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松山櫨(はぜ)復活奮闘日記

失われてしまった松山櫨の景観を復活させようと奮闘していく日々の記録。

展示している肥後三郎は

2008-07-06 23:46:14 | 和弓と櫨
櫨の灯り展には、名弓「肥後三郎」も展示してます。
…でも、実は製品としての「肥後三郎」ではありません。

あらかじめ「肥後三郎」を借りるということで了承を得ていましたが、
当日借りに行くと…

相良「肥後三郎でなくてもいいやろ。」
私「いえ、肥後三郎をお借りしたいんです。」
相良「そうだ!折れた肥後三郎ならあるよ。」
私「……折れた弓を展示するのは…。」

相良「それじゃ、切ってやろう。そうすれば弓の側面が見えるから、櫨にはいいやろ。」
私の不満顔に構わず、相良さんはさっさとノコで肥後三郎を真っ二つ。


まあ、確かに肥後三郎の断面を見ることができますね。
弓胎弓(ひごゆみ)の構造がよくわかります。

私「それじゃ、これと肥後三郎じゃなくてもいいから、もう一本弓を…。」
相良「ダメダメ。」
私「この折れた弓は、もういらないんですか?」
相良「いらないわけやない。まだ使うとこはあるから、一ヶ月後にちゃんと返して。」
私「…わかりました。それじゃ、櫨の灯り展、来てくださいね。」
相良「来ないよ。興味ないもん。」
私「…じゃあ、一ヶ月後にまた来ます。」

後から別の方に聞いたら、
「肥後三郎は20万以上する貴重な弓だし、常に肩入れしたり形を整えないといけないから
一ヶ月も放置しておくなんてムリムリ。使いモンにならなくなったら責任持てんやろ。」

確かに、相良さんは私にとって一番ふさわしい「弓」を貸してくれたみたいです。

そんなわけで、「肥後三郎(半分)」を展示してます。


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福岡地区道場対抗弓道大会

2008-06-29 21:32:52 | 和弓と櫨
今日は福岡地区の道場対抗大会が博多の森弓道場で行われました。
私も出場したかったんですが、あいにくメンバーが揃わず、
午後からギャラリーで観戦することになりました。

5名一組で80チーム以上が出場していたので、弓道場の控え室はすごい混雑ぶり。
午前中に予選で四ッ矢を引き、午後は決勝トーナメントです。
我が筑前チームはT先生が皆中しチームで9中。予選8位で通過しました。



トーナメントは一手ずつ引き、相手チームより中った本数が多ければ勝ち。
たとえ自分のチームが1本しか中らなくても、
相手チームが0本だったら勝つし、
逆に自分のチームが9本中っても、相手が10本中れば負けになります。
対戦運も左右するから強豪チームが勝ち上がっていくとは限りません。

自分は出てなくても、見知った顔が登場するとドキドキするものです。
一回戦では全員で10射7中という一位の好成績で楽々と勝ち抜きました。
おお!
筑前チームって、普段はのんびりしたメンバーだけど実はすごいチームだったりして?
思わぬ善戦ぶりについ熱くなってしまいます。

ところが一回戦で中りすぎたのか、
残念ながら二回戦では4中になり、一本差であえなく敗北してしまいました。

それにしてもチームが勝ち上がっていくにつれ、バンバン中っている人が沈黙し
中る本数が激減していくのは興味深いところです。
このあたりがやはり弓道は精神力勝負と言われる所以かも。

ほうき隊のお掃除。
道場が広いっていうことは安土も広い!

安土をならすには、私はいつも竹ぼうきを使ってますが、松葉箒が使いやすそうですね。

帰りには大野城でラーメン屋「一番山」へ。

いまどきのラーメン屋のメニューには、
素材がいかにあーいうものこーいうもの(つまり国産)を使っているといったうんちくが書いてあります。
店もこぎれいにしてるし。

一番山とんこつラーメン。650円

チャーシューの味わいが良くて美味しかったです。

とんこつプリン 250円

サイトを見たら、とんこつスープが5割と書いてあったけど
全然とんこつって感じじゃなかったです。
優秀な金太郎タマゴを使った、普通のこくのあるプリンです。上に金箔がのってました。

ああ、やっぱり弓は見るよりも引くだなあと実感。
来年こそはぜひ出場したいですね。予選通過ができるかどうかは別として。

とりあえず、13日の博多山笠弓道大会ではがんばろう!

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的の魔力

2008-06-28 20:19:15 | 和弓と櫨
先日、一人で朝練ばかりしている最近の私を気遣ったのか、
朝、先生が弓道場に立ち寄ってくれました。

あまり時間はないけど少し射を見ていこうと言われ、
先生の前で一手礼射しました。

いろいろと注意されて、次は四つ矢を引くことに。
「よし、次はちゃんとそれを直さなくちゃ。」と思ったんですが
大三から会に入って的を凝視しているうちに、
どういうわけだか、今の今まで気をつけようと思っていたことをすっかり忘れてしまったのです。

離れの後で、
「あっ、いけねっ。忘れてた!」と思って、
次の矢を番え、打起し、大三、会といき、的を凝視していると
またもや何もかもすっかり忘れて的だけを見ているわけです。

あれ?久しぶりに先生が見てるんだから、ちゃんと言われた通りにしなきゃ!

そう思いつつ、再び矢を番えて…。
その間はずっと心に留めているんです。
ところが会に入ると、またまた何もかも忘れてしまうわけです。
的しか目に入らない。的のことしか考えてない。

「それが的の魔力だよ。」と先生は言って帰って行きました。

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「弓に生きる」と「櫨蝋のワックス」

2008-06-26 21:36:18 | 和弓と櫨
ある方から「どうして櫨蝋のワックスを弓に塗るといいのか?」と聞かれました。
それで(あれ?何でいいって思ったんだっけ?)と
最初の頃をつらつら思い出してみると…。

松永重児著「肥後三郎 弓に生きる」という本にあったのでした。

いつも私は弓道場でも何かと櫨の話ばかりしているんですが、
先生が読んでいたこの本に「櫨のことが書いてあったよ!」と教えてくれたのでした。

この本をちょっとだけご紹介すると…
著者松永重児氏は、もともと東京在住の弓造り職人でした。
しかし東京では竹や櫨、ニベ(鹿の生皮を煮詰めた接着剤)の良いものが手に入りません。
良い弓を作りたいという一心で、彼は熊本の球磨川べりに移り住みます。
そして京弓と薩摩弓の特徴を生かした名弓「肥後三郎」を生み出します。
この本は弓造り一筋に打ち込んだ職人の、弓への思いを熱く熱く熱く語った本なのです。

ただ実のところ、やはり弓造りの主役は竹にあり、二番手はニベなのではないかと思います。
その二つの話題だけで、松永氏の頭の八割を占めていたような。

しかし確かに櫨の側木にワックスを塗ると書いてありました。

--------引用
「…昔はロウ仕上げ、クルミ仕上げといって、側木に塗って艶を出していました。…中略…
こうした艶や色を出すのも、弓を育てる一つなんですね。」

--------引用おわり

この一文を読んだ私の先生が、
「和ろうそくを弓にそのまま塗ろうとしたけど、固くて塗りにくかったよ。あれ。」
「先生、櫨のワックスならありますよ。クリーム状になるから塗りやすいですよ。」

それで試しに塗ってみたら、確かに竹弓にみるみる艶が出てきました。
おまけに弓ばかりでなく、固い安土で痛みやすい竹矢の先っぽにも塗ると
艶だし保護になることがわかりました。

そんなわけで、竹弓・竹矢を愛する弓引き用に「櫨蝋のワックス」デビューとなったのです。

私は、このアイディアの示唆を与えてくれた本「弓に生きる」に感謝し
松永重児氏が生み出した名弓「肥後三郎」を相良弓矢製作所からお借りして
7月から始まる「櫨の灯り展」に展示させていただくことにしました。

先日亡くなった水野晴郎氏に倣って言うならば、
「いやあ、弓って、本当にいいもんですね~。」

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相良弓矢製作所へ行ってきた

2008-06-18 23:35:17 | 和弓と櫨
今日は筑後市にある相良弓矢製作所へ行ってきました。
こちらでは矢の製作をしています。

店頭にはたくさんの矢が並べられています。

竹矢は奥のガラスケースに入っていました。

矢に羽を取り付ける作業

ちょうど七面鳥の羽を取り付けていました。
鷹や鷲の羽は、全て中国からの輸入品だそうです。

少し弓の話もしました。

現在、櫨が少なくなっていることについてお聞きすると
代替品として桜やかえでを使っており、
なんと、黄色い染料を吹きかけているのだとか。

「ええっ!じゃ、これ櫨じゃないんですか?」
「うん。塗ればわかんなくなるから。」

私は閉口してしまいました。
なんのためにわざわざ黄色く塗るかって、櫨に見せかけないと売れないからです。
弓は食品表示みたいに、弓の成分を表示する義務なんてありません。
だから別に桜の木を黄色く塗ろうが塗るまいが表示する必要もなく
法律に引っかかるわけでもない。
でも…。

私はモヤモヤした気分になりながら
「弓職人は、桜でも代用できると思ってるんですか?」と聞くと
「できると思ってる人もいるし、櫨がないから渋々使ってる人もいる。」

「それじゃ、櫨が弓の素材として桜より優れている点はどんなところですか?」
「うちは矢しか作ってないからね。わかんないよ。」

どうやら、そのうち弓職人に会って質問しないといけないようです。

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弓道雑誌に櫨のことが

2008-06-14 22:46:34 | 和弓と櫨
「弓道」という月刊誌に、弓師・松永重宣氏の書いた文章があり、
そこで櫨に言及していた部分がありました。

「…青櫨や赤櫨があるが、出来るだけ赤櫨を使う。八十年以上経った木の外側を除いて
二~三寸の黄ばみのところがいいものだ。」


青櫨・赤櫨という呼び名があるとは知りませんでした。
弓師が扱う櫨はヤマハゼで、櫨蝋屋が扱う櫨とは違うのですが、
こういう呼び名の違いも興味深いものです。

他にもニベ(鹿の生皮から作った接着剤)についての記述があり、
弓は竹・櫨・鹿・麻といった自然素材をうまく生かして作られているのがわかります。

松永重宣氏の父・重児氏は、球磨川沿岸が良い竹と櫨の産地であることから
この地に移住し、京弓と薩摩弓の良さを生かした名弓「肥後三郎」を生み出しました。
現在は重宣氏の兄である重昌氏が二代目「肥後三郎」を作っています。

「松永重宣」にしろ「肥後三郎」にしろ、愛弓家の中では非常に評価が高い弓で
弓道具店でも置いてある場合が少なく、数年待ちのところもあるそうです。

こうした話を聞くと、早く竹弓欲しいなぁと思いますが
なんと、ある女性が「肥後三郎」を所持しているとの情報を聞きました。
弓道具店で、たった一つだけ残っていた「肥後三郎」の18kgを気に入り購入したとのことです。

18kgを女性が引いてるって…。
12kgを引き始めたばかりの自分を振り返ると、私は愕然としました。

「18kgでも正しく下ろしてくれば、きちんと引けるよ。」と先生。
うぅ。先生、そうは言っても…。orz

しかし、もし将来、貴重な竹弓に出会っても、
その弓が自分には強すぎて引けなかったら、あきらめるしかないことを考えると
やっぱりもうちょっと筋力はつけた方が良さそうです。

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二の腕に筋肉が

2008-06-10 23:41:12 | 和弓と櫨
最近、二の腕に筋肉がついてきたみたいです。
一般的に女性は男性に比べると筋肉がつきにくいと言われていますが、
半年間の弓の稽古のおかげで、ポヨポヨしていた二の腕が、
だんだん逞しくなってきたような気がします。

以前のエントリで、半年前はゴム弓の柔らかいのを探してたなぁと思い出すと、
ちょっと懐かしかったりします。

先日の久留米市長杯を最後に、私は10kgのカーボン弓(練心)を卒業することにしました。
もっと強い弓を引きたくなったのです。
なぜ強い弓を引きたいかというと、私の描く夢の「竹弓マスター」ってのは
やはりある程度は強い弓を引く筋力をつけているからです。

まあ、ドラクエで言えば、ギラを使う魔法使い(中ボス)をやっつけたからといって
そのまま同じ村に留まっていてもしょうがないわけで、
中ボスを倒すと、次の南東だか北西だかの村への、
それまで通れなかった「橋」が、通れるようになってたりするわけですよ。

先生は少しレベルを上げた私のために、
道場備え付けの12kgの練心を用意してくれていました…って、
単にロッカーから持ってきてくれたんですが。
とにかくそれを本格的に使うことにしました。

2kg上がると、ずいぶん固くて手強い感じです。
巻藁で引いて先生に見てもらったら、
「まだ引ききっていない。もっとしっかり引いて。」
「でも先生、まだ弓が強くて。」
「いいや!引き分けからきちんと下ろしてきたら、強い弓でも引ける!
 弓のせいにしちゃいかん。」

まるでスポ根みたいな会話が続き、その後、先生はこの弓を素引きして、
「ふむ。柔らかくていいんじゃないか?」
「そりゃあ、先生が使っている15kgの竹弓と比べたら柔らかいでしょう。」
「でもelsterの体格からいって、この位の弓は引けなきゃおかしいよ。」

あ~やっぱり「体格」ですか。
しかし考えてみれば5kgのゴム弓でもきついと思っていた半年前から、
10kgの弓を引くようになったわけですから、12kgもきっと引けるようになるはず。

そう思って今朝も挑戦したら、さすがに疲れて二の腕が筋肉痛です。
この筋肉痛がとれる頃、二の腕が更に逞しくなって、
もう少し楽に引けるようになるかもしれません。

まだまだ夢の竹弓マスターにはほど遠い感じですが、
自分の二の腕に触ると、ちょっとは進歩していると感じた一日でした。

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ジュラ矢を買った

2008-06-09 22:31:30 | 和弓と櫨
今まで道場備え付けの矢を使っていましたが、射会に出るようになって、
さすがに周囲から
「矢が長すぎる!どうにかしなきゃ見苦しい!」という声が聞こえてきました。
Y先生に至っては、今にも矢を切るんじゃないかという勢いだったので
「ま、待って!これは借り物だから切れないんです。」と押しとどめ、
ついに昨日、久留米市長杯の後、しらみず弓道具店へT先生らと行きました。

「最初は安い矢でいいとよ。どうせボロボロになるっちゃけ。」とのアドバイス通り、
ジュラ矢1913の6本組を買うことに。七面鳥の羽を塗ったものみたいです。
「これをボロボロに使い倒すんば。」と言われて、今日の練習で初おろし。

しか~し、やっぱり買ったばっかりだから、少しでも長持ちさせたいもの。
できるだけ下を掃かないようにと思いましたが、
そう思えば思う程、下のあずちに刺さって、ガッと矢が地面に叩きつけられてました。
たった今日一日で、もう羽が荒れちゃった感じ。
先生達の竹矢の美しさに比べたら、もう…。

ところで昨日、しらみず弓道具店の店長から
「櫨のなんかワックスあるんだってね。宝珠山でチラシ置いてたやろ。今持ってる?」と言われ、
ええっ!昨日の話がもう伝わってる?と、その早耳にビックリ面食らいました。
早速チラシと商品を置いてもらいましたが、弓の世界って、なんて狭いんでしょう。

ともかくこれで、「しらみず」さんが晴れて置いてくれるので、
もし「櫨蝋のワックス」がご入用の方は久留米の「しらみず弓道具店」へどうぞ。

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久留米市長杯

2008-06-08 21:35:45 | 和弓と櫨
今日は昨日に引き続き射会でした。
昨日は山深い宝珠山での風流な射会でしたが、
今日は打って変わって、大人数がガヤガヤしている都会の大会って感じ。

久留米市弓道場は博多の森と同じ広さだそうですが、
審査と違って、今日は3人一組の団体試合形式ですから、ギリギリ12人まで立ちます。

最初に矢渡しがありました。


もう、とにかく広くて広くて。


控えの間も結構広いです。

この他に、もう一棟、控えだけの大きな部屋もありました。

外のギャラリーはこんな感じ。

高校生の部では、中ると同じ高校仲間とかが「よ~し、パン、パパン、パン」って…。

弓を引いている様子はこんな感じ。


中から写真を撮ると…


この12人立ちで、本日の私の立ち位置は大〃前。
一番後ろの入場口から、えんえんと前まで歩いていきました。

成績はというと、午前と午後にそれぞれ四射して1中ずつ。計8射2中でした。
一本「失」をしてしまいましたが、練習で失をした時のことを思い出して
なんとか処理できたのでよかったです。

8射皆中の人も複数いて、最後の優勝決定戦は緊張に包まれて見応えがありました。
続けて中りを出していく精神力というのは、本当に見事だと思います。

さあ、明日からまたがんばるとするか!

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ほたるの里弓道大会(宝珠山)

2008-06-07 23:15:44 | 和弓と櫨
今日は東峰村の宝珠山弓道場にて、「ほたるの里弓道大会」が開かれました。
宝珠山は山あいの静かな村で、谷から流れる水の音が涼しげで
自然の中の風流な射会でした。

矢渡しです。


今回は宝珠山の弓道界に多大な貢献を尽くした佐々木勝先生の追悼射礼がありました。

称号者や高段者は喪服や紋付き袴のいでたちで、
作法にのっとり遺影に礼をした後、正式な礼射を行います。
私も道着袴で(それしか持ってないし)、事前に教えられた作法をぎこちなく行いました。
普段とちょっとばかし違うだけなのに、かなり緊張しました。

礼射2本が終わった後、昼ご飯です。

みんな地元の方達による手作り。これ目当てに参加する人も少なくありません。


あっというまに食べ物がなくなっていきました。

高菜の入った饅頭。結構おいしかったそうです。(私はお腹いっぱいで食べられなかった)


お酒も出たので気持ちよくなって寝る人も。


一緒になって寝る人も。


射会が終わった後はほたる祭を見に行きました。

暗くなったら、あちこちで蛍が!
実は私は初めて生で蛍の光を見たので、かなり感動しました。

さて、本日の成績はなんと6射3中。(礼射で束中、競射で4射1中)
女子の部での4位入賞をして、棚田米をいただいたのでした。
まぐれとはいえ、ありがたやありがたや。


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新記録

2008-05-28 21:19:07 | 和弓と櫨
な、なんと今朝の朝練で6本中4本入りました。
外れた1本は履き矢ですが、もう1本はもうちょっとな感じ。
全体的に的の下の部分に入ってるのがイマイチですが、ともかく4本も入ったのは新記録です。
一人で引きながら盛り上がってしまいました。

ここんとこ、手の内を改良してるうちに、射形やら離れやらがどんどん崩れたりして
的中には縁がなかったんですが、今日はまっすぐポンポン入る感じがして気持ちがよかったです。

ただし、この後もう一回6本引いたら、全部外れました。あれれ?
やっぱりマグレだったのかも。

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ゆみともニュース2号

2008-05-26 23:01:15 | 和弓と櫨
筑前町弓道部内の不定期新聞「ゆみともニュース」の第二号を発行しました。
先日の北野天満宮の弓道大会のレポートです。

…といっても別に部内の誰かが入賞といった華々しい結果があるわけじゃないし、
例のお楽しみ抽選も全員ハズレるという、レポーター泣かせの一日でしたが
よく考えたら、射会そのものが楽しかったなぁと思い直し
そのまんま書くことにしました。

弓道というと堅苦しい礼儀というイメージがつきまとっていましたが、
自分が実際にやってみると、そういう固定概念が覆されました。

弓という共通項だけで、全く見知らぬ人とも
年齢や世代を超えて楽しくおしゃべりできますし、
なにげない世間話からも、ふと教えられることも多いわけです。

もし弓に興味を持った人が、弓道場に来てこの「ゆみともニュース」を見てくれたら
少しは楽しく始められそう…かな?

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北野天満宮弓道大会

2008-05-18 21:22:37 | 和弓と櫨
今日は北野天満宮弓道大会に参加してきました。
といっても京都の超有名な北野天満宮じゃなくて、
後冷然泉天皇の勅令により天喜二年(1054年)に分霊をした
久留米市北野町にある北野天満宮です。

祭神の菅原道真公はご存じ学業の神様なので合格祈願もありますが、
他にも筋切(すじきり、筋きり、ひきつけ封じ)に御利益があるのだそうです。

ここには河童がらみのエピソードが残っています。
菅原道真公が太宰府に左遷され、筑後川を下り北野町に上陸した時のことです。
藤原時平の追い討ちを救おうと、
河童の大将三千坊が道真公のために戦い、片手を切り落とされました。
その後、この地に天満宮が建立される時、
河童の三千坊の片手も天満宮の宝物として保存され、現在でも残っているのです。
このことから「筋切」にも御神徳が多いと言われています。

さて、その北野天満宮の境内に弓道場はあります。
昔は違う場所に弓道場があったとのことで、
境内に移転してから「北野天満宮弓道大会」が始まり、10回目となりました。

弓は当時の神聖な武器であり、貴族のたしなみでしたから、
当然学者であった菅原道真公も弓を引く絵巻が残っています。
きっとここの弓道場には道真公の加護があるのではと思いました。

天満宮の裏の弓道場です。

左手に鳥居が見えます。
な、なんと参道を突っ切って矢道があるのにはビックリしました。
弓道場を使っている時は、鳥居は通行止めになるようです。(当たり前か)
的は射場から見て天満宮の本殿の方角と平行して東。
参道はやや地面が低いので、V字型の矢道になっています。

矢渡しの風景

私が矢渡しを見るのも、もう4回目。
見る度に、射手の精神力の強さをヒシヒシと感じてくるようになりました。

お待ちかねお楽しみ抽選会の様子。成績ではなくゼッケン番号での抽選です。

膨大な数の景品があり、巻藁矢から扇風機、掃除機など様々で、
145人の参加者の半数が当たるという豪華さ。やっぱりウワサは本物だったのです。

ところが同じ弓道場で練習している中学生達が次々と当たる中、
一般大人の面々はハズレのティッシュと保冷パックだけ。
きっとラッキー運がそちらに流れたのかも。
最高の景品はダイヤモンド付き金のネックレス(2人)でした。

ちなみに私の本日の成績は四ツ矢×2回=0
いや、一本だけ中ったんですけどね。見事に隣の的へ入りました。orz
その瞬間の私の狼狽した顔は見物だったそうです。あ~ばかばか。

せめて最後にいいニュースを書いておこうっと。
昨日の夜に思い出して、あわてて作成したばかりの、
竹弓の手入れ用「櫨蝋のワックス」のチラシを受付に置いてもらいました。

チラシはこれ


なんと90代の教士六段の先生が気に入って購入していただきました。
弓に関して非常に造詣の深い高段者の先生ほど、
側木に使う「櫨」のことをよくご存じのようです。

まだ知名度の全くない「櫨蝋のワックス」ですが、
やっぱ良いモノがわかる人っているんだなと思い、非常に勇気づけられました。

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あ、またヘンなクセが

2008-05-15 23:08:30 | 和弓と櫨
今日は普段習わないT先生から弓のご指導をしていただきました。
あまり馴染みのない先生から見ていただくのは緊張しますが、
日頃の稽古の成果を見てもらおうと…

「その中指が大問題。」と指摘を受けました。

上の画像は最近アンディーさんのご主人に撮影していただいたものですが
「引き分け」と「会」。既に引き分けの時点で中指が突出しているのでした。

「中指が押されて死んでいる。これでは弓に力がうまく乗らない。」
いつのまにこんなにクセがついたんだろうと過去のエントリを見てみると

三月に比べると、こんなに違ってました。
この時は握り込まないように工夫していた時期で、握り込まないようにするために
中指を押して手の内を緩くしていたみたいです。

最近弓返りができるようになったと喜んでいたけど、
中指を外しての弓返りだから、ぬか喜びもいいとこです。

手の内を修正して引いていたら、どんどん矢が的から外れていきました。
「今は中ることなんか気にしなくていい!」と先生。

なんだか双六で「ふりだしに戻る」が出ちゃったみたいな気持ち。あーあ。
明日からの朝練は、手の内研究になりそうです。

さ~んぽ進んで二歩下が…、
おっと、ここは用心しなければ。コワモテのJASRACが方々に目を光らせて…(以下略)

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強い弓と弱い弓

2008-05-14 22:27:56 | 和弓と櫨
今週の日曜、久留米市北野町にある北野天満宮での射会に出場することになりました。
審査以外では初の対外試合になります。
成績に関わらず、抽選で当たる景品は
例年なかなかのモノとのウワサが飛び交っているので、
今からワクワク楽しみ。思わず朝練にも力が入ります。

最近は弓を二種類使うようになりました。
はじめは13~15キロのカーボン入り竹弓
しばらくして疲れてきたら、以前から使っている10キロのカーボン弓

「そんなに強さの違う弓を引いていたら、
引く感じが変わってしまうんじゃないのか?」と言われますが
はあ、確かに変わります。
強い弓を引く調子で、弱い弓を引くと勢いがないので、必ず掃き矢になってしまいます。
単純に考えれば、若干上に的付けすればいいってことになりますが、
そう簡単にはいきません。

どっちがいいかというと、どっちも大して中っていないので
今のところ、なんともいえませんが
どちらかといえば若干中る確率が高くなって矢所が揃うのは強い弓だし、
強い弓を引いた後、弱い弓を引くと、非常に柔らかく自由に引ける感じがして、
美しい射形を目指すのによさそうです。
しかしだからといって矢所が揃うわけじゃありません。

以前は強い弓を一回引いただけで疲れてしまいましたが、
今では平気で何本も引けるようになってきたので、弓で筋トレしている気分。

強い弓と弱い弓。どっちがいいのか、まだしばらく試行錯誤してみようと思います。

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