松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

接ぎ木って何? その1

2007-03-04 21:42:34 | 復活奮闘日記
松山櫨が見つかった以上、
次にすることは、
その松山櫨と同じものを育てること、
すなわち接ぎ木です。

では、なぜ単に松山櫨の種を播かずに、
接ぎ木をするのか。

この疑問を解消するために
こないだ聞きかじった知識を
ちょっとばかし披露したいと思います。

例えば美味しい柿を食べると種が出てきますね。
きっと、その種を庭に蒔いたら
その美味しい柿の木が勝手に育って
数年後には同じ実がなるんじゃないか。
私は長いことそう信じてました。

残念ながら、それは大間違いでした。

ご存じの方も多いと思いますが、
美味しい柿の種から育った木は
決して全く同じ美味しい柿の実をつけることはありません。
種にはもともとの花粉に
いろんな他の種の遺伝を含んでいるので、
そのまま親の柿と同じものにはならないのです。
人間に喩えれば、
天才モーツアルトの子供が
決してモーツアルトにならないのと同じです。

親は親。子供は子供。
人間と同様に、
果樹の世界も親子の確執があるみたいです。

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