・「トヨタでは現場リーダーの育成に全力で取り組み続けている」
・大野耐一(「トヨタ生産方式」を確立)
「お前たちがいいと思うならやってみろ」
大野耐一は解答を与えなかった。現場に考えさせた。
現場が真剣に考えたことはやらせてみる。
・「感謝・謙虚・信念」
・次回作こそが最高傑作である。良いものをつくり続ける。
・「『現場は現場の社員が確立し守る』というトヨタの強みが出てき始めました。それ以来、数十年、トヨタでは『現場のあらゆる教育や研修は内製でやる』のが基本となっています」
・受講生
①「受講者ノート」。受講者は、このノートに「今週はどんなことを学んだか」「学んだことをこれからどのように生かしていくか」を記し、毎週末に直属の上司に提出することになっていた。
②「問題解決シート」。受講生は、階層別研修のなかで、現在の職場の問題・課題を取り上げ、その解決をめざす作業を行う。
・トヨタでは、リーダーに求められる能力を明確に定めている。
①二つの知識とは、「仕事の知識」と「職責の知識」
②三つの技能とは、「教える」「人を使う」「カイゼンする」
・仕事の知識
①担当ラインの全作業に精通しなさい
②前工程と後工程の仕事内容にも精通しなさい
③異動したら、そこの仕事は一週間で覚えなさい
・職責の知識
①会社のルールを知る
・教える技能
①標準化した「教える道具:を持つ
②標準書どおりにいかないときはどうするか
・人を使う技能
①インフォーマル活動で学ぶ
・発生型
課題設定型
ビジョン指向型 の問題解決
・「リーダーは、小集団活動をうまくまわすことが大事」
・毎朝、現場を見回り
「今日も部品が一つ落ちてたぞ」という部長
・「応援に送りだすときは、『向こうが困って頼んできているのだから、向こうがほしい人を出してやらないといけない。お前、行ってきてくれ』と声をかけるんです。誰もが優秀だと思っている人選んで送り込む。すると、送られる本人の自覚も違ってくる」
・上司の背中を見て、部下は育つ」
「お前、部下に追い越されているじゃないか。部下に自分の背中を見せられていないじゃないか。
・トヨタせは「あるべき姿」からスタートする
・個人を責めるな、しくみを責めろ
感想;
日本のモノづくりの強さは”現場力”でした。
ところが派遣法の改正で現場に派遣が入るようになり、現場が自ら考えることができなくなっています。
SOP通りにするだけで精一杯です。
SOPに書いてある内容が理解できません。
さらにSOPを不十分な知識で勝手に変更してしまってます。
日本の製造業で品質トラブルが増えているのは、現場力の低下です。
さらに深刻なのが開発力の低下で、不正なデータ取りが行われています。
目先の利益のために多大な損失を発生させています。
福島第一原発も典型です。
医薬品の製造業での不正なども同じです。
ダイハツ、富士通、三菱電機・・・
日本のモノづくりの強さが失われています。