ポーランドからの報告

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ホロコースト記念日

2007年01月27日 | 歴史

62年前の今日1月27日、アウシュビッツ=ビルケナウ収容所解放が、ソ連軍によって解放されました。

アウシュビッツ=ビルケナウ収容所では、第二次世界大戦中、ユダヤ人をはじめヨーロッパ中の28の民族が強制収容され、重労働をさせられた上殺されました。アウシュビッツAuschwitz、ビルケナウBirkenau はそれぞれドイツ語の地名で、ポーランドでは「Oświęcim(オシフィエンチム)」、「Brzezinka(ブジェジンカ)」と呼ばれています。クラクフの西70kmのところにあり、バスで1時間半ほどです。

  

アウシュビッツ収容所の入り口はには『働けば自由になる』と書かれた標識が掲げられています。この門をよく見ると、3番目のBの文字が上下さかさまにつけられているのがわかります。この門を作らされた囚人が、せめてもの抵抗として、わざと逆につけたと言われています。

  

日本同様ヨーロッパでも、第二次世界大戦の悲劇が徐々に忘れられてきています。なんでも、イギリスの高校生の約50%が、アウシュビッツが何の名前だか知らないのだそうです。とはいえポーランドの学生は、中学校や高校の課外授業で必ずアウシュビッツ=ビルケナウを訪れますので、ほぼ全員がこの悲劇について多かれ少なかれ知っていますが、それでも当時の生存者の方も少なくなってきており、歴史教育に改めて力を入れる必要性を痛感します。

一昨年の60周年時より、毎年1月27日がホロコースト記念日に定められました。今日は当地で記念式典が開かれています。



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