接ぎ木って何？ その３

果実の中でもメジャーで古いものといったら
みかんや梨、栗などがありますが
接ぎ木技術の歴史を知るために、
みかんの歴史を見てみました。

日本の文献で最初に柑橘が登場するのは
『古事記』『日本書紀』であり、
「垂仁天皇の命を受け常世の国に遣わされた
田道間守が非時香菓（ときじくのかくのみ）の実と枝を
持ち帰った（中略）非時香菓とは今の橘である」
（日本書紀の訳）との記述があります。
ここでの「橘」はタチバナであるとも
ダイダイであるとも
小ミカン（ヤツシロミカン）であるとも言われています。

1936年に鹿児島で推定樹齢300年の
温州みかんの古木（太平洋戦争中に枯死）が発見されました。
発見された木は接ぎ木されており、
最初の原木は400～500年前に発生したと推察されています。
つまり1400年～1500年には
温州みかんの接ぎ木は確立されていたということです。

このように植木業界における接ぎ木技術は、
ずっと昔から行われており、
それもかなり進んでいたようです。

それでは接ぎ木って、いったいどうするんでしょう？

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