみんなに広めて行かなくては!

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長門石ろうそく店

2011-01-29 22:55:32 | 復活奮闘日記
以前、久留米市長門石で「長門石ろうそく店」をされていたSさんが櫨屋敷に訪ねてこられました。

昭和30年代、Sさんのお父さんが作っていた和ろうそくです。
櫨蝋特有のオレンジ色となっていました。

櫨蝋は時間が経つと、ウグイス色から次第に白くなり、さらにオレンジ色へ変化します。

色が変化することで燃焼には変わりはありませんが、やはりパラフィン蝋みたいな合成品と違って生きている証みたいなものでしょうね。

Sさんが「父がやっていた和ろうそくの店を続けたかった」と言われた時、時代の流れに逆らえないとはいえ、和ろうそく職人とは、このように愛される職業だったのかと、改めて感じ入りました。

ふと「清浄」という文字に目がとまりました。

櫨ろうそくのラベルには、時折「清浄」という言葉が使われますし、なにより寛延三年に書かれた「農人錦の嚢」の一文を思い出しました。

…平和な世が続くにつれて、寺や神社への参詣者も日夜途絶えることなく、やむをえず灯明として牛からとった蝋を用いるようになりました。まことに汚らわしい事です。

 もし櫨を盛んに植えるようになれば、牛をする仕事は自然となくなり、誰でもほっとするでしょう。まさに今こそ時がきたというべきでしょうか。

 清浄な木蝋を使えば、神灯の光はいよいよ明るさを増して神と人とを近づけ、泰平の御代は永久に続くことでしょう。これこそ櫨の功徳というべきです。


櫨蝋は明らかに闇を払う「清浄」な炎として認識されていたのです。

以前から櫨蝋を灯すと空気が浄化されることは気づいていましたが、単にその場の空気だけではないのではないかという気がしてきました。

特別な何か、うまく言えないんですが、もっと神秘的というか信仰的な力が働いているのかもしれません。

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中冨記念くすり博物館に行ってきた

2011-01-28 21:59:20 | 復活奮闘日記
鳥栖市にある中冨記念くすり博物館に行ってきました。

江戸時代、鳥栖市田代から基山にかけては対馬藩の飛地領で田代売薬の生まれた所です。

なんでこんな所に対馬藩?と思っていると、歴史は秀吉の朝鮮出兵に遡ります。

文禄の役で手柄のあった対馬藩主宗氏は、秀吉から薩摩の出水に一万石の領地を与えられます。もともと山ばかりの対馬では米生産が不足していたため、飛地領は貴重な米どころでした。

その後、慶長の役で島津氏に出水領が与えられ、宗氏には代わりに田代領1万石が与えられたとのことです。

宗氏は朝鮮貿易を行っていたので、薬の原材料となる朝鮮人参が手に入りやすかったために「田代売薬」が生まれたのではないかとか、九州の交易の要衝であったからとも言われています。

くすり博物館では「田代売薬」の歴史や、薬の原材料などが豊富に展示されています。

現代と違って、昔は薬屋さんというと、薬師が小さな引き出しがいっぱいあるタンスから摩訶不思議な材料を調合して薬を作るシーンがドラマでも出てきますね。なんだか魔法みたいでワクワクします。

漢方で使われてきた原材料の展示では、以前から見てみたかった冬虫夏草とかジャコウはもちろん虎の骨とかもあり、私のワクワク度もMAX状態に。

館内にある薬木薬草園にも行きました。

薬になる植物を400種集められているそうです。身近にある植物にも様々な薬効があることに驚きました。

ふと、ハゼノキはあるかな?と思い探してみましたが見つかりません。
あきらめて帰ろうとしたら、ありました!

他の植物みたいに解説札がついてなかったので、集められて植えられたのか、鳥によってたまたま育ったのか疑問が残りましたが、ともかく一応住み着いていたんだなと思うと少しホッとしたりして。

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八女_手しごと体験工房

2011-01-27 11:10:41 | 復活奮闘日記
八女で2月12日(土)、19日(土)、26日(土)と、3回連続講座をします。

今まで1時間ぐらいの講座はやってきたものの、今回は初の連続講座!

定員は15名。既に満員になりワクを増やして20名になっています。

八女は手仕事の町ですし、向学心にあふれた方が多いのでは?と考えると、なんだか緊張しますが、私もまたこの講座で櫨を一から見つめ直すつもりで進めていきたいと思います。

よく考えたら、今まで私が4年間活動をやってきて、たくさん学んだことや感じたことがありました。

櫨のこと、芯のこと、和ろうそくのこと、それから櫨のこれからのこと。

いつも本当は一時間ぐらいでは話しきれないくらい、たくさん櫨にまつわる話があったのに、消化不良のまま講座をこなしていました。

今回は6時間もの時間が与えられています。

私自身の活動の集大成としてプレゼンテーションをすることで、いろんな方に櫨の魅力や可能性を伝え、自分自身も今からの活動に生かせそうな気がします。

櫨にどっぷり浸かった2月の講座、ここで報告もしていきますのでお楽しみに!

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戻ってきた「フタ」

2011-01-26 22:03:00 | 販売奮闘日記
随分以前から、部屋の後片付けをしなくっちゃと思ってました。

松山櫨復活委員会の活動を始めて、2月で丸4年です。活動をする前と今とでは状況も違います。

ただでさえ狭い部屋に、怒濤のように流れ込んでくる様々な情報の嵐。

櫨の活動といってもいろんな分野に顔を突っ込んできたもんだから、各方面の書籍や書類やファイルだけでも部屋にあふれています。

カオス状態の部屋というのは、よろしくない状態です。書類がよく行方不明になり、「書類探し」をしなくてはなりません。

アタマではわかっているんですが、なかなかその状態から脱しきれずに今に至ってしまいました。

ところがそんなある日、USBメモリースティックのフタが行方不明になりました。

別に小さなフタがなかったからといって決して使えないわけではないんですが、自分の中で何かが弾けました。もう書類探しから開放されたい。

リセットしなくちゃ。

そこで数日前から、思い切って部屋&本棚整理を敢行することに。

整理をしているうちに気づいたのですが、昔と違って一枚もののプリントはファイルにまとめるのではなく、スキャナでMacに取り込むと、ファイル数が飛躍的に激減します。

いろんな知識のつまった本なども、ある程度はネットで調べられるし、どうしてもとっておきたいページだけスキャンすればいいのです。

こうして予想外に整理が進行し、ついにほとんど終わった時、ふと床を見るとメモリースティックのフタが転がっていました。



この安堵感。

はぁ~~~。これで安心して眠れる。

お帰りなさい。フタくん。

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春のまち旅_もうすぐ

2011-01-25 21:41:10 | 復活奮闘日記
毎年秋と春に開催されている「久留米まち旅博覧会」。

2月1日のキックオフを前に、久留米まち旅オフィシャルブログではようやく春のまち旅プログラム全貌が明らかになってきました。

で、もちろん気になるのが当委員会主催プログラムです。

プログラム一覧を見てみると…ありました!



30番 自分色の藍染めに櫨キャンドルを灯して

秋は生け花とのコラボでしたが、春は藍染めに挑戦です。

プログラムの詳細は、ただいまオフィシャルブログで順次紹介されています。
30番の紹介まで、少々お待ち下さいね。

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壇と櫨

2011-01-24 23:10:00 | 復活奮闘日記
櫨屋敷メンバーのSさんから、櫨の俳句を見つけたと教えて頂きました。

檀一雄の句です。

つくづくと 櫨の葉朱く 染みゆけど
下照る妹の 有りと云わなく


昭和21年、みやま市瀬高町にある善光寺の裏山より筑後平野のハゼの木の紅葉を眺めながら、妻の律子の死を悼んで詠んだのだそうです。

善光寺は作家・檀一雄が終戦後の昭和21年(1946)4月に腸結核で妻の律子を亡くし、沖ノ端の実家や朝日の親戚筋の村山家を転々、6月に貧困と失望のなか、3歳足らずの長男の太郎を連れ、住職宅の屋根裏部屋に半年余り身を寄せた場所です。

櫨の紅い色に、壇氏の強い感情が反映されているのでしょうか。

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大川に行ってきた

2011-01-23 23:33:53 | 復活奮闘日記
今日は大川のインテリア家具の大きな会社・関家具のお店に行ってみました。

この不景気の中、最近急成長した会社とのことです。

こちらは大川家具の歴史ミュージアムです。

いろんなデザインのミニチュア椅子に感動しました。

椅子といったらフツーの四本足の食卓用椅子しか思い浮かばない私からみれば、こんなにバリエーションが広がるのかと驚きです。


こちらは一枚板の展示コーナー。

一枚板の迫力はすごいですね。世界各国から来た樹木の多さもさることながら、杢目の美しさは、まさに目の保養です。

「大川はたくさん家具屋さんがあるから、ある程度絞って回った方がいいよ。」とは言われていたものの、関家具一件だけで、まるでテーマパークかのごとく広いスペースに、すっかり時間も経ってしまい疲れてしまいました。

いつか大川のいろんな家具屋さん巡りをしてみたいもんです。

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八女茶もあるよ

2011-01-22 23:24:34 | ニュース
掛川茶が売れてます。
掛川茶の人気沸騰中

メディアで紹介→注文50~60倍
 掛川茶の人気が沸騰し、全国からネットや電話で注文が相次いでいる。NHKのテレビ番組で健康増進にまつわる効果が紹介されたほか、本紙の全面広告で緑茶の効能に関する研究内容などが全国に紹介されたことが直接のきっかけだ。関係者は、反響の大きさに驚くとともに「一過性のブームに終わらせない」と気を引き締めている。

 NHKの人気番組「ためしてガッテン」は12日、茶産地の掛川市は、日頃から緑茶(深蒸し茶)を飲む習慣がある健康長寿都市と紹介、翌13日の本紙でも「緑茶の効能を科学的に検証」などとして、農林水産省の研究内容などを全面広告で知らせた。

 掛川茶商協同組合によると13日、市内の各製茶会社や茶専門店などに注文が殺到し、各店の電話はほぼ不通状態となった。JA掛川市の直販所には電話だけで約200件、ネット販売で450件と、通常の50~60倍もの注文が北海道や沖縄など全国から相次いだ。新幹線を使って東京や広島から訪れる人もあり、現在も商品の発送に追われている。

 各店や組合に電話がつながらなかったせいか、掛川市役所の農林課や商工観光課、観光案内所などにも問い合わせが殺到。市のホームページには通常の平日の1・5倍近い約3000件の利用があり、3分の2はお茶紹介のページを閲覧した。

 同市板沢の丸山製茶は、メールマガジンで「嵐が一日中続くようなすさまじい1日でした」と配信。丸山勝久社長は「予想を遥かに超えた反響だ。残業でも追い付かず、この生産状態は当分続く」と興奮気味。更に「これまでお茶をあまり飲まなかった人たちも関心を示しており、新たな層の開拓につながる」と期待を寄せる。

 21日には、TBSの情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」でも掛川茶が取り上げられた。JR掛川駅構内の地場産品販売店「これっしか処」の中田繁之店長も「健康志向の中、掛川茶の人気は今後も続くだろう」と強気の見方を示す。

 同組合の中根福次理事長は「行政や病院、茶業者、農家がタッグを組み、掛川茶の効能を科学的に調査したことが評価されたのだと思う。一過性に終わらせることなく、人気が持続するよう努力したい」と話している。(2011年1月22日 読売新聞)


別に掛川茶だけが特別じゃないと思うんですが…。
番組ではお茶を粉っぽくして飲めばいいという抹茶最強結論が出ていた模様。

それにしてもあらためてテレビの影響ってスゴい。

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だぼはぜの会

2011-01-21 23:55:36 | 販売奮闘日記
今日はだぼはぜの会の例会に参加してきました。

だぼはぜの会は異業種企業のプロジェクトチームで、企業の強化や商品開発、販売促進についての意見交換会を行っています。

他企業の課題を聞いて一緒に考えるのも勉強ですが、自分の課題を取り上げて貰うこともでき、忌憚のない意見をいただくことは貴重な機会となっています。

私も現在の試作品を取り上げていただきました。
今や時の人・Hさんに黄櫨染の絹ストール&フィックスポンをつけていただくと…。


いつもカッコいいスーツを着て颯爽としているHさんですが、黄櫨染をまとうと女性陣から感嘆の声が!

モデルさんみたいにカッコイイ!

確かにイケメンぶりが急上昇です。微妙な黄櫨染の色が全体的に上品で目を惹くことに、私も驚きました。

商品開発をしていると、人の意見によってあっちに揺れたりこっちに揺れたり、しまいにはだんだん弱気になってきてもう止めようかなと思う時もありますが、波に乗っているHさんのお姿のおかげで、私も救われた思いがしました。

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アジアビッグマーケット

2011-01-20 18:46:17 | 販売奮闘日記
今日は福岡国際センターで開催されているアジアビッグマーケットに行って来ました。


アジアといっても中国と韓国ですが、各社いろんな魅力的な商品をPRしていて、見るだけでも刺激になります。


こちらは3Dの映像がリアルな映像に入ってくる「拡張現実」ですね。ここはかなり人だかりができていました。


3Dを生かした最新お化け屋敷。
お化け屋敷自体は昔からある娯楽なんですが、こうやって中身が進んでいくのは非常に興味深いことです。
まるで伝統工芸に新しい風を吹き込んだみたいな感じ。

全体的にウェブ系や3Dのコンテンツが華やかに出そろった感がありました。
こういうビジネス世界に萌えキャラが堂々と登場しているのを見ると、時代の流れを感じます。

それにしても見本市は楽しいですね。

ブースの担当者に気軽に話しかけられるし、最新の商品やイチオシの商品について質問すると親切に教えてくれます。

とても勉強になった一日でした。

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小説「花炎」を読んだ

2011-01-19 23:47:57 | 販売奮闘日記
櫨を題材とした「花炎」(佐和みずえ著)を読みました。



愛知県内子町の製蝋業で財をなした家の養女となった女性の波乱に富んだ生涯が描かれています。

あとがきでは著者自身も全く櫨のことや和ろうそくの事を知らなかったそうですが、ある日、内子町を訪れて作品にしようと思い立ったのだとか。

主人公は京都からやってくるのですが、読者は何も知らない主人公と同じように、櫨蝋の世界へ導かれることになります。

全体的に女性らしい繊細な描写で、当時の暮らしぶりや内子町の様子が生き生きと描かれています。

櫨についての描写も丁寧で、蝋作りの専門的な工程がわかりやすく説明されていて非常に勉強になりました。

九州では櫨の実を搾ったばかりの生蝋を「しょうろう」と呼びますが、内子では「きろう」と呼び、晒し方法も違います。

こちらでは生蝋を削って晒しますが、内子では生蝋を冷水に打ちかけてペレットみたいな小さな形にします。それを「蝋花」と呼び、作品中では、この伊予方式でできる白い「蝋花」の美しさを何度も讃えています。

残念ながら絶版になっていますが、中古本でも少し出回っている様子です。
お近くの図書館にはあるかもしれません。ぜひオススメです。

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山頭火と櫨

2011-01-18 23:17:26 | 復活奮闘日記
本棚の整理をしていたら、山頭火の句集が出てきました。
「底本 種田山頭火句集」(株)彌生書房の昭和50年発行(初版は昭和46年)の古本です。

ふと、山頭火は「櫨」を題材にした句があるのではないかな?と疑問がムクムクともたげてきて、本棚の整理も中断してチェックしてみることにしました。

山頭火は山のように句を作っていますが、なかなか櫨が出てきません。私も意地になってページをめくっていると…あった!

櫨の赤き土手行く人は寒う消えたり

櫨の赤さと寒々そうに歩いていく人の対比が目に浮かびますね。

もう一句ありました。

墓場隅の小さき墓の櫨紅葉かな

墓、墓って繰り返し言葉になってるほどの墓場の赤い櫨…。何やら鬼太郎の話にでも出てきそうですな。

とりあえず見つけたのは二句のみでした。

やはり山頭火は山頭火。

同じ櫨の句でも普通の人が詠みそうな華やかな句ではなく、人間の寂しさや暗さを強調して、ひときわ鮮やかに櫨を浮かび上がらせているんでしょうか。

句集から「櫨」を発見するのは面白いですね。もっともっと探してみたくなります。

が、本棚の整理の途中なんだよな~。

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