intoxicated life

『戦うやだもん』がお送りする、画日記とエッセイの広場。最近はライブレビュー中心です。

復活祭1

2007-09-29 | TAMA2TAKIBI
初夏のような、初秋の祭である。

いいぞ、伊東美咲

2007-09-22 | opinion

もう2日前のことになるが、フジテレビ系列『山おんな 壁おんな』が最終回を迎えた。木曜の夜10時という微妙にヒマな時間をうまく突かれた形で、オーラスまでずるずると見続けた。深田恭子の仕組まれたバカキャラ設定、三浦理恵子の酒喰らい、矢沢心の凡人ぶりなど、細かいギミックも随所に盛り込まれているのだが、笑止に値するのはなんといっても伊東美咲の「開き直り」だろう。


物語の主題は、「胸(の大きさ)で女の価値、決めんじゃねえ!」。ここでいう「山おんな」「壁おんな」とは、味気ない話だが、おっぱいのある/ない女性のことを指す。銀座に本店を構える「丸越デパート」のバッグ売り場を舞台に、売り場主任の壁おんな=伊東美咲が、後輩の山おんな=深田恭子らとともに繰り広げるドラマ的展開を、コメディタッチで描いていく。ちなみに、主人公のライバル役を務めるのは、新婚ホヤホヤの小池栄子(分類:「山」)である。


結婚を取るか、仕事を取るか。安直なテーマに惑わされつづけた美人主任も、最終回では同郷出身の左官屋、「壁塗り職人」こと西島秀俊からのプロポーズを快諾する。なお、西島と伊東はその場でチューしようとするが、親族らの横やりを喰らって失敗してしまう。ちょうど、『タッチ』でタッちゃんが南ちゃんに愛を告白したときに、草の茂みからその様子をうかがっていた南ちゃんのパパが、ガマンできなくなって邪魔に入ってしまうようなものだ(?)。事務所の事情とかなんとかあるのだろうか、キスシーンすら許さないウブな演出には、不覚にも好感が持てた。あえて「キス」ではなく「チュー」と表記したのは、そのためである。


あらすじはこのあたりにして、話の本筋に戻る。


そんな働く女を演じた伊東美咲だが、その「壁っぷり」は自他共に認めるものであった。黒人男性がインストラクターを務めるいかにも、な感じのビデオを購入しては、自宅で豊胸エクササイズを敢行する日々。一方、弾けるようなおっぱいに圧迫されたシャツのボタンが客に飛んでいくという非礼(相手によっては礼を尽くしていることにもなるが…)を犯しながらも、その豊満な体を武器に頭角をあらわしてきた深田恭子。二人の関係こそは良好だが、伊東のコンプレックスが日に日に増長していったことは、想像に難くない。


また、主人公にはある悪癖があった。「壁おんな」などと罵られ、怒りを募らせると、鼻の穴がぐっと広がってしまうのである。客とのトラブルなどでつい頭に血がのぼると、同期の三浦理恵子などから「広がってる、広がってる」などとたしなめられる始末なのだ。


別にここで、伊東美咲、特にその演技力をコケおとそうとしているわけでは決してない。彼女の演技力に関しては、今春放送されたテレビ朝日『めぞん一刻』を見ればすべてわかる(これは皮肉)。『山おんな~』の価値は、胸の小ささを見込まれたキャスティングや、メディアに揚げ足をとられかねない「鼻の穴」演出までも受け入れた、女優・伊東美咲の器の大きさに起因するのだろう。じじつ、ドラマの公式HPのインタビューにて、彼女はこう語っている。


Q.そんな恵美の唯一のコンプレックスが胸の小さいこと。
  伊東さんご自身は、コンプレックスを感じられたことは?
 「コンプレックスで悩んだりすることは、あまりないですね。
 私は、コンプレックスもプラスの方向に考えてしまえるからなのかな?」
 

随分いじわるなインタビュアーだとは思うが、あくまでも正解の答えを提供しようとする大女優に、「滑稽・愚直」を信条とする人間として、心の底、じゃなかった、鼻の奥あたりから拍手を送りたい。かっこいいぞ、伊東美咲。

※メモ

2007-09-18 | ライフサイクル
観光で初めて日本を訪れたドイツ人男性、ジェンズ・ホルツホヤーさん(30)は、麻生氏を見て「自信たっぷりだね」。/ドイツではこんな街頭演説はないという。「聞きたい人だけが聞くことができるよう室内でやる。これではメッセージが伝わらない。聞いている人たちは話を聞くというより面白がって興奮しているんじゃないかな」(『朝日新聞』2007年9月17日朝刊31面)


ようするに、選挙活動における「戸別訪問」の禁止が背景にある。日本の公職選挙法では、特定の政党や候補者への不当な利益誘導を防ぐという観点から、一軒一軒に「ウチに一票お願いしますわ」と頼んでまわることができない。そのかわりに、あの騒音スピーカーの使用が認められているわけだ(ことこまかな細則まで付いている)。だって、他人の拡声器に触れただけでも、ヘタしたら逮捕されるんだから。なおドイツでは、戸別訪問は一般的な選挙手法のひとつらしい。もうちょい調べなきゃな。


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デジカメ、結局購入した。キヤノンのPowerShot、S5IS。某家電量販店の値下げ力には脱帽よ。しっかし、オートフォーカスってのはまったく信用ならんな。



MUSIC:白昼夢/スパルタローカルス

梶山さん、いいバンドに入れて良かったなあ。裏拍子のきいた“ばかやろう”、悪くないかも。

さぶすてぃてゅーと(みーふぉーひむ)

2007-09-10 | ライフサイクル
身の回りのものに、次々とガタがきている。


i podはだいぶ前にあの世へ行った。デジカメ(4才)は、西郷隆盛が自決したことでも知られる鹿児島の城山を登りつめたところで、画面が真っ黒になった。新調したmp3プレーヤー(半年強)も、電源つけるツマミの部分が折れた。それで今日は、財布(5才半)のジッパーがいかれた。小銭を入れたズボンの後ろポケット、金物臭くなってるんだろな。


モノが壊れるのはもの悲しい。高価なものならなんとしてでも修理しようと頑張るはずなのだが、カメラもmp3も万単位の商品なのに、早くも代替品に手をつけようとしている。


髪を切ったら失恋、という迷信はいまも残っている。人間関係も、ガタが来たから切り落として交換するだけなのか。


MUSIC:PLEGLICO/イコール