栄冠ゼミ (著)、330円(税込) 私立校・中高一貫校生の長期休み明けテストの勉強の仕方を紹介
あくまでも宿題が終わって“いない”方向けの最終宣告のようなものですが、
来週ともなるとただただ嫌味にしかならないことでしょう。
今週を終え、来週ともなると、週末には9月を迎えることになります。
そして、早い学校だと、もう始業となり、早速休み明けのテストを
受けることになるでしょう。
そうなると、来週はそのテストに向けての勉強を始めていないと、
間に合わなくなります。
一学期に、点数・成績に何の問題もなかったのであれば、
そこまで恐れる必要はありませんが、一学期で点数・成績を落している方は、
今年度は本当に、この休み明けのテストの結果次第で、進学できないことが
決まる可能性があります。
というよりも、そういう方は、すでに一学期の時点で、“他校”の受験進学を
視野に入れるように言われていると思います。
普段の言動、態度、姿勢、そして、学力の結果をよく知っている人、
つまり担任の先生から、“そう”言われているのであれば、
それはほぼ最終宣告のようなものとなります。
仮にその言葉を無視して、通っている学校でギリギリ進学できたとしても、
抜け落とした知識のままで、高校・大学へと進学しても、
おそらく長くは続かないでしょう。
今までは学校・先生側とすれば、“そう”いった生徒を『飼い殺し』することにも
メリットがあったので、最後まで頑張れと応援できたと思いますが、
今後は、2020年前に施行される、『高校基礎学力テスト』のことを考慮すると、
著しく学校の偏差値、レベルを下げかねない方を、進学させていいものかと、
話し合われた結果、各学校・先生で様々な方針と取られると予想できます。
まだまだ方針を決めかねている学校・先生もいるとは思いますが、
この『高校基礎学力テスト』を軽んじて考えている教育関係者はいないでしょう。
点数・成績によっては、より高いレベルの大学への進路の道が開けたり、
受験でも有利にすることができることが予想できますので、
これをないがしろにするような学校・先生、教育関係者はいないと思います。
しかしながら、私立校・中高一貫校においても、こういったテストはおろか、
普段の学校の定期テストですら、軽んじ、ないがしろにする方が、残念ながら、
親御さん、ご家庭にも多いです。
テストが増える分、(進級・進学の基準値を上げる)機会が増えて、
良いじゃないかと思われているのかもしれませんが、
テストが増えるということは『審査』が増えることであり、
機会が増えるということは、一回一回の点数の評価が『平均的に見ると』下がることになります。
つまり、今まで5回のテストがあったとしたら、1回百点を取ると、
その百点は成績点(平均点)を、5分割で割り振られて、年間を通しての、
学年平均の成績点が20点分取れたとなりますが、6回7回とテストが増えると、
その百点は、6分割、7分割されることになりますので、成績点は、16点17点、
さらには14点15点となることになります。
そうすると、毎回赤点近くをいったりきたりをしている方は、
テストを重ねるごとに、進級・進学の条件が厳しくなり、
最後には百点近くの点数を取らないと進級・進学できない計算になります。
そして、一回二回の失敗が大きく影響してきて、三回目四回目のテストにおいて、
その挽回ができないと、その時点で、進級・進学の基準を満たすことが、
残りのテストで毎回百点を取っても、物理的に、数値的に、不可能ということが
増えてくることになります。
実際には“より”複雑な計算となって、密に数字が出されることになりますが、
今後は、今までのように、単純な計算、つまり、『今回』20・30点だったけど、
『次回』80点・70点ぐらい取れば、今回の失敗はチャラとなるというものでは
なくなることになります。
その一回の失敗の挽回をした後も、平均点・基準点の点数を
“取り続けなければならない”ことになり、一回失敗したことに対して、
一回で挽回したことになるとは限らないことになります。
当然ですが、教科によって、あるいは単元によっては、そんな単純計算で、
テストの点数を操作できるほど、簡単なものではないでしょうし、
一点でも見誤ることによって、それが6倍・7倍分もの失敗と成り得ることになります。
そういったことまで考えられる方は皆無だと思いますが、
学校の定期テストの点数、成績によって、進級・進学が決まる
私立校・中高一貫校生は、今後このことをよく考えておかないと、
積み重なった失敗は『決して』取り戻せない、1点・2点として、
泣くことになるでしょう。
そもそもの話ではありますが、私立校・中高一貫校生の場合、
学校の定期テストで、今までの自分よりも頑張ったとしても、
なかなか『80点』の壁を超えることができません。
ましてや、散々サボりにサボった方が、部活動など、勉強以外のことの、
『片手間』で勉強したところで、今まで抜け落としてきた知識・学力を取り戻し、
さらには、次のテストで『80点』を取るともなると、
かなりの『時間』と『演習』を要します。
それでも、効率良くやれば、やる気になればという願望で、
甘く見積もられる方が多いです。
もちろん、その可能性を絶対的に否定できるものではありませんが、
昨今の、私立校・中高一貫校生の状況・状態を見ていると、
かなり厳しいものであることは言えるでしょう。
最近変わってきているのは、『それでも尚』、勉強以外のことをやらせる、
あるいは、お子さん任せにする、親御さん、ご家庭が増えてきていることです。
学校の勉強だけが、青春ではない、人生ではないというお考えなどでしょうが、
連日うるさく書いてきているように、『普通』に進級・進学していくことが
青春、人生と言わんばかりに、多くの友人・知人が、
『本来なら自分も行けた』進路、青春、人生を歩んでいることに関して、
何も感じない方はいないと思います。
仕方なかった、自分には通っている学校が合わなかった、
元々その学校に通うのに無理があったで、納得できれば良いのですが、
そこから派生して、元々自分が望んで入った学校で無かった、
もっと早くに気付いて、勉強にシフトしていれば良かったとなっていった場合、
親御さん、ご家庭への批判・避難の気持ちを持ち始めてもおかしくないと思います。
うるさい説教に感じられるかもしれませんが、昨今の私立校・中高一貫校の
進級・進学の問題は、この危険性を潜ませています。
これが大きな問題に発展しないことを祈りますが、
今後はより厳しくなることを考えると、この問題は一気に明るみに出ることに
なると思います。
私立校・中高一貫校に入学できたから、もう安泰、もう安心ではありません。
そこからがスタートであり、進級・進学できるできないのカウントダウンが
始まることになります。
少しでも気を抜いて、一回二回ぐらいの失敗を軽んじて、ないがしろにして、
その失敗を三回、四回と積み重ねてしまうと、もう後戻りできなくなる状況・状態にまで
追い込まれることになります。
話が大分脱線しましたが、そんな不吉な未来・将来になる分岐点が、
二学期前のこの夏休みとなります。
一学期二回のテストで、失敗している方は、この夏休み明けのテストにおいて、
三回目の失敗を許されません。
さらに、四回、五回と、『普通に頑張った』程度では、
二回の失敗をカバーできるかどうか、わかりません。
そのことを考え、来週、休み明けのテストの勉強をすることを考えると、
少なくとも今週中には、宿題を終えていることが最低条件となります。
すでに不吉な、不幸な分岐点へと差し掛かってきていることに
危機感を持って、やられることをオススメします。
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