流浪の転勤族のあちこち訪問写真集
◆Rectangular Memories◆
たぶんもう二度と乗ることが無いであろう 急行「はまなす」
さて今年も年末年始のお休みに入りました
多くの人たちは東京などの大都市から ふるさとの地方へと移動しますが
自分の場合はその逆で 北海道から自宅のある神奈川県へと移動します
一般的には飛行機を使うところですが 毎年鉄道を使って 途中を楽しみながら帰るようにしています
1年目は札幌から上野まで寝台特急「北斗星」に乗って帰りました
2年目は小樽から函館に出て函館で1泊して帰りました
そして今年は冬の青森県津軽地方を巡って帰ることとしました
青森県へはこれまで青森市と八戸市を経由地として訪れたことはありますが
旅行として訪れたことが無く未知の領域です
まずは北海道から青森への移動ですが
当初 昨年と同じく 小樽から函館本線(山線)経由で函館まで行き
函館から青函トンネルをくぐって青森まで行こうとしていたのですが
貴重な日中時間帯をほぼ列車内で過ごすこととなり無駄が多いため
寝台特急「北斗星」無きあと 唯一のブルートレイン(正確にはブルートレインではないらしい)となった
夜行の急行「はまなす」に乗ることとしました
急行「はまなす」も北海道新幹線の開業に伴って姿を消してしまうため 余命3ヶ月ということで
惜別乗車をする人たちが増えていて 特に横になって寝られる寝台車とカーペットカーは予約が取れませんでした
しかたなく普通座席の車両に乗ることとしました
通常は7両編成らしいのですが この日は最大の12両編成で やはりお客さんが多いようです
座席指定のことで 後で気がついたのですが
長時間乗車なので途中トイレに行ったりすることを考えて通路側を選択したことが失敗だったことが判明しました
真相は分かりませんが どうも車内の座席の埋まり具合を観察してみたところ
窓側に座っている人の席は 通路側の席が空いていて 2列シートを1人で使っているのですが
通路側に座っている人は必ず窓側に人(ほとんどが連れの人)がいるのです
これは座席指定のプロセスとして まず窓側を希望する人(たぶん多数)を窓側に配置し
通路側を希望する人は 窓側を取った人の隣に配置するようです
ようするに通路側希望者の窓側をわざわざ空席にして1人掛けにしないということです
なので自分の席の窓側は途中の苫小牧で人は入れ替わりましたが ずっと埋まったままでした
狭い座席に見ず知らずの人と肩肘すり合わせて一晩過ごすのは辛いですね
もっと混んできたら この法則もどうなるのか分かりませんが
もし座席指定を取る場合は窓側がいいと思いました
と まあ乗ってみて初めて分かる体験をした夜行列車の旅でした
1 「はなます」は今時珍しい急行なので料金は非常にリーズナブルです
2 札幌22時発で青森には翌朝6時19分着です
2 発車時刻の13分前に入線してきました
函館まではJR北海道自慢?のブルトレ用の凸が引っ張ります
3 増結12両編成なので札幌駅ホームぎりぎりとなります
途中駅では一部ホームからはみ出す車両もありました
4 座席は旧型の在来線特急列車並みで熟睡はできません
他の列車との接続待ちで20分近く遅れて発車しました
5 函館には夜中の2時52分に到着しますが札幌発車時の遅れ等で約30分遅れで到着しました
6 函館から電気機関車ED79に付け替えられます
真夜中なのに記念撮影をする人が(自分を含め)たくさんいました
7 函館での停車時間の調整により青森へは定時の6時19分に到着しました
8 青函トンネル開通から活躍してきた急行「はまなす」も間もなく廃止となります
9 まだ薄暗い青森駅
10 旧青函連絡船八甲田丸
現在はメモリアルシップとして青森港内に展示保存されています
昔の青森駅では列車と連絡船との乗り換えにみんな走ったものです
1-6 [DSC-RX100M2]
7-10 [K-3Ⅱ/16-85mmF3.5-5.6ED DC WR]