昨日の日経新聞1面の見出しは「中小企業に淘汰の波」だった。
いよいよ大整理の時期に入ったのか、と思いきや上期の倒産件数4000件はコロナ以前から概ねこの水準だったので特段驚くこともない。
逆にこの3年間政府が「ゼロゼロ融資」とかで中小企業を支え続け倒産件数が減少していたのでそれに比べれば倒産件数が増えたということに他ならない。
しかし問題はこれからだ。
異次元の中小企業救済策は期限切れを迎え人手不足や原料高などの経営課題は大きく立ちはだかる。
待ったなしの経営改革が実践できなくて相変わらず低い生産性に留まる中小企業は退場あるのみだ。
当の中小企業にとっては死活問題、酷な言い方はいささか気が引けるが日本経済全体を考えればやむを得ないと思う。
貴重な労働力はより生産性の高い分野に振り向け全体の底上げを図るべきなのだ。
過度の温情主義が残っているとしたらそろそろ決別すべき時ではないだろうか。
戦略的リストラというのももっとあっていい。
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