ポーランドからの報告

政治、経済からテレビのネタまで、詳細現地レポをお届けしています!

悪魔の祭典? メタルマニア

2007年03月18日 | イベント

ヘヴィーメタルの祭典 メタルマニア - Metalmania が、今年もカトヴィツェで開かれます。

今年のメタルマニアは、3月24日(土)カトヴィツェの SPODEK にて。値段は当日券が125~210zl(5,250~8820円)、そのほかワルシャワ、クラクフ、ウッヂ、カトヴィツエ、ビトム、チェンストホーヴァ、ポズナニなど全国各地のミュージックショップにてチケットを取り扱っています。(下のビラは昨年のものです。) 

   

実はポーランドはヨーロッパでも有数のヘヴィーメタル大国なのは、知る人ぞ知るところです。社会主義の時代から数々のヒットバンドを産出しており、体制変換後にテクノやトランス、ハウス、R&B、ヒップホップなど西側のありとあらゆる音楽ジャンルがテレビやラジオで流れるようになってからも、ヘヴィーメタルシーンには、10代の若者を中心に熱狂的なファンがいます。

時として悪魔信仰、サタニズム、オカルト崇拝とも関連付けられるへヴィーメタルですが、敬虔なカトリックの国ポーランドが、ヨーロッパ有数のヘヴィメタル大国であることは、非常に興味深いことだと思います。

キリスト教では、悪魔・オカルト信仰はタブー視されています。そのためポーランドの子供たちは、小さいころから家庭や学校の宗教の時間で、悪魔信仰は悪であることを厳しく教えこまれます。また極右カトリック系ラジオであるラジオ・マリアやTelewizja Trwamなどは、ヘヴィメタル音楽を聴くことを公然と非難しています。(ちなみにカトリック教会はウッドストックなども非難しています。) そのリバウンドとして、若者を中心に悪魔崇拝の土壌が育ちやすいということかもしれません。

というわけで、今年もメタルマニアに注目です。前日の23日(金)にハンガリーの首都ブダペシュトで開かれる、同じくメタルの祭典 Almássy Téri Szabadidőközpont とあわせて訪問されてみるのも面白いかも知れません。


ポーランドからの報告


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ぴっちゃん)
2007-03-20 07:41:18
(日本時間で)おはようございます。

メタルはスウェーデンを中心とした北欧で昔から根強い人気があって、ポーランドもその影響とは思いますが、VADERを初めとして80年代から人気を確立したバンドもあります。悪魔崇拝云々シリアスな話ではなく、そういうスタイルは一種の冗談で、ノリがよければそれでいいという感じです。ラジオマリヤはただの馬鹿の集まりですから相手にしないでいいんですよ。友人にVADERの熱烈なファンがいて、来日公演は行ったことがありますよ。ポーランドのスラッシュメタルはとてもクールでレベルが高いと思います。
返信する