intoxicated life

『戦うやだもん』がお送りする、画日記とエッセイの広場。最近はライブレビュー中心です。

伊藤大地

2008-11-22 | smilevideo
http://www.nicovideo.jp/mylist/7295329

更新しました。(ブログに動画を貼るとバカでかい画面になるので控えます)


ニコニコに動画を上げはじめてそろそろ半年なんですが、ウェブ時代の生き方も少しずつわかってきました。熱のこもったリスナー、同業者が多数いた反面、いわゆる荒らし(に限りなく近いコメント)ももらいました。インターネットが新たな公共圏となりうるのか、結論を出すのはまだまだ先になるかと思いますが、今のところはとりあえず純粋に楽しんでおります。


じつは、ちょっとしたプロジェクト?も進行中。絶対おもしろいことになるので、今後ともみなさまご贔屓に。





今回チャレンジしたのは、ご機嫌な音を奏でるインストバンド・SAKEROCK。その屋形骨を務めるのが伊藤大地さん。長髪・長身以外のイメージがなかったので、どんな人だったかいなとバンドの公式サイトを見たら、ブログを発見した。去年の3月から数えて、記事数は計18。せっかくなので全部読んでみることに。


2007.7.02。ロジャースのバディ・リッチモデルの新しいセットを公開する伊藤さん。スネアのチューニングの低さは、あの変態ドラムじじいさん(敬称)の影響だったか。


2007.7.18。快速サンライナー(山陽本線岡山~福山間)と新幹線0系(本文では100系とあるが、ヘッドライトの形から0系と判断)に感動する伊藤さん。只見線乗車記を載せるなど、若干のテツ分も検出される。


飛んで2008.10.26。巨峰好きで山梨の小淵沢を訪れるも、ゲットならずでがっかりの伊藤さん。自動車(特に小型車?)にも興味がある様子。普段は告知モノが多い。


ちなみにこのページによると、コピー経験はユニコーンと細野晴臣。また別のインタビューでは、スティーリーダンの「Alive In America」を生涯の一枚に挙げている。


うーん、なかなか特徴つかめませんな…(オチもつかないぞ…)。まあ、そんな素敵な方の胸を借りて叩きましたよ、ということなんですね。はい。ぜひご覧ください。

棘のある音楽

2008-11-18 | music
いくつかの種の動植物が保有する、棘という突起物。本来、敵の襲来から自らを守る装身具であり、能動的な役割ないし機能は備えられていない。それが棘である。スパングルの音楽が突き出す棘は、しかしながら、武器のごとく攻撃的だ。

スパングル=攻撃的。彼らの音楽を知る人間ならば、あまり浮かばない連想かもしれない。たとえば、化粧品のCMにタイアップされた“U-Lite”を収録した4th“Trace”。その軽快なリズム、心地よさは、攻撃的ということばからは程遠い。そうした論調に合わせるならば、この“PURPLE”でスパングルはいくばくかの路線修正を行ったともいえるだろうが、私はそう思わない。

浮遊する歌詞に絡まる、メロウなギター。そして、仄かに散る花火のようなドラムサウンド。これらはすべて、1stからほぼ一貫している(3rd完成後のドラマー脱退劇以降、基本ベースレスだったバンドサウンドに変化が生じたことは確かだが)。そう、スパングルの生み出す音楽には、常に棘が含まれていたのだ。

新しい棘は“PURPLE”と名付けられた。クラシックピアノを前面に押し出した前作“Isolation”(今年9月発売)とのセットで売り出すという手法は、Trace/For Installationとほぼ同じ。前回のコンセプトが「表と裏」とすれば、今回は「左斜め前と右」とでも形容できようか。後ろ向きではない、という意味で。

テンポ転換の心地よい“Mai”が針を伸ばせば、Nujabesあたりのバックトラックを思わせる“Nm”のアコースティック・サウンドがそれをひっこめる。“Isolation”の冒頭を飾ったオーケストラ(“Roam In Octave”)をアレンジした“Rio”、男声とのデュエットソング“cast a spell on her”“Shell for Mew”では、大坪加奈の凛としたボーカルが傷を癒す。

今作に限らず、スパングルを語るうえで欠かせないのは、丸くて鋭いドラムサウンドだ。3rd“metro”の爽快感を彷彿とさせる“Sea”のスピード感覚は、7分強という時間の長さを忘れさせてくれる。他方、エンディングを飾る“Screen”は、3分ほどの幕切れだ。芯のあるバスドラムの響きとともに、再びアコースティックな世界観へと立ち戻る。この潔さが唯一、これまでの作品との違いを印象づけてくれるようだ。

棘は魚の骨のように、リスナーの喉に刺さることもあれば、胃から体内を通って、何事もなく排泄されることもある。ただし、この棘がきれいに吸収されることはない。消化不良を誘発する音楽――スパングルの持つ攻撃性について語ろうとするとき、人は消化不良に陥るのかもしれない。


PURPLE / Spangle Call Lilli Line
2008.11.12 released!!

1. mai
2. unknown
3. nm
4. rio
5. cast a spell on her
6. a portrait
7. sea
8. shell for mew
9. early monsoon
10. when we were
11. screen



大丸ガール

2008-11-07 | ライフサイクル
月に一度の本屋めぐり。小樽の喜久屋書店(改めて考えるといい店名だ)、札幌の旭屋書店(来年春に閉店とのこと)、そして東口の紀伊国屋本店をまわる。文春、集英社、新潮の新書目録の最新版が置いてあったので、角川のPR誌『本の旅人』とともに喜久屋のビニール袋にブチ込む。


外では大丸ガールが歩行者を制止しているが、こんな感じで毎月5千円ほどが飛んでいく。