・マネジメントとは本来、「クラフト(=経験)」「アート(=直観)」「サイエンス(=分析)」の三つを適度にブレンドしたものではなくてはならない。
・マネジメントは実践である
マネジメントがサイエンスや専門技術なら、経験のない人にも教えられる。しかし、マネジメントはサイエンスでもなければ、専門技術でもないのだ。
・(バージニア大学ダーデン経営管理大学院のジャンヌ・リドカが本書のために執筆)
「ケースメソッドの最も興味深い利点の一つは。実は大局的な見方を養えることだ」
・異動させて、助言して、見守る
二つのアプローチ
①「素質の高い」マネジャーの自己学習の機会を最大限増やすために、社内のさまざまな部署を経験させるという方法。
②メンタリングないしコーチングにより、先輩マネジャーの手助けを受けさせるという方法だ。
・ボッティンジャーによれば、成功を収めている企業は、マネジャーがリスクを伴う行動を取って失敗することを許容している、というより奨励していおるという。
一人ひとりのニーズに合わせて、「その場で」ボックスの中身を決めることを意味する。
・リーダーシップ・プログラム
①人間的成長重視型
②理論重視型
③スキル構築重視型
④「アクションラーニンング」
実地の活動と真剣な省察を組み合わせることにより、いわば学習のための実験室が生まれる。
・まったく新しいアプローチ
①「マネジメント教育の対象は、現役マネジャーに限定すべきである」
②「教室では、真苗ジャーの経験を活用すべきである」
③「優れた理論は、マネジャーが自分緒経験を理解するのに役立つ」
④「理論に照らして経験をじっくり振り返ることが学習の中核をなす」
⑤「コンピテンシーの共有は、マネジャーの仕事への意識を高める」
⑥「教室での省察だけでなく、組織に対する影響からも学ぶべきである」
⑦「異常のすべてを経験に基づく省察のプロセスに織り込むべきである」
⑧「カリキュラムの設計、指導は、柔軟なファシリテーション型に変える」
・IMPM
①自己のマネジメント(省察のマインドセット)
②組織のマネジメント(分析のマインドセット)
③文脈のマネジメント(世間知のマインドセット)
④人間関係のマネジメント(協働のマインドセット)
⑤変革のマネジメント(行動のマインドセット)
・さまざまなマネジメント教育の違い
MBA MPM マネジャー養成
対象 ビジネス志望者 現役マネジャー 現役マネジャー
(個人参加) (企業派遣) (社内研修)
開講形態 フルタイム モジュール方式 短期コース
基本的枠組み 業務機能 マインドセット 企業の課題
重んじる点 分析(モデル、理論、 マネジメント(判断 リーダーシップ
テクニック) ソフトスキル) (スキルまたは知識)
教育方法 職場やケーススタ 経験の共有を プロジェクトや
ディーを通じた既存 通じた省察 エクササイズを
の知識の吸収 通じたアイディア
の実践
座席 階段教室 丸テーブル いろいろ
究極の目標 一般的判断力の向上 文脈に応じた判断力の 自社内で使える
(サイエンス) 向上(クラフト) スキルの向上
(アートとクラフト)
・なぜ、リベラルアーツ系出身者が成功するのか・・・入学試験で最もいい結果を残すのは、「しっかりした思考、構造的な関係、抽象的なモデル、象徴性の高い言葉、演繹的世論を特徴とする分野を専攻している学生」だ。
IMPM(International Masters Program for Managers) は、カナダ・マギル大学のヘンリー・ミンツバーグ教授を中心に、イギリス・ランカスター大学、インド・経営大学院バンガロール校、一橋大学、フランス・INSEADの教授の協力のもとに1996年に創設されました。日本からは、野中郁次郎教授、伊丹敬之教授が本プログラムの立ち上げに参加しています。
IMPMは、マネジャーに必要な5つのマインドセットを世界の5つの大学で学びます。
受講者は、各大学で開催されるモジュール(10日間)に参加し、1年半かけて全課程を修了します。全課程修了者は修士論文を提出して経営学修士号を取得することができます
(5つのマインドセットとマネジメントの対象)
1.内省のマインドセット、 自己のマネジメント
2.分析のマインドセット、 組織のマネジメント
3.コラボレーションのマインドセット、 リレーションシップのマネジメント
4.行動のマインドセット、 変革のマネジメント
5.ワールドリーのマインドセット、 コンテクストのマネジメント
IMPMは、マネジャーに必要な5つのマインドセットを世界の5つの大学で学びます。
受講者は、各大学で開催されるモジュール(10日間)に参加し、1年半かけて全課程を修了します。全課程修了者は修士論文を提出して経営学修士号を取得することができます
(5つのマインドセットとマネジメントの対象)
1.内省のマインドセット、 自己のマネジメント
2.分析のマインドセット、 組織のマネジメント
3.コラボレーションのマインドセット、 リレーションシップのマネジメント
4.行動のマインドセット、 変革のマネジメント
5.ワールドリーのマインドセット、 コンテクストのマネジメント
感想;
MBAはケース・スタディで分析重視で、それだけではマネジメント能力には十分でないようです。
本にはMBA修了した人が経営者となって会社を傾けさせたり倒産したケースが出ていました。
リベラルアーツは専門には関係ないように思っていましたが、重要なようです。
明治維新に多くの人が活躍できたのは、藩校などで四書五経を学んでいたことが大きかったと思います。
まさにリベラルアーツが四書五経だったのでしょう。
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