「わかったようにアタシのこと話すのはやめてよ」("How Crazy")
また、フラれてしまった。
YUIブームが再燃している。まあ、単にニューアルバムが出ただけの話だから、日本全国で同じような感想を持っている人がゴマンといらっしゃることだろう。しかし、これはまんざら大袈裟ともいえない。2007年4月現在、――「人一倍音楽を聴いてきた」という塵のような自負を込めて――彼女に勝る女性アーティストはちょっといないんではないか、という気にさえなってくる。
桃色の季節のせいだろうか、最近は女性ボーカルをよく聴く。先月、オリビア・ニュートンジョンの「フィジカル」のPVを見てからというもの、手を出しそびれていたアーティストに触れるようにしている。
チャットモンチー『耳鳴り』は、思いのほかリズムに凝っていてよかった。小生意気にケチをつければ、スネアドラムのサウンドを加工してごまかしすぎだとは思う(特にM2、M3。メロディやフレーズ、曲構成には鳥肌がたったが、ライブではここまで音が抜けてこないだろうから、たぶんグッとこない)。ともあれ、阿波踊りのメッカからこういうサウンドが生まれるというのは、にわか四国ファン(博多ファン兼任)にはたまらないものがある。
元々、日本語の歌詞の前面に出たバンドはどこか苦手で、こっぱずかしかった。だから、グレイプバインの田中氏みたいな歌い方のほうが耳になじみやすかった。だが、ある友人の影響もあって、最近はむしろ良質な言葉を欲するようになっている。同じ日本のアーティストではやはり安藤裕子、また北欧ならcloud berry jam『the great escape』の処女ポップな感じもよかった。
歌詞はいい。(受け手の)解釈次第でどうにでもなるから。しかも、詩のようにことばをひねりすぎていない――音に乗せなければならないから、作者の意図があまりに複雑だと意味がぼやけてしまうので必然的にそうなる――し、かといって小説のようにストーリーが固定化されていない。見事なコミュニケーションツールだと思う。
あいにく、僕に歌詞を書く力はない。
今日もまたフラれてしまった。新入生に間違われたのも、それをダシに笑いあったのも、すべては歌にならないお話である。
◇告知◇
4/18(水)下北沢440(フォーフォーティ)
インディーズレーベル「softly!」のイベントに参加します。
18:30開場、murmurというポップバンドのサポートドラムです。
前売りでも¥2300かかりますので、気合いの入ったステージをお約束します。
また、フラれてしまった。
YUIブームが再燃している。まあ、単にニューアルバムが出ただけの話だから、日本全国で同じような感想を持っている人がゴマンといらっしゃることだろう。しかし、これはまんざら大袈裟ともいえない。2007年4月現在、――「人一倍音楽を聴いてきた」という塵のような自負を込めて――彼女に勝る女性アーティストはちょっといないんではないか、という気にさえなってくる。
桃色の季節のせいだろうか、最近は女性ボーカルをよく聴く。先月、オリビア・ニュートンジョンの「フィジカル」のPVを見てからというもの、手を出しそびれていたアーティストに触れるようにしている。
チャットモンチー『耳鳴り』は、思いのほかリズムに凝っていてよかった。小生意気にケチをつければ、スネアドラムのサウンドを加工してごまかしすぎだとは思う(特にM2、M3。メロディやフレーズ、曲構成には鳥肌がたったが、ライブではここまで音が抜けてこないだろうから、たぶんグッとこない)。ともあれ、阿波踊りのメッカからこういうサウンドが生まれるというのは、にわか四国ファン(博多ファン兼任)にはたまらないものがある。
元々、日本語の歌詞の前面に出たバンドはどこか苦手で、こっぱずかしかった。だから、グレイプバインの田中氏みたいな歌い方のほうが耳になじみやすかった。だが、ある友人の影響もあって、最近はむしろ良質な言葉を欲するようになっている。同じ日本のアーティストではやはり安藤裕子、また北欧ならcloud berry jam『the great escape』の処女ポップな感じもよかった。
歌詞はいい。(受け手の)解釈次第でどうにでもなるから。しかも、詩のようにことばをひねりすぎていない――音に乗せなければならないから、作者の意図があまりに複雑だと意味がぼやけてしまうので必然的にそうなる――し、かといって小説のようにストーリーが固定化されていない。見事なコミュニケーションツールだと思う。
あいにく、僕に歌詞を書く力はない。
今日もまたフラれてしまった。新入生に間違われたのも、それをダシに笑いあったのも、すべては歌にならないお話である。
◇告知◇
4/18(水)下北沢440(フォーフォーティ)
インディーズレーベル「softly!」のイベントに参加します。
18:30開場、murmurというポップバンドのサポートドラムです。
前売りでも¥2300かかりますので、気合いの入ったステージをお約束します。