今学年は無かったことに？

#勉強 #学習 #教育 #私立校 #中高一貫校 / 2020-03-18 12:19:27

私立校・中高一貫校生　春休みの勉強の仕方

栄冠ゼミ (著)、220円(税込)　私立校・中高一貫校生の春休みの勉強の仕方』を紹介

今回の未曽有の事態によって、失礼ながら、
学生、特に私立校・中高一貫校生は、
（成績、進級・進学的に）『助かった』と
なった方が多いかと思います。

元々、この三学期は、救済措置が取られやすく、
温情や忖度などが盛り込まれて、
追試や追加課題などで、救われることが
多かったです。

そうしなければ、二学期の時点で、
進級・進学がほぼ絶望的という方が、
半数近くになりかねませんので、
三学期の授業が崩壊してしまうことに
なるからでしょう。

進級・進学が危ないぞ、この三学期で、
頑張らないと、『学年』としての『成績』で、
進級・進学要綱に引っかかるぞと、
脅しをかけて、最後は底上げしてあげる
というのが、今までのスタンスだったと
思います。

しかし、二、三年前ぐらいから、来年度、
２０２０年度を見据えて、厳しい措置を
取るようになってきていました。

本来、今回で、その集大成といいますか、
今後のある程度の基準や水準をどうするかを
検討できるようにデータが出るはずだったと
思いますが、それが覆り、それどころか、
今回のような未曽有の事態によって、
行われなかった学年末テストや授業分を、
どうするのか、成績の付け方をどうするのかなど、
『想定外』の対応に、学校・先生は、
てんてこ舞いになっているかと思います。

私立校・中高一貫校の場合、独自性、特異性を
認められていますので、『やろうと』思えば、
どこまでも厳しく、何があっても、
決めたことを突き通すことが出来るとはいえ、
今回の対応には、何をしようとも、
賛否、是非が問われることになると思います。

そうなると、問題は一旦棚上げ、繰り上げし、
先送り、後回しとなり、一切不問とすると
なった場合、次回の審査・評価によって、
今回の問題を片付けることになります。

そして、我々大人ですら、今回の対応を、
ラッキー、助かったと胸をなでおろし、
次回のことなど『なってみないとわからない』で、
済まして、さらには、仮に次回、
問題が起きたとしても、今回のことを、
『理由』にして、温情を、恩赦を訴えることが
出来るとまで、打算することでしょう。

学校教育や受験など、『制度』や
『システム』を決めるうえで、
最も問題になるのはそういったことで、
どこまでを特別措置として扱うのか、
どう基準を、対応を、設けるのか、
そこに公平性、平等性を
どう見積もるのかなどが、
議題になってくることになります。

当然ですが、学校・先生側は、
そのことまで含めての『検討』を
行っている、行われているわけですから、
『方針』が決まってからは、
今回のような特例、特別措置は、
行われなくなります。

むしろ、今回の件を、『前例』とし、
今後に活かすためにも、様々なことを
『制定』し、規約として定めることになります。

法律や政治などに詳しい方ならわかると思いますが、
そうしたことを一度、制定し、規約として定め、
それを『前例』として認定した場合、
改定することは難しくなります。

ましてや、今回のことを、制定、規約し、
『決定』したことを、次回になって、
すぐに、また大幅に改定することは、
無いと思います。

遠まわしに書きましたが、そういったことも含めて、
今回の特例、特別措置によって、救われた、助かった方は、
『次回』の審査・評価において、一切の訴えを
問答無用となる可能性があることに、
気付いておくことをオススメします。

今学年のことは、無かったことにするということは、
次学年のことは、今学年以上に厳しく、『明確に』
『例え』『何があっても』揺るがない決断を
下されることになっていくことが予想されます。

学校・先生に限らず、多くの方が、
今回の事態によって、これを教訓とし、
こういった状況・状態となった時の
対応をどうするのか、よく考えています。

学生の皆さんからすれば、
成績、進級・進学において、
都合の良い結果となり、
良かった、ラッキーと思っている
かもしれませんが、その分、
今後の対応、行動が、結果が、
どう問われていくことになるかを、
よく考えておくことをオススメします。