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松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

七夕の里おごおり弓道大会

2008-08-10 22:05:51 | 和弓と櫨
今日は小郡市で通称七夕杯が行われました。
以前行った時、5人立ちですら狭いと思った的前が、今日は更に6人立ち!ちょー狭っ!前の人の頭に弓の末弭がぶつかるんじゃないかと思いましたが、ぎりぎりセーフ。とにかく限界まで詰め込んだ的前でした。

矢取り道から的を見てみると…

ペアが三組入るようになってます。

そう、今日は七夕杯なので、男女ペアの対抗戦なのでした。
いつもは皆中目指して対抗心を燃やす男性陣も、くじか何かでペアを組んだ女性を横にすると、みょーに頬の緩んだお顔になっちゃって、どこかほんわかムード。他の射会とはかなり雰囲気の違う射会でした。

他にも「接待係」という役目の人たちがいて、なんとかき氷食べ放題のサービスがありました。
写真の右隅。かき氷の写真は食べるのに夢中で撮るの忘れてしまいました。orz
今日は暑かったので、結局私は午前に1杯、午後に2杯食べました。え?多い?でももっと食べてた人、絶対いると思うけど~。

他にも昼食時に梨のデザートがあったりと、真夏の射会にしては快適なサービスがあったのでした。

小郡は弓仲間がお金を出し合って、自分たちが半分手作りで作った弓道場なのだそうです。
狭いスペースを利用して、大工仕事の得意な方が荷物置き場と弓立てを自作しています。

テレビまであって、結構居心地良さそうな控え室だったりして。狭い弓道場というハード面の足りない部分を、接待とかサービスとか気遣いとかソフト面で大幅にカバーしている所なんですね。

さて、午前と午後にそれぞれ四ッ矢を引いた今日の結果は、私は2中。ペアを組んだTM先生は3中。合わせて5中でぱっとしませんでした。ところが同じ5中でも算段のM子さん&黒クマペアは、そろって5射目に中ったので余興に出場できた上、見事会長賞を獲得。美味しい梨(筑前町産)をもらって大喜び。ちなみにTS先生も同じく会長賞で梨を獲得し、ペアのお裾分けはアンディーさんへ。

笑顔の2ペアを前にして、
「同じ5中でも、えらい違いだな。」とぼやくTM先生。
「七夕だから、これも星の巡り合わせってやつですよ。」と私。

さて、これで射会シーズンも一段落したので、次は秋の審査に向けてがんばるとするか。

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櫨蝋のワックス、東京進出

2008-08-06 21:57:05 | 和弓と櫨
嬉しいお知らせです。
東京の小山弓具で、「櫨蝋のワックス」を取り扱っていただくことになりました。

小山弓具の歴史を遡ると、古くは徳川家康公に付き従い、江戸城の薪調達係として仕え、六代目からは弓馬術礼法小笠原流宗家の御弓師となり、現在でも皇室行事に献上弓製作に携わったりと大変歴史のある弓道具店です。

私も使っている初心者向きのグラスファイバー弓「練心」は、こちらで製作されており、学生さんなども、気がつかないうちに小山弓具の弓道具を使っていることが多いんじゃないでしょうか。

すでにオンラインショップで販売してもらっています。サイトはこちら
弓引き御用達の品々が揃っているので、ぜひご覧下さい。

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郡民体育大会

2008-08-03 22:33:31 | 和弓と櫨
今日は朝倉郡郡民体育大会でした。
まずは矢渡しから始まりました。


朝倉郡は東峰村(宝珠山)と筑前町しかないので5名一組による2チーム対抗戦ですが、ほとんど毎年宝珠山が勝っています。


人数が少ないので、四ッ矢三立ち12本を引きました。しかし、28中対21中となり、7中差で軍配は宝珠山へ。

中学生も、いっぱしの大人っぽく道着袴姿で引いていました。


ちなみに私は12本も引いたのに、中ったのは一本だけ。
手の内が緩んでいたのが原因みたいでした。

午後からはみっちり教士の先生から指導をうけましたが
まだいろいろと課題が多そうです。

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ひょうたんの飾り結び

2008-07-28 22:12:12 | 和弓と櫨
先日の矢筒紐の飾り結びが大変好評だったので、それなら!ってことで先生が私に頼んだのが「的中粉入れ」。

的中粉とは、弓手のひらに汗をかき、滑って弓が引けなくなるのを防ぐために粉を入れたものです。
写真はひょうたん。的中粉に限らず、ギリ粉を入れるのに使う人もいます。
これはだいぶ年季の入ったひょうたんなので、フタの部分が摩耗していて、すぐにパカッと開いてしまいます。そこで矢筒紐の時に使った「平編み」を使って締めたら、フタが固定されていいんじゃないかと思いました。
できたのは上写真。豪華でカワイくなりました。
フタを開ける時には、青い房付きの紐を下に下ろして緩め、フタを閉めてから、白い紐を下に下ろして引っ張ります。
フタの部分に総角結びを入れてるので、引っかけることもできます。
幸い先生は喜んでいただけたので、まずはほっとしました。

ちなみに総角結びを「ソーカクムスビ」と呼んでいたら、
房屋さんから「アゲマキムスビ」って呼ぶんだよと教えてもらいました。

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少年時代の思い出

2008-07-26 23:21:52 | 和弓と櫨
もう「櫨の灯り展」も明日が最後となりました。
今日来ていただいたお客様とお話していたら、たまたま弓の話になりました。その方は60代の男性でしたが、中学生時代に弓を習っていたそうです。
なんと範士九段の80代の先生から教えられたというから驚き。
当時は竹弓・竹矢しかなかったので、今から考えれば信じられない程、ぜいたくな弓生活をしていたことになります。

「不良少年だったからね、先生からしょっちゅう怒られてた。先生がいない間にみんなで遠的で遊んで、田んぼに穴を空けたこともあったし、黙って先生の弓を持ち出して引いたりしたこともあった。」

昔語りをするうちに、どんどん思い出してきた様子で

「先生がすごい人だったってのは、子供心にもわかっていた。
でも当時はその凄さがわからず、先生から叱られてうるさいとしか思ってなかった。今なら、先生の目指していたものや言葉の意味が理解できる。

弓道はアーチェリーみたいな勝って喜ぶスポーツじゃない。
自分は弓道をやめて、水泳をしたけど、結局は自分に負けたんだよ。
水泳の大会でも、ライバルが気になって力を出せなかった。
今思えば自分との戦いだった。全ては自分が相手だってことを教えてくれたのは、弓道だった。
でもそれは今だから言えることであって、当時はわからなかった。」

50年たっても、先生が弓を引いていた様子がはっきりと目に浮かぶそうです。

「まさに枯淡の境地だった。
 先生が的を射抜く音は強すぎるわけじゃなく、矢が真っ直ぐ入るいい音がしていた。あの時、自分はほんなもんを見てたんだと思うよ。」

…今なら、自分が悪さばかりして真面目に弓をしなかったと先生に謝ることができるのに。

そう言いたそうに、昔を思い出して考え込んでしまった横顔を見ながら、私は、先生の射に対する姿勢や言葉が50年後にようやく教え子に伝わったんだと思いました。

弓の先生は高齢の方が多いので、自分に対する助言は一つ一つ全て宝物です。
先生方に見てもらったり、一緒に引ける貴重なひとときを大切にしなくちゃと、私も強く思った一日でした。

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福岡市議長杯遠的大会

2008-07-21 21:59:19 | 和弓と櫨
今日は遠的大会。
福岡県は遠的については全国的にもレベルが高いとの挨拶があり
「は~、そうだったのか。」と思いつつ、
少なくとも私に関しては今回二回目の経験になるのでした。

優勝者へのトロフィー(画像上)も、ちょっとおしゃれなトロフィーですね。

今回は低い階級からスタートしたので、一級の私の立ちは一番目。
こないだの練習と同じく、後ろの壁にゴッと突き刺さったり、
大きく右へ左へそれたりして、自分でもどうも要領を得ない引き方をしてしまい
午前・午後を通して8射0中でした。orz

しかし後で気づいたのですが、初段以下の部っていうのがあって、
1中でもしていれば、なんと順位決定戦に出られたのでした。ちぇ~っ。

遠的はそのままの姿勢で少し矢尻を上に向ければいいそうです。

うまい人は、なんなく的中していきますが、
私みたいなのだと、どこへ行くんだか見当もつかなくなります。


筑前町弓道部の成績は、Kさんの3中を筆頭に
算段のM子さん2中、T先生1中、Fさん1中と、やはりイマイチな感じ。
やはりなかなか遠的の練習ができないせいでしょうかね。

今日は8射皆中を出した方もいて、安定した美しい射だったのが印象的でした。


それにしても、今日は暑かった!

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実際の戦いは その1

2008-07-20 23:55:36 | 和弓と櫨
よくTVドラマや映画で合戦のシーンがあります。
どういうものかというと
まず、馬に乗って大鎧を着た武者が刀を振り回し、
やはり騎馬武者の相手や槍を持った足軽と戦っているシーン。
あるいは、同じく大鎧を着た騎馬武者が刀を振り回して
馬で突っ込んでいくシーン。

そんなシーンを見る度に、疑問に思っていた事があります。
「実際の戦いって、本当にこんな感じだったのかな?」

大鎧を着た騎馬武者が刀を振り回し…って
なんであんな重くて動きにくそうな大きな鎧を着ているのか。
それに馬に乗って刀を振り回しているうちに、
馬の首でも間違って斬りつけたら大ごとではないのか。
おまけに、あのド派手な大鎧の色。
あんな目立つ色をどうして使う必要があったのか。

教科書にはこうした疑問の答えは載っていませんでしたし、
昔の本には「こうした大鎧が不便だから軽い甲冑になっていった。」と書かれていました。

最近、弓の歴史を調べていて、ようやくわかったことがあります。
大鎧は盾の役割を果たしていたってことです。
重くて不便さを我慢してまでも着ていた理由は、ただ一つ。
矢を防ぐためでした。
刀の攻撃を想定していたわけではありません。
実際の合戦の中、刀を馬上で振り回す騎馬武者なんて、
おそらくほとんどいなかったんじゃないかと思います。

昔の合戦の主役は弓。
弓は両手を使わなくちゃいけません。
だからこそ、弓を引けてなおかつ自分を守るために
盾の役割を備えた大鎧が必要だったのです。
大鎧には、いかに強力な弓から発射される矢を防ぐか
いたる所に工夫がこらされていました。

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遠的リハーサル

2008-07-18 21:22:21 | 和弓と櫨
今度の21日は博多の森弓道場で遠的の射会に出場することになっています。
遠的ってやったことがないので、事前に予行練習することにしました。

遠的は近的と違い、一つの的を三人が狙います。
距離は60m。近的の28mに比べると随分遠くにありますが、
的も大きいので、イマイチ距離感が掴めません。
自分がどのくらい矢を飛ばせるのかもわからないわけですから、
とにかく矢尻を上にあげて
「ええ~いっ。月まで飛んでけ~~!」みたいな気持ちで思いっきり離したら、
ふわ~んと大きく弧を描いて私の矢は遙か遠くに飛んでいきます。
湿気が多くて蒸し暑い日の中で汗だくになりながらも、一瞬だけ爽快な気分になりました。

私の最初の矢は上部後ろの壁にゴッと突き刺さりました。
「こりゃ、飛ばしすぎたね。」と先生。

しかし、それ以降は抑えて引いたものの、柱や安土の上部に突き刺さって
矢尻や筈が取れたりして、いちいち面倒臭いが玉にキズです。
遠的は引くのは気持ちがいいけど、矢払いが大変なんですね。

一通り引いたところで、高校生の矢が屋根の樋に突き刺さりました。

さっそくスライド式の高梯子の登場です。
あそこに入ると、かなり高くまで上らなくちゃいけません。
高校生の「うぎゃ~。怖ぇ~~。」とかいう叫び声が聞こえて、
どうやら矢の所有者が上っていきました。

ちょっとアップにしてみましょう。

よくもまあ、あんなとこまで飛ぶもんですね。
それにしても私の矢があんなとこに行かなくてよかった。

21日の本番ではどうなることやら。

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無心の離れ

2008-07-17 21:48:55 | 和弓と櫨
オイゲン・ヘルゲル氏著「日本の弓術」には、
阿波氏の弓の教えが詳しく書かれています。
私もその教えの一端にあずかろうと読んでいますが、
難解なことこのうえない。
ヘルゲル氏は離れの時、
親指の上に抑えられている他の指がぱっと裂けるようにしか開かれず、
どうもうまくいかないので先生に問うと

「あなたは無心になることを、
 矢がひとりでに離れるまで待っていることを学ばなければならない」
「しかしそれをやっているといつまで経っても矢は放たれません。」
「あなたが全く無になるということが、ひとりでに起これば、
 その時あなたは正しい射方ができるようになる。」
「無になってしまわれなければならないのなら、それでは誰が射るのですか?」
「あなたの代わりにだれが射るかがわかるようになったら、あなたにはもう師匠がいらなくなる。
 …中略…それよりむしろ精神を集中して、自分をまず外から内へ向け、
 その内をも次第に視野から失うことをお習いなさい。」

離れの時、ぱっと手が開くのは、実は私もそうなのです。
私も(もうこのくらい待ったから、そろそろ離そうかな)と思いながら、
「えいっ!」と心の中で合図をして開いています。
とても「無」というにはほど遠い心境です。

深い集中に到達する方法として
弓を射る前の一時間はできるだけ静かに心を凝らし
正しい呼吸によって心中を平らかにし…と書いてあるので、
で、できるだけペチャクチャしゃべったり、大声で笑ったりせず
無我の境地に入るように努力しなくちゃと思いました。

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弓で作ったギリ粉入れ

2008-07-15 21:15:25 | 和弓と櫨
先日の山笠の射会で、自分でギリ粉入れを作っている方から
弓の末弭を材料にしたギリ粉入れを見せてもらいました。

弓人生の長い方ですから、はじいたり折れたりして昇天した竹弓を何本も持っており
そうした弓を何か利用できないかと思って、工作を始められたそうです。

自分の愛用した弓が使用不能となっても、
ギリ粉入れにして身につけていると、弓の思い出と共に、
自分の励みになるだろうなと思いました。

ギリ粉を少しだけ取り出しやすいように、弓のふたを90度にねじって使います。


ふたを開けてみました。

中をくりぬいてパイプを差し込んでいます。
細かくて、かなり大変な作業だったんじゃないかと思われます。

長年弓道を続けている方の小物をよく見ると、それぞれに味わいのあるものを使っており
その人の弓への愛情が感じられて、見るだけでも大変勉強になるものですね。

弓は武道だからあまり派手な飾り物は好まれませんが、
弓の側木の「櫨」の杢(もく・木目模様)が好まれたように、
案外、細やかな所にそれぞれの個性があることがわかりました。

今度の射会では小物ファッションチェックもしてみますか?!

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矢筒紐と弦巻用紐

2008-07-14 22:05:36 | 和弓と櫨
なんと幸運にも手作りの矢筒をいただきました!

ある日、朝練する前に弓道場の床があまりに汚かったので掃除していたら、
たまたま来られたHさんが
「弓道場を一人で掃除するなんて感心、感心。」と言ってくれ
一緒に弓道場を掃除しながら掃除談義に花を咲かせました。

しばらくして、再び来られたHさんが、
またもや朝、掃除していた私を発見。
掃除談義はさらにコアなものになり、
掃除と弓によって修行していくのだという話へ。

「ふうむ、これからも弓を続けていくつもり?」とHさん。
「はい、続けていくつもりです。」と私。

さらに、私が借り物の矢筒を使っていると聞き、
趣味で作っている矢筒をあげようと言ってくれました。

早起きは三文の得といいますが、
それに掃除が加わったら手作りの矢筒になったわけですよ!

なんとなくわらしべ長者、じゃなくてガネーシャ(夢を叶えるゾウ)の話を思い出しました。
ともかくも、ありがたやありがたや。

私は八女の仏壇や提灯につける房の専門店「房屋」さんにお願いして
「櫨紅葉」色の紐をつけてもらうことにしました。


紐の編み方はぶなさんのホームページを見ながら
何回かやり直ししてどうにか平編みと総角結びを見よう見まねでやってみました。

平編みにすると、紐を調節することができるのでとても便利です。
ものすごく豪華な感じの矢筒になりました。

これを見た先生は
「その矢筒持ってたら、とても一級には見えないだろうね。」

確かに、私にはちょっと身分不相応な矢筒かも?
でもま、いつかこの矢筒を持っててもおかしくないような弓引きになりたいです。

ついでに最近買った弦巻とギリ粉入れを結ぶ紐も、
なんとか考えてもらえないかとお願いすると、できたのがこれです。

カワイイでしょ?すごく気に入りました。
紐は着物の生地を使っており、弓道の小物にはピッタリ!
しかもただ結んでいるだけじゃありません。
「叶結び」を入れ込んでいるのです。

叶結びとは、結び部分の表が口の形、裏が十字の形で、漢字の「叶」を表し、
「願いが叶う」縁起のいい結びです。


弓を引くのは神事でもあり、祈願成就の意味もあります。
叶結びをつけた弦巻は、まさに弓引きにふさわしいアイテムだと思います。

房屋さんは私のワガママをよく聞いてくれ、オーダーメイドで製作してくれました。
房屋さんのサイトはこちらです。
欲しい方はぜひどうぞ。

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博多山笠弓道大会

2008-07-13 23:02:07 | 和弓と櫨
今日は福岡市中心部では博多山笠の集団顔見せが行われていましたが、
博多の森弓道場では博多山笠の弓道大会がありました。
タイトルこそ山笠がついていますが、参加賞の手ぬぐいが山笠の絵ってだけで、
特別に山笠に関連した余興があるわけじゃなかったんですが、
225の団体、687名の参加者というマンモス大会で、県外からの参加者も多く集まっていました。

久留米市長杯の時は12人立ちでしたが、今回はそれ以上のなんと15人立ち。
的を立てるのも慎重に行われていました。


といっても広さが変わるわけじゃありませんから、
一人当たりの立ち幅が狭くなるわけで、的を立てたらこんなになりました。

狭い!

実際に射が行われている様子。

どうにか立てるもんですね。

私は今回も大〃前で、一番前に立ち、みんなの先頭で射場に入っていきました。
一番前は、ギャラリーからは見えにくいので、人の目は気になりません。
それに混み合ってる真ん中付近に立つよりも、よかったかも。

今回は三人一組の団体戦。
私は筑前町B組で出場し、4射1中。
B組は結局全員で2中だったので、もちろん予選落ち。あ~あ。
幸いA組は7中(うちT先生が3中)で予選通過、決勝では各一手勝負となり全部で6射5中でした。
射詰めで3射1中となり残念ながら5位入賞は逃してしまいました。惜しい。

大会後、ホームの弓道場に戻ってきて、ちょっと弓を引くことにしました。
「四ッ矢で射会だと思って引いてみる。」と声に出して射会のつもりで引いてみました。
すると…やっぱり1中。稽古でも射会の成績と同じってのは、
やっぱり普段の射の通りに結果が出るってことなんだろうなと思いました。
まだまだ精進が必要ですね。

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小郡に出稽古&HookTail&野の花

2008-07-11 23:28:00 | 和弓と櫨
今日はふと思い立って小郡の弓道場へ行ってきました。
てっきり馴染みのY先生がいるかと思いきや、残念ながら旅行中。
射会で見かけてもほとんどしゃべったことのない人ばかり。
(筑前町の道場から一体何しに来たの?)って疑問符のついた顔で見られましたが
せっかく道着袴を着てたことだし、
「練習していいですか?」と図々しく入ることにしました。

外部の人間なので使用料がいると聞き、「いくらですか?」と事務長のG氏に聞くと
「うう~ん。昔は60円やったような…。」と唸りながら何かのノートみたいなのを開いてましたが
「筑前町はお金いらんもんね。でもここはいるっちゃん。申し訳ないが…。」
「いくらですか?」
「それがわからん。いったい今はいくらなのか。」と困りはてた顔をされたので
とりあえず100円を貯金箱みたいなのに入れることにしました。
つまるところ、ここ数年は外部の人間は射会以外で立ち入ったことがないのかもしれません。

そうこうしているうちに、どんどん人が増えてきて
「早く引いた方がいい。人が増えてくるよ。」と言われて、焦りながらゆがけをつけ
HookTailのkanaさんと一緒に的前に立ちました。

射場の真ん前にあるつつじの木や、左側の工事中の作業員が妙に気になったり
立ち幅が少々狭かったりして、やはりなかなかいつものように集中して引けません。
時間が経つにつれ、ますます人が多くなっていき、
プールで小学生達が、並んでがんがん泳ぐみたいに、
グルグルと的前に入っていく練習法で、射会とはまた違った緊張感。
ろくに的に中ることのないままに練習を終わりました。

練習後に雑貨屋HookTailを訪ねました。

落ち着いた店内で、いろんな小物類や木で造った精巧なままごとセットなど
眺めているだけでも楽しい店です。

そしてなんと看板犬レイくんに「櫨蝋のワックス」を塗ってもらいました!

正直、レイくんはワックスなんてどーでもいいっていうか、
くすぐったいからやめてくれみたいな態度で、足を引っ込めてました。orz
でもレイくん、君の肉球にはいいんだよお~。

kanaさんは旦那さん&お義父さんとで5月から始まった弓道教室に通われて、最近卒業されたばかり。
すでに的前で堂々と引いていました。
射会の団体戦では三人一組で出場することが多いから、
そのうち小郡HookTail組で登場するのかもしれません。ちょっと楽しみです。

二階は「野の花」という食事処でした。

上の定食に煎茶がついて500円(安い!)。限定20食だそうです。だご汁が美味しかった。

テーブルかけに帯を使うという斬新さ。

約70年前に作られた美しい帯です。夏と冬とでは違う柄の帯を使うのだそうです。

今日はいきなりいろんな所にお邪魔した私ですが、
毎日同じ道を通るより、違う道を通った方が脳が活性化するというし、
ある意味、度胸試しになったような気がします。
こんな調子で、たまには他の弓道場にもお邪魔したりして、
ついでに近くの美味しいモノでも食べるのもいいなと思いました。

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伝説の弓聖

2008-07-09 23:08:43 | 和弓と櫨
ドイツ人哲学者オイゲン・ヘリゲル著「日本の弓術」の中で、
弓聖と呼ばれた阿波研造氏が出てきます。

ヘリゲル氏は日本滞在中、阿波氏に師事するのですが
阿波氏は「狙わずに中てる」という心で射る弓の体現者。
合理的な西洋人には、その教えはとても納得できませんでした。

そこで阿波氏がヘリゲル氏に見せた最も有名なエピソードがあります。
夜に線香の光だけで、阿波氏が一手を引きます。
甲矢は的を見事に射抜き、乙矢はなんとその甲矢を射掛けたというもの。
ヘリゲル氏はこの出来事に感銘を受け、弓の修行をして五段を取得しています。

阿波氏は戦前の人ですから、
一体どんな射をしていただろうと漠然と思いを馳せていたら、
な、なんとYouTubeでアップされてるではありませんか!

サイレント映画のようです。
弓道 阿波 神永 安沢ら


こういう古くて貴重な動画がアップされていて、本当にありがたいです。
インターネットしててよかったよかった。

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すごい視力を持ってなくても

2008-07-08 23:36:05 | 和弓と櫨
弓が自分にもできるかもしれないと思ったことの一つに、
超人的な視力は必要ないという事がありました。

私は小学生の時から近視で、今コンタクトしてますが
遠くを狙うスポーツは、視力が良くなくてはいけないという固定観念がありました。
実際、射撃やアーチェリーなんかでは視力が良い方が有利のようです。
(もちろん近くでやれるスポーツでもありませんが)
当然弓道をやっている人も皆、すごい視力ばかりなのでは?と思っていました。

ところが、実際に弓を引いている先生たちは老人が多いし、
メガネをかけている人も多かったので、私の固定観念も緩んできました。

ある日、必死で的を見て矢を追っている私を見たT先生が
「そんなに目をかっと開いて見るもんじゃないよ。もっと軽く見なきゃ。」

確かに、まなこをカッと開いて見たからといって、矢がそこに飛んでいくわけではありません。
しかしなかなか軽く見るのは難しくて、気がついたら目を見開いて凝視しています。

ある日、またT先生がブツブツ言っていました。
「羽が黒っぽいから安土と見分けがつかないんだよな。最近目も悪くなったし。」
そう言うT先生の矢は、いつも同じような場所に行き、よく中っています。

「先生、なんでよく見えないのに、どこを狙ってるんですか?」
「なんとなく、あそこ辺りかなぁと思って。」

そんなアバウトな狙い方でどうして中るんだろう?と疑念がわきつつも
良い視力がそんなに必要でないと思うと、どこかほっとするものがあり、
私も同じように、なんとなくあそこ辺りに向かって矢を発射しようと決心しました。

弓の事を、より好きになった瞬間です。

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