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ヨハネ・パウロ2世ゆかりの地を歩く ⑤ 法王の生家

2006年09月16日 | ヨハネ・パウロ2世

ヨハネ・パウロ2世の生家は現在記念館となっており、亡き法王をしのんで世界中からカトリック信者が訪れます。記念館には幼少時代に使用していたベビーベッドや大司教や枢機卿時代の洋服や靴、さらにはスキーウェアやスキー板などの私用品まで、ヨハネ・パウロ2世に関するありとあらゆる展示がされています。広くはありませんが、入り口で入場制限をしているので混雑はしていなく、比較的ゆっくりと見学することができます。

  
  
  

この生家は大聖堂のすぐ裏ですので、迷うことはありません。そのほか通っていた小学校や、美味いクレムフカのケーキ屋さんなど、ヨハネ・パウロ2世に関する場所には説明パネルが設置されていますので、このパネルを辿りながら観光することができます。びっくりするのが、ヨハネ・パウロ2世の生活範囲の狭さ。生家、大聖堂、小学校、ケーキ屋がすべて大聖堂前広場から半径100メートルの範囲に収まっています。移動がいらないので観光客にはとても便利ですが、それにしても驚きの行動範囲の狭さです。

以前から思っていたのですが、家と学校が近い人は、通学の時間を勉強に当てられるからでしょうか、優秀になる傾向があるように思います。余談になりますが、私の知り合いの東大生も小学校が家の目の前でしたし、クラクフ大学医学部を出た私の夫も、やはり高校が家から50メートルでした。調べてみれば他にももっと例があるように思います。ヨハネ・パウロ2世の場合も、こんなに家と学校と教会が近いのだから、きっと毎日学校帰りに教会によって、ミサに参加したり神父の説教をきいたりしながら、信心を培っていったのでしょう。そういった意味で、ヴァドヴィツェはまさに「法王を生んだ街」の名にふさわしい街であると思います。


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