松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

接ぎ木って何? その2

2007-03-05 19:54:49 | 復活奮闘日記
種を蒔いたら親木とは別の木ができてしまうのは
櫨も同じです。
江戸時代に松山櫨を発見した竹下武兵衛は
「農人錦の嚢」の中でこう書いています。

「どんなにいい種子を選んで百本植えても、
五十本ぐらいは実をつけない木になる。
残りの五十本が実をつけたとしても
そのうち品質の悪い実をつける木も多いし、
上等の実をつけても量が少なく役に立たない木もある。
このように実生にすると、
あれこれ費用ばかりかかってしまう。
これに対し、接ぎ木苗を仕立てて植えると、
何本植えても全て上々の実がつく。
従って接ぎ木した苗を植えるのが賢いやり方である。」

高橋善蔵の「窮民夜光の珠」にも、
竹下武兵衛の「農人錦の嚢」にも
多くのページを割いて
接ぎ木技術について記述されています。

どうやら接ぎ木はかなり昔から行われていたようです。

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