intoxicated life

『戦うやだもん』がお送りする、画日記とエッセイの広場。最近はライブレビュー中心です。

国民大行動

2006-05-28 | ライフサイクル
雨にもかかわらずこれだけの規模の集会・デモ行進があっても多分大手メディアは報じないでしょうから、「ブログもメディアの新興勢力」と粋がってみます。


「5・27国民大行動」と銘打たれたこのデモ行進は、全国労働組合連絡協議会(全労連)と単一産業別組合(単産)が中心となり組織された政府への抗議を示すものです。「憲法改悪を許すな!」とか「愛国心教育やめろ!」などの怒号とともに、全長数キロはあろう人々の列はこのあと国道246号線を東に向かっていきました。


いわゆる「左」(断っておきますが、右とか左とか、リアリストとかイデアリストといった二分法による世の中の説明の仕方は非常にわかりやすく便利であることは間違いないでしょう。しかし、それは必ずしも万能ではなく、不当なレッテルやスティグマを生む可能性を常に孕んでいます。僕自身の認識としては、このような議論の仕方を好む人はおしなべて怠惰な思考回路をお持ちであると思っています。)寄りの論調です。よって冒頭に述べたとおり、都会のど真ん中であれだけの規模で展開されても、新聞・TV・ネットといった大手メディアにおける扱いは微微たるものでした。メディアが彼らを取り上げないのは政治報道的ヒエラルキーの最下位に属すべき共産勢力がそのバックにいるため、というのは言うまでもないでしょう。


それはさておき、憲法改正にしても愛国心論議にしても、僕としては彼らの訴えに共感するところが多かった。多かったのだが、やっぱり「うるさい」のは許しがたいのである。


他人に自分の思想を伝えるというのは少なからず聞き手に迷惑をかけることは当然のことで、「それでも伝えたいことがある」という動機自体はいたって純粋であり、誰にでもその権利はある。しかし、今回のデモにしても、結局はスピーカーの轟音にまかせて「はんたーい!」「そうだー!」と叫ぶだけ。渋谷の買い物客をはじめとした一般市民にその思いはまず届かないだろう。


僕の印象では、行進者たちの肉声、どこかうなるような声が聞こえたときは「ありゃ何を訴えてやってるんだ?」と耳を傾けたくなった。そこから「知ろう」とする姿勢が芽生えるように思えるのだが、スピーカーによってはっきりと内容が聞き取れてしまうと、不思議と人は耳を貸さなくなるように思える。


またこれだけ大規模に(地球上で最も人手の多い街で!)デモ行進をするのだから、多少なりとも「迷惑をかけている」といった呵責があってもよさそうだが、期待するだけムダというもの。なぜなら彼らは「公認されたマイノリティ」であるから、爆音で政府を糾弾しても「正義」なのです。一方的に「正義」を訴えることほど傲慢なものはないはずなのですが、結局彼らには自分と敵以外の人々、つまり彼らの行動にまったく無関心な人々や、僕のような「うるさい」のが苦手な、言い換えれば「非公認のマイノリティ」の気持ちなどまったく眼中にないのです。


これに関しては、図書館の館内呼び出しも同様。学生証を忘れたりするのは基本的に自分の責任なんだから、それくらい自分で気付いて探せ!といつも思う(今度自分が呼び出されたら、「必要ありません」と言うつもりだ)。なぜなら、そんな一個人の過失によって本人以外の圧倒的多数にスピーカー(概して音量はでかすぎで音質は最悪!)砲撃を浴びせかけるのは、やはり不合理だと考えるから。


話がややずれたが、結局今回の一件も、中身はよくても方法が(僕にとっては)よくない。これだけ科学技術が発達しているのだから、もっと音量・音質に配慮した拡声器でもできないのだろうか。



写真は5月27日午後2時ごろの国連大学の前を通り抜けるデモ。

対談:うさぎ! 純粋メディア批判

2006-05-23 | opinion
HANKA SHIYUI BEAT の発言:
○○ちゃんは

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
まだ三年生だっけか

酒 の発言:
4よ

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
職は?

酒 の発言:
未だつかめず

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
なるほど ちょっとききすぎ?スマソ

酒 の発言:
いや

酒 の発言:
きになさんな

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
じゃきくわ

酒 の発言:
履歴書を送るんだけど

酒 の発言:
返事がこないとのこと

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
なんともいえんな

酒 の発言:
もうそろそろおわるころだよな

酒 の発言:
しゅうかつ

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
半分くらいの人は5月でおわるみたい

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
6月からまたエントリーしなおしとからしい

酒 の発言:
そうなんだ

酒 の発言:
これからだと職種なにがあんの?

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
ようしらんけど、いわゆる大企業は2次募集とかだから厳しいみたいね

酒 の発言:
そうか

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
○○ちゃんの希望はどこらへんなのかしらん

酒 の発言:
××とかみたい

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
むずかしいだろうね

酒 の発言:
ねー

酒 の発言:
採用少ないしね

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
コネが重要だ

酒 の発言:
ないだろうなー

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
ちょっと話とぶけど

酒 の発言:


HANKA SHIYUI BEAT の発言:
今日△△くんと話してたんだが

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
面接っておもしろい(滑稽)らしいね、やっぱり。

酒 の発言:
ほう

酒 の発言:
どのように

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
特に面接官の思考停止ぶりが楽しいらしい。

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
たとえば

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
「学生時代楽しかったことはなんですか?」と問われる

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
内心「ありません」と答えたいが、仕方なく「旅をしたことです」という

酒 の発言:
あはは

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
そうすると、まあ公式どおり「その中で、特に苦労したことはなんですか」とくる。旅に苦労もクソもないのに!

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
んで、正直に「ありません」という。本当は何かしら言うべきなんだろうけど、そのときは機転が利かなかったらしい。

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
結果、落ちると。

酒 の発言:
そんなふうなのか

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
あるいは

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
履歴書に「英語が得意」と書いておいたら、「どれくらい勉強なさったんですか?」と問われる

酒 の発言:
勉強してないっすっていったら?

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
面接側としては「苦労話」が出るものかと思いきや、

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
「全然勉強してないです」と答えたら

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
人によっては剣幕そうな顔をされたらしい。そりゃそうだ、自分はいくらがんばっても500点どまりなんだもの。

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
当然落選。

酒 の発言:
ははは

酒 の発言:
嫉妬?

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
そうね。つまり、

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
彼らの期待している答え、言い換えれば「公式」に当てはまる答えができないヤツは落とされるわけだ。

酒 の発言:
マニュアル化だ

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
それを知っているヤツ、あるいはその「公式」の次元で奮闘する人だけが受かる。

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
「それを知っているヤツ」ってのはつまり、そのマニュアルの存在に気付いててその上で合わせていってるヤツ。要領いいヤツと言い換えられるだろうね。

酒 の発言:
うんうん

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
就活なんかくだらん、と思ってる人達ね

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
これが、わが母国の思考停止教育の恩恵です。

酒 の発言:
それがさ

酒 の発言:
おれには

酒 の発言:
そういう人って

酒 の発言:
しゅうかつがくだらんと割り切ってるよりも

酒 の発言:
必死についていかなきゃと信じ込んじゃってると

酒 の発言:
思われてしょうがない

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
誰が誰に「ついていかなきゃ」?

酒 の発言:
マニュアルに適応できる人=優れた人みたいに

酒 の発言:
盲目的に

酒 の発言:
思い込まされちゃってるような

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
そうですね。その通り。

酒 の発言:
だから

酒 の発言:
多数の人は

酒 の発言:
「割り切る」ってとこまでいってない気が

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
そうね。事実△△くんも(略)来年受けるっていってるし

酒 の発言:
あ、そうなんか

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
父親には「フリーターになれ。会社人は似合わない」っていわれたらしいが。笑

酒 の発言:


酒 の発言:
おもしろい

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
たしかに、割り切れてるわけではないだろうね。

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
でも中にはこういう盲目的な部分に意識的な人もいると思うよ。ある程度距離をとって働くとみられるような人。

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
もちろん、その一大思考停止組織に入り込むことで、バランスを著しく狂わされるとは思うけど。

酒 の発言:
いるだろうね

酒 の発言:
そういう人が

酒 の発言:
盲目的な人より疲れることは

酒 の発言:
何より気の毒だわ

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
間違いない。

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
言葉悪いけど、自殺するのはその種の人なんだからね。

酒 の発言:
でしょうね。

酒 の発言:
変わらないのかな

酒 の発言:
そのシステムは

酒 の発言:
まあ

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
難しいだろうね。

酒 の発言:
考えられるのは

酒 の発言:
企業にとって

酒 の発言:
多くの場合マイナスだかんね

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
その通り。森達也の言葉を借りれば「減点主義」ってやつですね。

酒 の発言:
ほう

酒 の発言:
どんなんや?

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
イラク戦線でも、惨憺たる映像があっても、「グロい」と抗議が来るから流さないとか。

酒 の発言:
うんうん

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
あるいはオウムだったら、信者と住民が仲良くなっちゃったシーンは流さないとか。

酒 の発言:
うんうん

酒 の発言:
メディアでいうとそうだな

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
なぜなら、オウムは「危険」以外のなにものでもないから。

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
メディアだってそれぞれはいち企業ですからね

酒 の発言:
そうだね

酒 の発言:
いち企業であり

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
第四の権力。

酒 の発言:
資本主義全体のどでかい支援者だかんね

酒 の発言:
おれ

酒 の発言:
一番疑問なのが

酒 の発言:
毛穴すっきりパックがなぜ売れるか

酒 の発言:
ちょっと考えれば

酒 の発言:
意味ないってわかるのに

酒 の発言:
とっても

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
ようするに

酒 の発言:
次の日にはつまってるし

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
「恐怖」を売ってるんじゃないかな

酒 の発言:
そうなのよ

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
便利さよりはむしろ恐怖だろうね

酒 の発言:
「こうしないとひどいことになりますよ」ってね

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
そう。しかもわりと「リアリティ」のある恐怖。

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
「身近」ってだけだが

酒 の発言:
うんうん

酒 の発言:
洗剤なんて

酒 の発言:
使用目安の半分以下で

酒 の発言:
汚れはおちるぜ

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
なるほど。

酒 の発言:
シャンプーも一回でいいぜ

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
それはさすがにオレも一回しかやらんな

酒 の発言:
TVなんかでよく

酒 の発言:
2回がいいといわれとる

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
情報系の番組ですね。あるある~探検隊とか。

酒 の発言:
そうそう

酒 の発言:
あれ

酒 の発言:
花王の提供だから

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
そうなんや。

酒 の発言:
そう

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
それこそmanipulationのにおいがプンプンするね

酒 の発言:
ちょっと頭で考えれば

酒 の発言:
信用できないことわかるのに

酒 の発言:
ああ!

酒 の発言:
思考停止!

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
だってあの番組で宣伝された野菜とか、翌日スーパーから消えるんでしょ?

酒 の発言:
そうそう

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
すごい影響力だな

酒 の発言:
TVはすごいよね

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
特に先週以降のニュース番組はひどい

酒 の発言:
そうなの?

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
毎日トップニュースが「巻サプライズ代表入り」

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
全然驚かないし、どうでもいい。

酒 の発言:
ああ笑

酒 の発言:
おれなんて

酒 の発言:
中田と中村以外全員初めてみるぜ

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
かっけえ。

酒 の発言:
あと2,3人は知ってるか

酒 の発言:
だから

酒 の発言:
そういう意味で

酒 の発言:
ほぼ全員サプライズ

酒 の発言:
「だ、だれですか!?」

HANKA SHIYUI BEAT の発言:


HANKA SHIYUI BEAT の発言:
間違いなく、君は「非国民」だろうね。

酒 の発言:
そうねー

酒 の発言:
カンペキ

酒 の発言:
非難の対象

酒 の発言:
世に言う

酒 の発言:
「ノリ悪いやつ」

酒 の発言:
「みんなのムード崩す」

酒 の発言:
みんなってだれだ

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
こういう純粋な問いがバンバン出てくるね、このフォーラムは。

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
ちょっと巻の話に戻ってしまい恐縮なんだけども

酒 の発言:
おうおう

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
あいにく、彼には何週間も新聞の一面を飾らせるほどのカリスマ性はないわけです。最初は誰もがそう感じてたと思う。真のサッカー好きを中心に全然期待してない人もたくさんいるだろうね。

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
でも、マスコミがムリヤリにでも彼をヒーローに仕立て上げるわけです。

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
たとえれば、何とかしてナカジマをサザエさんの主役にするようなもの。

酒 の発言:


HANKA SHIYUI BEAT の発言:
そもそもムリがある。でも、話題づくり(=数字取り)のために、「この時代のホープを知らないとワールドカップはわからないよ!」とばかりに彼を喧伝する。

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
はっきり言いましょう。アホアホマンです。

酒 の発言:
アホアホマ~ン

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
うん!

酒 の発言:
そうやなあ

酒 の発言:
そのとおりだ

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
松本人志のほうがなんばかマシよ、だって自分たちのやってることが「役に立つ」とか「正しい」なんてこれっぽっちも思ってないでしょうから。アホアホマン、ごめん。

酒 の発言:
「おもしろうて、やがて悲しき芸人」だと分かってわっとるな、あれは

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
でしょう?ふとしたハズミで逮捕でもされたら、あんなに恥ずかしいものはない。

酒 の発言:
そうそう。

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
そこらへんが世間さまたちにはわからない。

酒 の発言:
必死だもんな、コミュニティを作ったり、そこに入るのに

酒 の発言:
んで

酒 の発言:
コミュニティを作ることで

酒 の発言:
「外部」を作り

酒 の発言:
それを攻撃しだす

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
まさにアメリカにとってのイラク。

酒 の発言:
その通りなんだよ

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
「みんな」という名の多数派のための見せかけの正義とか幸福だけにしか興味がない。

酒 の発言:
大きなこといえば

酒 の発言:
そういうのが資本主義だと

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
まあ資本主義のすべてが悪いわけではないけどね。尊敬すべき点ももちろんたくさんある。

酒 の発言:
そう

酒 の発言:
それに

酒 の発言:
それに対する共産主義も

酒 の発言:
資本主義を通過して空でしか

酒 の発言:
からでしか

酒 の発言:
達成されない

酒 の発言:
(らしいよ)

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
柄谷さん?

酒 の発言:
まあ

酒 の発言:
結構いろんなマルクス関連の本に

酒 の発言:
書いてあった

酒 の発言:
ちょっと数冊よんでみた

酒 の発言:
まあ

酒 の発言:
新書どまりだが

酒 の発言:
しかし

酒 の発言:
巻か

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
大変だよね、彼に何も責任はないけど。

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
まあ

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
久々に

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
この記事を

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
この会話を

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
(間違えた)

酒 の発言:
オガツ記者

酒 の発言:
ぬん?

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
ふふふ

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
(たのむ、君のセリフをまっているんだ)

酒 の発言:
ま、まさか・・・

HANKA SHIYUI BEAT の発言:
公開。



久々に実りのある会話でした。やはりこういう内容が通じる友人を持つというのは、大変貴重なことです。special thanks to ○○ちゃん、△△くん。

ああ、虫酸が走る! ~M大学I校舎編

2006-05-17 | opinion
まず、以下の「喫煙マナー」に関する構内放送のスクリプトをご覧ください。



「こちらはM大学です。


学生、教職員、ならびに構内を通行中のみなさんに、喫煙についてふたつのお願いがあります。


ひとつめは、未成年の喫煙についてです。


喫煙は、20歳になってから認められます。


M大生としての自覚を持ち、これを励行してください。


ふたつめは、喫煙のマナーについてです。


みなさんは、「受動喫煙」ということばをご存知かと思いますが、


受動喫煙には、肺がんや、ぜんそくの発作(?不鮮明)など、健康被害が重大な社会問題となっています。


改めて、このことばの意味と事の重大さを再確認しましょう。


受動喫煙とは、たばこの吸わない人が、他人のたばこの煙にさらされることで、本人の意思とは関係なく、喫煙しているのと同じ状態にさらされることです。


また、歩きながらの喫煙により、幼児が○○もなく被害に遭ったということも、しばしば耳にすることです。


歩きながらの喫煙や、決められた場所以外での喫煙は、無意識のうちにあなたを加害者にしています。


I校舎では、たばこが広がらないよう、たばこの害から守るため、歩きながらの喫煙や、決められた場所以外での喫煙の禁止を、改めて強く願います。


人へのおもいやりを大切に。喫煙マナーを励行してください。」



このM大学I校舎では、このスクリプトがそのままそっくり爆音で、毎日朝昼晩、しかも一度につき15分間も流されているとのこと(2分強の無差別爆撃が15分間中に6回リピート×1日3度の空襲!)。しかし、M大生の方々は大変我慢強くいらっしゃるのか、それとも全然気にも止めないだけなのか(後者が圧倒的多数でしょうが)、みな談笑しながらスイスイ駅へと歩みを進めていきます。また言わずもがな、僕から見れば単なる侮辱でしかない空虚なテープ放送を流し続けるという大学側の涙ぐましい努力の甲斐なく、歩きタバコをする学生はそこらじゅうに見受けられました。


他大学のことまで首を突っ込む精神的余裕はないのですが、図書館内までガンガン響いてくる15分間の拷問にはさすがに堪えかねてしまった。帰りがてら、放送元の警備員室に「ここの学生ではないのですが」と前置きをして、こう尋ねた。


「図書館まで平気で入り込むくらいですよ。音が大きすぎますし、同じ内容を5回も6回も繰り返す必要はないんじゃないんですか?」


応対に当たったのは2人の男性。30代手前の男性は「ええ、ええ、そうですね」など、とにかく穏便に事を済ませようとする。一方、団塊世代とみえる男性(まさに「役人」タイプ!)の口からは「大学が定めていることなので」が連発と、仏頂面でハナから僕の訴えに取り合う気がない。これはやり合っても仕方ない。「いち意見として『うるさい』と思っただけですので」と言い残してその場を去ったのだが、この2人の言動の中にまさに思考停止の典型例を見た気がした。


このケースについては、戦い抜くつもりもないので特に結論は述べません。いくつか問題点を指摘しまして、おひらきと致します。


①僕の印象では、ほんの数年前までは受動喫煙が社会的にもそこまでスポットライトを浴びることはなかったように思われる。むしろこの禁煙運動が高まりは、WHOのたばこ規制枠組み条約が去年(2005年2月)日本でも発効されたからこそではないのだろうか。これ以降、企業などを中心に大々的に公共の場での禁煙が奨励され始めただけなのに、したり顔で「喫煙は究極の社会悪だ」と一方的に決め付け、それを不特定多数に対し、学校側の総意として(しかも「スピーカー」で)放出すること自体おかしくないか?

やや感情論になってしまい説得力に欠けるのですが、こういう変わり身の早さは戦後のジャーナリズム、メディアの権力にすり寄る姿勢にも通じるところがあるように思う(天皇・軍部→GHQへ)。今週号のニューズウィークにも「たばこ非合法化か?」という記事がありましたが、その記事と大きく違うのは喫煙者の反論の一切を封じていることでしょう。おかしい。ちなみに僕はたばこを吸いませんが、嫌煙家ではありません。


②「おもいやり」の定義をしていない。この手の放送には必ずといっていいほどこのセリフが盛り込まれていて、その度に髪が逆立つような憤りを覚えるのですが、今回も同様。要するに、世間一般人が持ち合わせているであろう「おもいやり」(ここでは歩きタバコをやめ、喫煙ルールを守ること)を想定していると言いたいのでしょう。ならば、これを守らない人はおもいやりのカケラもない「人でなし」なのでしょうか?また個々人によっておもいやりの度合いなど違って当然ではないでしょうか?いや、そもそも「おもいやり」とは何なのですか?重いのか軽いのか、質の高低はあるのか云々。

結局、為政者(ここではM大学)の都合のいいように行動する人のみが「おもいやりのある人間」として扱われ、その他一切を排除しようとする構造が見え隠れ。これはスピーカーという装置を悪用した公権力の濫用だ、と僕は考えます。事実、いたいけのない僕の疑問(いち意見)は、思考停止の門前払いを受けているのですから。


③単純に、うるさい!

総括 SNSとは何でないか

2006-05-05 | opinion
さて先日、僕は暴言を吐き散らして(結局僕も同じ穴のムジナだったわけだ!)SNSから「半分」降りました。同時に「戦うやだもん」を勝手に拝命したわけです。


少し気持ちも落ち着いてきたので、今の僕の心境、および「SNSとは何でないか」について、現代社会の意志伝達方法の優劣に絡めて述べてみようと思うのです。


まず、SNSとその内部にて繰り広げられる空虚なやりとりに対する不満を吐き出したからといって、気分が晴れるようなことはまったくありませんでした(悩みのタネが増えたため、Mっ気のある僕としてややもすると嬉しかったりするのだが)。まったく気付いていなかったわけではないけれど、見て見ぬフリをしてきた自分の傲慢さが日に日に突き刺さってきます。おかげであまりに配慮に欠いた失言がどんどん出るようになった。普段からそういう汚らしい自分が染み出ていたのかもしれませんが、「半分」降りて以来とみにそう感じられます。強い自己嫌悪。


やり方も非常に不純でした(スペースを駆使して人をくったような記事を書いたのだ)。が、ケガの功名か、実際僕の周りの人々との関係が少しずつ変化してきた気がする。特に、僕自身の思い描いていた自画像と彼/女らが僕に抱いていたイメージとの乖離がどんどんはっきりしてきている。ここでその中身は申せずとも、あれ以来直接話ができた人とはそんな話をよくしている。


さて、その「やり方」。つまり、ネットという媒介。これはどうなんだろう、と。ミクシーというサイトに加入する前から考えていたことなのですが、ここに質の優劣があるのかと。


なら「コミュニケーションランキング」でもつけてみようか。試行錯誤の末、無駄なことは承知の上であえてやってみた。あくまで私見です。


①会話

②電話

③メッセンジャー

④手紙/Eメール

⑤SNS(サイト上でのコメント等)

⑥2ちゃんねる?


ここに「ブログ」を入れるとなると難しい。双方向のメディアではないようですから。でもとりあえず③くらいの重要度で考えています。また、伝達手段としては歴史も長く定評のある手紙と、新参者でビジネス用とも思われるEメールを同一と考えるのもどうかと思いましたが、僕個人としては自筆のひどさにうんざりしてしまうため、とても手紙など書けない。かつ活字だとほっとしたりするので、こういう人もいると思ってあえて類型的に同じカテゴリーにしてしまいました。ご了承ください(反対意見待ってます)。

 <*後記。やっぱり手紙って「手間」がものすごくかかりますよね。僕が書かないというだけで、内容はさておき受け取ったなら相当喜ぶような気はします。①と②の間くらいでもよさそうだ。>


基準として挙げられるのは、


1.匿名性

2.「手間」


の二点。


匿名性についてはわかりやすいと思います。あまりに悪質な誹謗・中傷を避けるためにも、お互いの顔がキーを打っている人の脳裏によぎるような、つまり「ネット社会」内にも最低限の通念が生きていることは重要です。だから2ちゃんねるなどはただの「鬱屈の肥溜め」といえるでしょう。いや、肥溜めだと栄養になるか。「スクラップ」かな。


さて「手間」についてですが、ざっくり分けても3つほどの類型がありそう。


まず経済性の問題。これって意外に重要だと思います。わざわざ高い通話料金を払ってまで話してもらえたら、一緒に高い(安くてもいいんだけど)酒を飲んでもらえたら、僕は少なくともうれしい。


次が時間。「時は金なり」とも言いますし、わざわざ貴重な時間を削ってまで話を聞いてくれる他人は大切にすべきでしょう。逆に書き込みとかコメント、ときに携帯やサイト備え付けのメール(e.g.ミクシーのメール)など、パッとすぐ済んでしまうような発話方法はやっぱり軽い(自慢するつもりはありませんが、僕はミクシーというサイトに自分の記事を出すときでさえ少なくとも10回は見直し、校正をしていました)と思う。


同情を誘うつもりはないけれど、アポなしでたまたま会ったときに話を聞いてくれた人はいた(ありがとう!)ものの、最後の記事を書いてから―例えば「すぐ話を聞こう」と電話連絡をくれた人は(やはり)誰もいなかった。まあ立場を逆にしてみれば、僕があんな記事見せられても確かに困るだろうけれど…。ああ、なんて意地汚くて傲慢なのだろう!ただ誤解されるのを承知で言えば、きっとこれでよかったのです。孤独にいきたいのですから。


最後に言語伝達効率。さまざまな解釈が可能なメールよりはメッセンジャーの方が言葉を尽くしていくことはできますし、即時性もあるので多少は誤解を生みにくい。また、相手を目の前にしてはいえないことってやっぱりあるようです。便利な世の中ということを少し肯定的に捉えてみても、国内はおろか世界中どこからでも連絡が取れることの凄さは素直に認めるべきでしょう。


と、ここまで書いてみたものの、書く前からひとつの疑問がずっと頭をもたげています。上に書いたことがある程度妥当なら、会話ってのは最も「手間」がかかるものなのか(つまり「面倒」ってこと)?それは絶対よくないよなあー。

だから、僕はSNSをこう揶揄したい。「(親しい者同士の)意志伝達に『便利さ』を持ち込んだ悪党」だと。そしてやはり、良質のコミュニケーション手段ではないということ。


そう思うのです。



御殿場線

2006-05-04 | railway
連休、晴天、退屈ということでこれしかやることは残されていません。今日は旧東海道線・御殿場線。



正午過ぎ。こういうのは突発的な衝動なので気付いた頃には時刻表をペラペラ、いやもう車内にいた。下北沢で小田急快速急行に乗り換え、相模大野で小田原行き急行へ。特別思い入れもないため近頃乗っていなかった小田急だが、意外にも車内アナウンスが少ないのだ!3000系以降の新車両だとテープ案内になってしまうが、内容は(郊外の駅まで一律日英バイリンガルだが)駅名を告げるのみでとてもシンプル。電光掲示板には「パスネット」「リュックの持ち方」「扉に手をふれるな」「不審物は届けろ」「ケータイ使うな」「ウォーキング参加者募集中!」など、バラエティに富んだ情報が垂れ流しになっていたが、間違っても京王のような「座席は7人掛けと4人掛けが~」「車内パスネット販売を開始~」といった一連の「お願い」アナウンス爆撃はなく、静粛な車内環境が保たれていた。かつて大東急時代の同僚を見習え、京王!


相模大野以南は初乗車。右手に山々が広がり、座間を通過するも基地は見えない。海老名の車庫が近づくと鉄道マニアジュニアが興奮しだしてうるさかったが、こちとら幼少期に祖母の家に行くときに利用した相鉄に釘付けだった。厚木~本厚木間で相模川を越え、渋沢駅付近では四十八瀬川を背景に車両を撮るおじさんが。彼こそまさに「自分のためだけ」に撮っている、自分のためだけに生きているのだ!と感じ、なぜか感動する。


新松田駅で下車、JR松田駅には徒歩1分である。沼津行き電車が来るのは30分後のため、周辺を軽く散策。


振り返ると、こういう瞬間が一番楽しいことが多い。川音川(かわおとがわ)まで駅から5分。なんと川岸にパターゴルフコースがあるではないか!全8ホール。とても平和そうなおじいちゃんとおばあちゃんがプレイ中だったのだが、カメラを構えながら見つめたおじいちゃんの第二打が見事にカップイン!おばあちゃん、カップに嫌われ4叩き。ナイスショット、と声をかけると気さくな反応が返ってきた。話によると、このリバーサイド・ゴルフ場1ラウンドなんと50円(!)。だいたい2ラウンド廻るのが通、とのことで「やっていきませんか」と再三オファーをもらったが、時間という束縛に負けた。後ろ髪引かれるとはこのことか。ごめんね、おばあちゃん。


15:15。長くなりましたがやっとこさ御殿場線。川の向こうからやってきたのは東海道線(熱海以東)では今年3月に姿を消した113系!確認できた範囲ではその他東海カラーの313系がワンマン、最新車両の231系まで走っている(これには萎えた)。

先に結論を述べておくが、車窓や車内における偶然を楽しむことを主とする「乗り鉄」系電車好きの僕としては、かなり満足の行かない旅だった。休日に行ってしまったのが悪かったのかもしれないので、パターゴルフついでにもう一度行ってみたい。


さて、気を取り直して。松田から東山北に到るまで、アサヒスーパードライで冴えた目にまず飛び込んでくるのは川。とびきりキレイというわけでもなさそうだが、さらさらと流れていく。谷峨の駅舎すぐ隣には小さな鉄道公園があり、子供たちがSL型のジャングルジムから手をふっていた。


駿河小山を過ぎると段々畑と水田が。コンクリートで枠取りされているぶん特別「田舎」みたいな感情は湧いてこないが、視界に入った日本酒ポテチ山登りJIJIと相俟ってどこか物悲しい。


足柄で5分停車。都心にはない、単線電化の不思議な時間である。


御殿場手前、観覧車が見えた。山からだんだん平地へ離れていく。低いところは禿山になっている。


御殿場着。ここがまさに「山場」のはずだが、高崎線の一駅(鴻巣とか?)のように存在感がないように見える。大都市に慣れすぎているからだろう。乗客はバンバン降りていったがさほど乗らず、反対ホームには人がごったがえしていた。外国人も多い。JIJIは空いたボックス席に靴下も脱いで足を乗り出している。


青い特急あさぎりの通過を待って再び発車。音大生らしき、楽譜を持った娘が向かいに座ったおじさんを横目にトイレへ。しかしすぐさま、その席に事情を知らないおばさん2人が!ガラガラだった4人掛けのボックスに3人座られてどうするかなあ、と見ていたら音大娘はその狭苦しい席(窓側だから奥)に腰掛けた。


曇ってきた…。駅間短く南御殿場、富士岡。ここで国府津行きワンマンと入れ違い。しかしつまらん…。


裾野でも対向車待ち。どこにでもあるかんじだな…。踏切がやたら太いのは滑稽だけど。


長泉なめりというおかしな駅もあるが、沿線風景それ自体はやはりあまりおかしくない。やんかたなく観光案内版を注視すると『米山梅吉記念館 日本ロータリークラブの創設者記念館』とある。行かないだろうなあ。


紫ジャージのテニス女の子たち。下戸狩からしばらく行くと新幹線のぞみが!左には東海道本線も見えてくる。


大岡を通過し、3両編成は颯爽と終点沼津に到着した。恒例のえきそばタイム。今回は4番線ホームの桃中軒さんの月見うどん(¥290)。なんてことのない味かと思ったのだが、つゆが不思議。一口目はむしろ「まずい?」と思うような味も、だんだんとクセになってくる。気付けばネギ(万能ネギがグッド)も含め飲み干していた。


さて、そんなこんなの御殿場線。今回は松田からの乗車ということで始点の国府津からの景色は見れなかったのに加え、山の上に雨雲がのっかっていたせいで景色も台無し。しかも乗客が多いから反対側の座席の日除けも下ろされてしまい絶望的。やっぱり「乗り鉄」には平日午後(放課後の時間帯)がベストのようです。


写真:沼津行き各駅停車を待つピーマンジャージの女の子。松田駅にて。




補記。桃中軒さんはなんと立ち食いそば発祥のお店だそうです。だしにこだわった職人のつゆを味わいくださいとのことでした。しかし帰りに気付いた。あれっ、三島にも「桃中軒」だ…。

やきうどん

2006-05-03 | 専業主夫
焼きそばはものごころついた頃から作っていたのですが、なぜか焼きうどんには疎かった。どうも日曜の昼に父親が食べているイメージだけが先行し、どこか(なぜだろう?)毛嫌いしていた。レッツクック!


1.うどん一玉をレンジにかける。30秒ほどでめんがほぐれるのだ!

2.ハーフカットのキャベツを垂直方向に包丁を入れる。豚肉をちぎる。今回は入れなかったが、しめじやたまねぎがあってもうまいだろう。

3.油をひいたフライパンに野菜と肉を、頃合をみてうどんもぶち込む。

4.水とめんつゆを1:1で割ったものを少量。味をみながら、砂糖、しょうゆ、かつおだしを加える。

5.めんがほどよくしなり、いいニオイがしてきたらできた!かつおぶしをわすれずに。


僕は昔から、どんな食事でも牛乳とコンビで食べ(られ)ます。写真中央にはものごころついた頃から使用し続ける「けろけろけろっぴ」のコップがありますねえ。ガラスのコップだと牛乳の白いあとが残って見えて気持ち悪いので、牛乳はこれで飲まないとマズくなる。