受験と内部進学

#勉強 #学習 #教育 #私立校 #中高一貫校 / 2022-02-11 12:01:38

私立校・中高一貫校生　学年末テストの勉強の仕方

栄冠ゼミ (著)、330円(税込)　私立校・中高一貫校生の学年末テストの勉強の仕方を紹介

受験無く高校・大学に進学出来る
私立校・中高一貫校に受験される方の多くは、
もうこんな勉強（受験勉強）をしたくない、
楽に、高校・大学に（内部）進学したいと、
思われている方が多いと思います。

そして、合格し、入学したら、
“楽”できる、もう（受験勉強のような）
勉強をしなくていいと、『勘違い』される
ことでしょう。

私立校・中高一貫校の場合、生徒募集の
うたい文句として、ほとんどの学校が、
『生徒の自由、自主性を尊重し、
　文武両道で、伸び伸びと学校生活を過ごせ、
　他校とは異なる経験、体験ができ、
　“高校・大学”へと進学できる（させる）』
と謳っています。

細かな文言、言い回しは異なるかもしれませんが、
本質的には、これと同じようなことが書かれていると
思います。

ですので、学校紹介では、教育方針から始まり、
施設紹介、部活動紹介、そして何よりも、
大学進学実績が、魅力的に紹介されます。

この紹介方法、いわば、“販売・広告宣伝”方法として、
メリットを全面に押し出し、デメリットをひた隠すのは、
別に学校に限らず、多くの商品、サービスにも、
通じていると思います。

まぁ、あえて、デメリットを書く意味も無く、
数値・数字上、全体の数％起きるかどうかの
事柄、事象、事実を、わざわざ、大げさに
書く必要もありませんので、もし、そんなことが
起きてしまえば、その時に、謝罪する、あるいは、
自己責任でしょうと突っぱねることで、対応するのが、
『一般的』なのかもしれません。

個人的には、多くの事柄、物事は、
この考え、やり方で、進められてよい、
進められるべきだとは思いますが、
若い方々の人生や進路が関わる事柄、
物事においては、一歩、一手間違えると、
大きな影響を与えることになりかねないので、
きちんと説明し、理解させ、納得した上で、
さらに、何度も、何度でも、注意喚起し、
軌道修正していかないと、上記した
謳い文句を、“勘違い”“思い違い”したまま、
こじらせてしまうと、一人の人間、その家族の
人生を大きく狂わせてしまうと思います。

最終的に『受験』で進学する、
その覚悟を持ち合わせているのであれば、
どんな学校に入学しようが、高校３年までの
『学校の定期テスト』『成績』は、
“途中経過”の『思い出』『確認』にすぎず、
それこそ、“勉強”は、いつでも、
どんな状況でも、思い立ったその日から、
努力すれば、やり始めれば、必ず、
出来るようになる、やれるようになると
言うことが出来ます。

ただ、『現役合格』『偏差値』など
といった条件が付くと、時間的、能力的な
制限がつきますが、それでも、入学試験を
受ける直前まで、『（合格する）可能性がある』と
言うことが出来ます。

この可能性は、誰にも予想できない、
想像できないものを秘めておりますので、
合否が出るまで、誰に否定、批判されようとも、
信じることが出来ます。

しかし、受験無く高校・大学に内部進学出来る
私立校・中高一貫校の場合、進級・進学するための
条件として、『記録』された『結果』、成績や
定期テストの点数によって、決められるものとなり、
その回数と期間は『有限』のものとなります。

受験も、一応、年に１・２回しかありませんので、
有限回しかないと言えますが、別に、現役に
こだわらない、志望校にこだわらないとなれば、
何回でも、そして、かなり多くの選択肢を
選ぶことが出来ます。

そういう意味では願書を出すまでは、
無限の選択肢と機会があり、時間的、
経済的余裕があれば、何度でも挑戦できる
ものと言えます。

そういう自由さがあることが、受験のメリットと
言うことが出来ますが、受験無く高校・大学に
進学出来る私立校・中高一貫校で内部進学を目指す場合、
この『自由さ』『メリット』がありません。

むしろ、息苦しいまでの縛りがあり、
条件を満たさなければ、問答無用で、
切り捨てられる厳しさがあります。

冒頭に書いた、うたい文句の
生徒の自由、自主性は、このことを、
知っている、わかっている上で、
『最低限の条件、規約』を満たしていることが、
前提条件となっており、その上で、文武両道、
部活動も、課外活動も頑張り、国内はもちろんのこと、
海外でも活躍できるように、期待・応援する、
そして、高校・大学に“受験無く”進学出来るだけの
学力、能力、要領を身につけて頂くということです。

授業を聞かない、勉強しない、
宿題をしない、テストで点数を
取らない、取れない、
成績は最低限を満たさない、
それで、部活動は、
自分の好きなことは頑張る『自由』を、
謳歌して、高校・大学に進学出来る、
『権利』を得られる、与えられている、
わけではありませんので、気を付けて下さい。

“受験無く”＝“楽に”高校・大学に
進学出来るという部分と、学校のうたい文句、
生徒の自由、自主性を尊重するという部分を、
勝手な解釈して、ある一定の期間を過ごしてしまう、
つまり、『有限回ある機会』の内、何回かの
『結果』を記録してしまうと、進級・進学要綱の
条件によって、残りの機会（成績、テスト）では、
進級・進学出来ない、その権利はく奪となります。

受験無く高校・大学に進学出来る
私立校・中高一貫校に合格した方は、
入学してからは、少しでもそのことを意識して、
行動しないと、あっという間に、
追い込まれてしまうことになりますので、
注意して下さい。