クラクフ旧市街・カジミエジュ地区の、ヴォルニツァ広場に面した場所に、一年ほど前、日本食料理屋がオープンしました。
その名も、蓬莱-Horai-
このレストラン、全部で三つの小部屋からなっていて、入り口を入った最初の部屋が、和室の寿司屋、二番目が広東料理レストラン風、三番目の部屋がタイ料理レストラン風の部屋になっています-そう、店の名前こそ『蓬莱』と思い切り和風ですが、日本食料理屋のほかに、広東料理とタイ料理のレストランもかねているんです。
とはいえ店員さんはみんな和服のハッピに日の丸の鉢巻をしていて、一応気持ちは日本食料理屋で、あとの二つは付け足しのようです。もちろんどの部屋に通されても、メニューは共通なので、日本料理は食べられます。
実はクラクフの日本食料理屋事情は非常に悪く、まずい店に入って懲りた経験があるため、もうクラクフで日本料理屋には行くまい、と固く誓っていた私だったのですが、各方面からこの『蓬莱』のよい評判を聞き、ついに先日、オープンから実に一年以上もたってから、この『蓬莱』へと足を運ぶこととなりました。
注文したのは、マグロの刺身の切り身と、マスの押し寿司、それとビール。マグロの刺身は7切れで23zl=940円と、ポーランド人からしたらかなりお高いお値段だと思うのですが、なんといっても魚がとても新鮮で、海外で食べているとは思えないほど上出来の味でした。一方マスの押し寿司の方は、お米はおいしかったものの、マスに酢味が利いていなくて△。ちなみにこちらは1カンで17zl=680円でした。それと余談になりますが、日本でマス寿司といったら赤身ですが、ポーランドでマス(Pstrąg)の料理を注文すると、100%白身魚がでてきます。一口にマスといっても、細かい種類が沢山あるとはいえ、マス寿司はやはり赤身がよかったです・・ とまぁいろいろ書きましたが、全体としては、店の雰囲気もよかったし、及第点だとおもいます。
ところで、本来和食党の私が、懲りてもう行かないと思ってしまうほど悪いクラクフの日本食料理事情とは...?次の記事でお楽しみください。
ところでヴァシレフスカさん、子育てが一段落したら思い切って出店してみてはいかがですか?
ぴっちゃんさん
>蓬莱は日本人経営&日本人板長でしょうか?
私も詳しくは知りませんが、今までのところ『蓬莱』での日本人の板前さんの目撃情報はありません。でも日本人の板前さんがいた「SUSHI BAR」よりこちらの方がずっとおいしかったです。
>私もクラクフの寿司は全く信用していません。
ごもっともです。ワルシャワとクラクフで、どうしてこうまでも違うのでしょう。。
>子育てが一段落したら思い切って出店してみてはいかがですか?
出店かあ..難しそう。。そういえば昔、伯母がワルシャワでアンパン屋をやりたいといっていました。
でもそれ以外の菓子パンはポーランドでやれば当たると思います。特にカレーパンやメロンパンみたいなの。Bulkaの生地でなんとかふわふわ感やもっちり感を出せればいけるのでは。
アンパンは思いつきらしいです。夫は甘党なので、餡子は大丈夫です。というか、むしろ私が苦手... 私はこし餡がだめで、つぶし餡しか食べられません。
カレーパンやメロンパン、こっちでやったらはやるでしょうが、はやったとたんに、ほかのパン屋に真似されて終わりな気が。単価も低いですし、カレーパンやメロンパンだけで店を構えるのは、難しいでしょうね。