もう一つ、クラクフの“知る人ぞ知る”ホテルをご紹介します。
ヴィスワ川をはさんで旧市街の対岸にあるホテル、-Art Hotel Niebieski アートホテル・ニィエビィエスキ- ニィエビエスキとは、ポーランド語で「青色の」といういう意味で、その名前の通り、青を基調としたおちついたトーンでまとめられている、かわいらしいホテルです。
ヴィスワ川をはさんで旧市街の対岸にあるため、クラクフの主な見所へは、ヴィスワ川を渡っていくことになります。この点がかなり不便なため、正直ロケーションはあまりよいとはいえません。ヴィスワ川南岸ということで、日本語ガイドブックなどでの紹介も殆どなく、これまで訪れた日本人も指折るほどだそうです。
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しかしこのホテルの売りは、なんといっても、客室からの眺め。全客室ともヴィスワ川に面して大きな窓がとっており、バルコニーまで着いています。そこから、対岸のヴァヴェル城が一望できるのです。
プラハやブダペシュトのように、川の両岸に旧市街が広がる街と違い、ヴァヴェル城を含めたクラクフの旧市街は、ヴィスワ川北側のみとなっています。それゆえ、お城や旧市街の見晴らしを売り物にしたホテルは、旧市街への距離を二の次にして、ヴィスワ川南側に造らずを得ません。一方で、ヴィスワ川北側(旧市街側)のホテルは、観光に便利なものの、眺めがよくない(郊外の住宅地や工場しか見えない)ということになります。これは観光都市クラクフが抱える構造的な問題であると思います。今さらどうしようもないのですが。。