前々回からのブログに引き続き、
患者さんの質問:「カゼには漢方が効く??」、
今回は、「葛根湯(かっこんとう)」編です。
ずいぶん前にテレビのコマーシャルで確かやってましたね。
「ひき始めのカゼには、葛根湯~♪」と。
。
そのフレーズを忘れず覚えておられる方が、
「カゼひいたなぁ」と感じた時によく「葛根湯(かっこんとう)」を
ご自分の判断で薬局で購入されていると小耳にはさみます。
もちろん、その方のその時の症状に適していたら、効果はあると思います。
今回も「中医臨床のための方剤学」から引用。。。
「葛根湯(かっこんとう)」とは?。。。「傷寒論」に記載あり。
◎効能:解肌発汗・舒筋(じょきん)
「太陽病、項背強ばること几几、汗無く、
悪風するは、葛根湯これを主る(つかさどる)」
「太陽と陽明の合病は、必ず自下利す、葛根湯これを主る。」
これは、桂枝加葛根湯に麻黄(まおう)を加えたものである。
と云々カンヌンとつづく。麻黄には、開表発汗の作用があると。
あとは、『中医臨床のための方剤学』をお読みくださいませ。
「麻黄湯」も「葛根湯」も「桂枝湯」もすべて解表剤で、
発汗をうながす作用のある方剤のようですね。
すでに大量に発汗している人には、向いてないということかと。
発汗を促すので、症状を悪化させてしまう恐れありです。
。。
漢方薬を調合、処方されている方は、
こういう様々な症状によって、細かい分析(弁証)をして
日々漢方を処方されているわけです。
ここに揚げたのは、ほんのさわり程度、入口程度のお話です。
えちんの今回のブログ、少しは、参考になりましたでしょうか?
次回は、「母特製の大根のお漬物レシピ」登場~~♪