絵描き家さんのデタラメdiary

自分の趣味や日常生活で感じたことをまったりと書き綴っています。

梓林太郎

2007年11月07日 16時39分45秒 | ミステリー
最近図書館に通っては、梓林太郎さんの小説を借りてきます。
彼は一貫して山を舞台にした推理小説を書き続けています。
彼の作品では、派手な銃撃戦があるわけではなく、
驚くようなどんでん返しがあるわけでもありません。
刑事が地道に情報を集め、
それらが積み重なって徐々に事件の実態が浮かび上がってきます。
その過程を淡々と描いた文章からは、
人間同士のしがらみや負の感情をリアルに感じます。
また、かなりの山歴を誇る著者による北アルプスなどの描写は、
まだ見ぬ山々への憧れを強くさせてくれます。
あれこれいっているうちに、久しぶりに山に登りたくなってきました。