主婦が作ったNPO e-Lunch(イーランチ)

NPO法人イーランチの理事とIT企業勤務、コーチングも実践中のよくばりワーキングマザー

「スマホのある子育てを考えよう」セミナー開催

2014-10-24 | e-Lunch(イーランチ)のNPO活動
さまざまな情報機器の急速な普及にともない、子育てのシーンにおいてもスマートフォンが存在するようになり、子どもたちにとっても身近な存在となってきました。
心や体の土台を作る大切な乳幼児期の子どもに、親としてどのようにスマホと関わらせたらいいのかを考える機会を創出することを目的として企画された「スマホのある子育てを考えよう」プロジェクト。
10月23日は、プレ開催として、焼津豊田幼稚園で保護者向けのセミナーが開かれました。



セミナーの冒頭、全国の幼稚園・保育園にご協力いただき実施した「乳幼児のスマートフォン・タブレット利用調査」の集計結果からみえてきた「スマホと子育て」の実態を確認しました。



今回のプロジェクトでは、書き込みのできるワークブックを制作し、参加型のスタイルで進めます。



(自分の使い方、使わせ方と比較して)データを見て感じたこと、これまでスマホを使ってきて、楽しかったことや不安におもったことなどをグループワークで話し合っていただきました。

同じ幼稚園の保護者同士ということで、初対面でも早々に打ち解け、笑い声が起こったり、スマホ利用でひやりとした経験談が飛び出したり。
お母さんたちには、自分の声を吐き出す場というもの、必要なのですよね。



後半、協賛企業の株式会社カスペルスキー様より、専門家の立場から情報漏えいやスマホのセキュリティ対策などについて、お話いただきました。
日頃なかなか聞く事のできないお話とあって、お母さんたちも真剣に耳を傾けていました。



カスペルスキーのマスコット「グリーンベア」は、お母さんと一緒に会場に来ていたちびっ子にも大人気。



セミナーの最後には、家庭でスマホの使い方を話し合い、ルールを作りましょう、というまとめで終了しました。



当日の夕方には、静岡第一テレビのnews everyに報道され、翌日の24日の静岡新聞の朝刊には、セミナーの様子が掲載されました。

セミナー後のアンケートには
「大人がいかに気を付けるかによって変わる。今一度考える機会ができて良かった」
「子どもへのスマホ利用が全くダメなのかなど、ふだん不安に思っていることを解消することができた」などの感想が寄せられました。

今回のセミナーが、子育てにがんばっている若いお母さんたちの心を少しでも軽くするものであれば、こんなに嬉しいことはありません。

ご参加いただいた皆さま、ご協力いただいた焼津豊田幼稚園様、協賛のカスペルスキー様、事務局のパステルIT新聞様、そしてイーランチのスタッフの皆さん、ありがとうございました。

これから全国20ヶ所でのセミナーが始まります!どうぞよろしくお願い致します。

香川県高松市で研修会

2014-10-19 | e-Lunch(イーランチ)のNPO活動
青少年のインターネット安全利用の啓発活動は、行政主導で講師を養成し、学校等に派遣している自治体が多くあります。

香川県も平成21年より「インターネット有害情報対策事業」として保護者を対象に「さぬきっ子安全安心ネット指導員」を組織し、活動されているとのことで、このたび指導員の皆様を対象としたスキルアップ学習会の講師として、声をかけていただきました。



まずは、イーランチの活動紹介。
続いて、通常イーランチで保護者向けに実施している講演を聞いていただきました。
地域が違っても、子どもたちのネット利用の課題に大きな差はありません。
違いがあるとすれば、その表現方法だったりアプローチ方法ではないでしょうか。
イーランチが通常行っている母親目線を大切にした講演を聞いていいただくことで、何かしら参考にしていただけるところがあれば嬉しいです。



午後に入って、親子のコミュニケーション演習に取り組んでいただきました。
はじめてみると、そこは「指導員さん」だけあって、演習もとても滑らかで非常にお上手。
親役になって子どもに語りかける言葉はとても深く、さすがです。
さまざまな課題のある子どものネット利用ですが、家庭でできる対策の根幹には、やはり親子のコミュニケーションがあります。
子どもを慈しみ、愛しているという親の気持ちを、子どもにいつも伝え続けていれば、ネットの問題のみならず、解決できることはもっとあるはずだと思うのです。



続いて、昨年度、文科省の委託事業として実施した「ネット依存を考える中学生ワークショップ」のプログラムを体験していただきました。
これは、大人がやっても、とても気付きの多いワークショップです。
人によって「ネット依存」に対する感じ方が、こんなにも違うということで「これじゃ、まだ自分をコントロールできない子どもたちがもめるのは当然。」という声も出ました。
まずは「違い」を知ることが、第一歩なのですよね。



ワークショップの成果をグループ別に発表していただいているところです。
指導員さんたちの発表、堂々としていてわかりやすく、本当にお上手!!



その後、中学生が考えた「ネット依存度チェックアプリ」を、体験していただきました。
「きゃ~、私○点だってー。」
「中学生に”もっと家庭での時間を作りましょう”ってアドバイスされちゃった~。」など、非常に盛り上がりました。

午前、午後、合わせて5時間という、長時間にわたる研修にもかかわらず、終わってみればあっという間。
演習やワークショップでは、話が大変深いところにまで及び、私も新しい視点をいただくなど学ばせていただきました。
ご参加いただいた「さぬきっ子安全安心ネット指導員」の皆様、本当にありがとうございました。



ところで今回の研修会場は、高松駅から直結の「高松シンボルタワー」の中にある「e-とぴあ・かがわ」という施設の一室。
大変眺めも良く、すばらしいデザインの建物でした。



そして香川県といえばもちろん「讃岐うどん」。
1泊2日の間に、2回、おうどんをいただきました。
聞きしに勝るおいしさは、さすが本場でした。



四国に渡ったのは、初めてだったので、少しだけでも高松の良さを見たいと、研修前に「高松市立玉藻公園 史跡高松城跡」へ行きました。



さわやかな秋晴れの下、手入れの行き届いた立派な公園を散策していると気持ちも晴ればれ。



帰途、高松駅から岡山駅へ向かうマリンライナーは、瀬戸大橋を渡ります。
ちょうど日没の時間帯だったので、瀬戸内海に沈む夕陽をみることができました。
頭の中では ♪瀬戸は日暮れて 夕波小波~♪ の歌がリフレイン(笑)
遠方への出張研修をがんばったご褒美でしょうか、本当に美しい風景でした。

今回、研修の講師にと声をかけていただいた香川県教育委員会事務局のM様、研修からランチタイムまでお付き合いいただき、駅まで送って下さったダンディなA様、そして、今日の日まで細かに打ち合わせをして下さり、研修中も細やかなご配慮をいただいたO様、大変お世話になりました。ありがとうございました。

香川県、とてもいいところですね。機会があればまた訪れたいです。
ありがとうございました。

未就学児の保護者を対象に、スマホ利用のルール作りを考え、セキュリティ対策を学ぶ無料セミナー開催園募集

2014-10-15 | e-Lunch(イーランチ)のNPO活動
母親目線で教育現場でのネット安全教育を実施しているNPO法人e-Lunch(以下、イーランチ)と、世界で展開するセキュリティソフトメーカー 株式会社カスペルスキー(以下、カスペルスキー)、幼稚園・保育園に「パステルIT新聞」を発行している株式会社サンロフト(以下、サンロフト)の3社は、全国の幼稚園・保育園における保護者を対象に、インターネットを安全に利用するための啓発事業を実施することを発表します。

近年、スマートフォンやタブレット利用の低年齢化が進み、いわゆる「スマホ子守り」や若年層のネット利用によるトラブルが社会問題化しています。こうした中、保護者へのモラルや、セキュリティ対策に関する啓発・教育活動の必要性が高まっています。

3社は啓発事業の第一弾として、「スマホのある子育てを考えよう」をテーマに、スマートフォンを持つ子育て世代が集う幼稚園・保育園で、保護者向けの無料セミナーを実施し、その内容を収録した自主上映会用DVDを無料で配布します。セミナーは全国20カ園で開催、DVDの配布先は1、000カ園です。本日より、セミナーの公式サイト(http://sumaho-kosodate.com/)や「パステルIT新聞」(http://passtell.jp/)などで、幼稚園・保育園の募集を開始します。

本セミナーは、カスペルスキーが協賛ならびにセキュリティナレッジをイーランチに提供し、カリキュラム作成と講師をイーランチが担当します。サンロフトは事務局として周知活動や幼稚園・保育園とのやりとりを担当します。3社はセミナーの実施を通じて、保護者が自分自身や子どものインターネット利用を見直し、セキュリティ対策を実践できるようになることを目指します。


■保護者向けインターネット安全利用啓発セミナー「スマホのある子育てを考えよう」

対象:未就学児の保護者
講座内容:子育てとスマホのある現状 / 子どもがスマホを使うときに親が気を付けるべきこと・安全対策 / 家庭でのルール など。講義とグループワークで楽しくわかりやすく進めます。
実施期間:2014年10月23日~2015年5月31日
費用:無料(幼稚園・保育園にも受講者にも費用はかかりません)
募集園数:20カ園
募集期間:2014年10月15日~2015年5月31日
応募方法:公式サイト又はチラシの「FAXお申し込み書」にてご応募ください。

■セミナー内容を収録した自主上映用DVD配布

収録内容:インターネット安全利用啓発セミナー「スマホのある子育てを考えよう」の講義の部分をダイジェスト版として収録。グループワークを除き、セミナーとほぼ同じ内容です。
配付期間:2014年11月下旬~順次発送予定
費用:無料
配付枚数:1、000枚
募集期間:2014年10月15日~2015年5月31日
応募方法:公式サイト又はチラシの「FAXお申し込み書」にてご応募ください。


■本件に関するお問い合わせ先

【主催】特定非営利活動法人e-Lunch 理事長 松田 
TEL:054-626-2100 | FAX:054-626-8546
URL:http://www.npoelunch.jp/ | Mail:info@npoelunch.jp

【協賛】株式会社カスペルスキー 広報担当 篠田 
TEL:03-3526-8523 | FAX:03-3526-0150
URL:http://www.kaspersky.co.jp/ | Mail:jp-press@kaspersky.com

【事務局】株式会社サンロフト 広報・マーケティング室 鈴木
TEL:054-626-3366 | FAX:054-626-3371
URL:http://www.sunloft.co.jp/ | Mail:info@sunloft.co.jp

※2014年10月23日(木)10時~、静岡県焼津市内の幼稚園で無料セミナーを開催します。
取材をしてくださるメディア様は事務局までご連絡ください。

「スマホのある子育てを考えよう」公式サイトはこちら

開催園募集のチラシはこちら 


伊東市立旭小学校4~6年生への講演会でした

2014-10-14 | e-Lunch(イーランチ)のNPO活動
2週続けての台風の襲来に、日本列島がやきもきした週末でした。



「もし公共交通機関が不安定な時は、朝の連絡で決めましょう」というお約束までしておいたのですが、見事なまでの台風一過の快晴の中、伊東へ出張講演でした。

伊東市立旭小学校は、小高い山の中にある小さくて素朴な小学校です。
インターネット機器の所有も全国平均より20%ほど低く、ネットに関する問題も、今のところ起きていないということですが、もしかしたら表面化していないだけで、実は何か起きているのかもしれない、という不安はあるとのこと。
だからこそ先手を打って、インターネットを使う上でのモラルを身に着けてほしいという先生方の思いから、今日の講演が企画され、イーランチに講師依頼をいただきました。

いつものように講演の最初に、家庭でのネット利用についていくつか質問してみると、やはりパソコンとゲーム機からのネット利用が8割という感触。
これは、これまで他の小学校での挙手アンケートとほぼ同じなのですが、(自分用かどうかは不明ですが)スマホやタブレットの利用は、確実に進んできている印象を受けました。

小学生のカリキュラムは三択クイズをベースに、映像教材も使って、楽しく学ぶ内容です。
重要なポイントではメモを取ったり、真剣に頷きながら説明を聞いてくれた旭小の皆さん、ありがとうございました。
これから本格的にインターネットでのコミュニケーションも楽しむ年齢です。
今日の講演で耳にしたことを、頭の隅において、上手にネットと付き合っていって下さいね。



講演後には、給食をごちそうになりました。
本日のメインディッシュは、伊東の郷土料理「ちんちん揚げ」
ヘルシーでおいしく、めずらしいメニューに当たってラッキーでした。

旭小学校の校長先生、今日の日まで細かに打ち合わせして下さったU先生、お世話になりました。
U先生の学生時代のバイトのお話は、とても貴重で楽しかったです。
ありがとうございました。

【報告】幼児とスマホ・タブレットのあり方を考える座談会

2014-10-10 | e-Lunch(イーランチ)のNPO活動
電車の中やレストランなど、子どもに静かにしてほしい時に、子どもにスマホで動画をみせるなど、子育てのシーンにおいてスマホやタブレット端末が利用され、子どもたちにとってもさまざまな情報機器が身近な存在となってきました。
 一般社団法人日本小児科医会から「スマホに子守りをさせないで」といった提言が出される一方、早期のスマホ利用による子どもの心身への発達への影響などは、実はまだ根拠となる調査研究もなく、「正解」は出ていないという状況です。

そこで、子育てとスマホ利用について考え、課題を整理し、話し合いの内容を「提言」という形にまとめ、若いお父さん、お母さんが「幼児とスマホ」のあり方について、ちょっとだけ立ち止まって関心を持ってもらえるように、社会に発信することを目的として、有識者や啓発活動者が福岡に集い、座談会が開かれました。

参加者は以下の通りです。

[コーディネータ]
桑崎 剛:安心ネットづくり促進協議会/熊本市立総合ビジネス専門学校 教頭
[主催]
永坂 武城:安心ネットづくり促進協議会/一般社団法人情報教育研究所 代表理事
[パネリスト]
川合 ちえみ :一般社団法人情報教育研究所 情報モラルアドバイザー(愛知県豊田市)
田中 康平:株式会社ネル・アンド・エム 代表取締役(佐賀県佐賀市)
井島 信枝:子どもねっと会議所 代表(福岡県福岡市)
松田 直子 :特定非営利活動法人イーランチ 理事長(静岡県焼津市)

他新聞社3社4名

大変熱く、深い議論が続いた座談会の様子を、パネリストの田中康平さんがサマリー、レポートにまとめて下さいました。

 ▼座談会のサマリーはこちらから

 ▼座談会のレポートはこちらから
 
 ▼参考資料


またパネリストとしてご一緒した、同じ子育て経験者の「子どもねっと会議所」の井島信枝さんが、ご自身のWebサイトでその思いを書かれているので、合わせてご一読下さい。
 
 ● 乳幼児にスマホやタブレットを使わせる親をどう思いますか?【スマホに子守り問題】(1)
  私の時代はビデオを責められていた。

 ● 乳幼児にスマホやタブレットを使わせる親をどう思いますか?【スマホに子守り問題】(2)
  博多で白熱議論

 ●乳幼児にスマホやタブレットを使わせる親をどう思いますか?【スマホに子守り問題】(3)
  iPadでICTタイムを取り入れている幼稚園

 ●乳幼児にスマホやタブレットを使わせる親をどう思いますか?【スマホに子守り問題】(4)
  啓発の形を考える

静岡新聞に掲載されました

2014-10-06 | e-Lunch(イーランチ)のNPO活動
10月4日の「みんなでつくるネット社会2014」~親子でネットやゲーム機の使い方について考えよう~ の様子が、静岡新聞に掲載されました。

ゲーム機の長時間利用による生活習慣の乱れや学習への影響、はたまたインターネット利用の低年齢化など、さまざまな課題の出始める小学1~3年生の親子とを対象としたセミナーは、大盛況でした。

ありがとうございました。

もしもスマホがなくなったら・・・?

2014-10-05 | e-Lunch(イーランチ)のNPO活動
社会教育委員(平均年齢おそらく60代後半?)と大学生とのグループトーク「社会教育カフェ」で、世代の違いによるコミュニケーションについて話し合った時のひとコマです。
(1グループ5対5くらい)



ネットのコミュニケーションに長けている、ある男子学生さん曰く

「昔、メールやり取りしていた頃はケータイにメアドいっぱいだったけど、LINEになってから友だちのメールアドレスなんて全然知らないっすよ」

「・・・昔、メールしてた頃? ・・・えー!それって昔なんだーっ!」と、驚く社会教育委員。

「じゃ、『あとでメールするね』って言いかたはしないわけ?」

「あ~、しないっすね。『あとでLINEでー』とか、言いますねー。」

「ほ~・・・」(←もちろん社会教育委員のため息)



で、ある教育委員さんが「もし、スマホなかったらどうするの?」と尋ねたら、

「1回、死にます!」

「!!!」((←もちろん社会教育委員の反応)

・・・この表現が、現代の若者だわねぇ。

いろんな意味で世代間コミュニケーションの勉強になりました。

あ、もちろん文化の継承や、若者の社会参加など、真面目な議論もありましたよ~。

みんなでつくるネット社会2014~親子でネットやゲーム機の使い方について考えよう~

2014-10-04 | e-Lunch(イーランチ)のNPO活動
近年の急速な情報技術の進化により、子どもたちが使うゲーム機にもインターネット機能が搭載されるなど多様化するとともに、低年齢化が進んでいます。
そこで、子どもたちのインターネット安全利用啓発活動に取り組むNPO法人イーランチでは、3DSなどのゲーム機や、ケータイ・スマホなどのインターネット機器と、子どもたちがどんなふうにつきあえばいいのか、親子で学びながら家庭でのルールづくりについて考える「みんなでつくるネット社会2014」~親子でネットやゲーム機の使い方について考えよう~ を開催し、小学生1~3年の親子20組、約50名が参加しました。


まずは主催の焼津ライオンズクラブ様より、会長あいさつをいただきました。


次にミニセミナーで、約20分お話させていただきました。
ゲームがやめられなくなってしまう小学生が登場する再現ドラマを見た後、「ゲームがやめられなくなると、どうなっちゃうのかな」「ゲームを安全に使うにはどうしたらいいのかな」という投げかけをしました。


小学校低学年の子どもたちは、とても素直で積極的に発言してくれます。
「ゲームをやり過ぎると目が悪くなる」
「ゲームばっかりやって勉強しなくなると将来が心配」
などの意見が、子どもたち自身の口から出て来て、会場があたたかい笑いに包まれました。
おそらく、日頃、家庭で言われている言葉だと思いますが、子どもたちはちゃんと大人の言葉を受けて止めているのですね。

保護者の皆様へは「ペアレンタルコントロール」「年齢別レーティング制度」「スマートフォンのフィルタリングの仕組み」などを伝え、ミニセミナーは終了。


マイクは、今回もご協力いただいている静岡大学教育学部 大学院の酒井郷平さんへ。


ここからは親子で参加型のワークショップになります。


静岡大学教育学部 塩田研究室で開発していただいた「おやこであそぼうサイコロゲーム」は、サイコロを振りながら「じかん」と「ばめん」「やくそく」の3つのアイテムを集め、早くおうちにかえろうというゲームです。


親子で相談しながら、効率的に進むルートを探していくのですが、頭の柔らかい子どもたちの動きに、大人が関心するシーンも多々あり、おおいに盛り上がりました。
電子機器のゲームではなく、サイコロを振るゲームは、世代を超えて楽しいものですね。


今回のイベントの主催者である焼津ライオンズクラブの皆さまにも挑戦していただき、こちらからも大きな笑い声が出て、会場を盛り上げていただきました。


続いて、カードを使ったワークショップで、家庭のルールを作っていきます。
ルールを作る時に、問題になるのは、親子の考え方の「ずれ」であるという点に着目し、サイコロゲームでゲットした「じかん」「ばめん」「やくそく」の3つについて、話し合っていきます。
たとえば「1にちにゲームやネットをしてもよいのはなんふん?」という質問が投げかけられ、親子ともに、「0ふん」「30ふん」「1じかん」「「1じかん30ふん」「2じかんいじょう」の5枚のカードの中からひとつ選んで、グループで同時に出します。


もし親子で選んだカードに「ずれ」があったら、どちらの意見を採用するのか、あるいは、その中間に決めてお互いに納得するのかを話し合い、その結果をワークシートに記入していきます。


次に「ゲームであそんでいけないばめんは?」という質問です。


「しゅくだいがおわっていないとき」「かぞくとでかけるとき」「じぶんのいえでともだちとあそぶとき」などの質問に、親子で「○」「×」のカードを同時に出して、やはり「ずれ」があったら、話し合い、決定したルールをワークシートに記入していきます。


「やくそく」では、「ルールがまもれなかったときのやくそくは?」の質問に、「1にちゲームをしない」「3かかんゲームをしない」「1しゅうかんゲームをしない」という3枚のカードから、1枚選んでカードを出し合います。


自分が不利になりそうな質問では、子どもなりに意見をたたかわせながら、家庭ごとのルールが作られていきました。



セミナーの終わりには、静岡大学教育学部講師 塩田真吾先生より講評を含んだまとめのお話をいただきました。
ゲーム機やネットと上手に付き合うには、親子で「ずれ」を話し合ってルールを考えるのが大切であるということ、そして状況によってルールは変化するものであることや、見直しをしながら常に状況にあったルールにしていくことがじょうずに守れるコツである、というお話で締めくくられました。

子どもたちのインターネット利用の低年齢化はますます進むと思われ、そこに対する啓発活動は、低学年の子どもでも飽きずに学べる参加型のワークショップが有効であることが、確認できました。
今後も機会があればイーランチでも積極的に開催していきたいと思っておりますし、同様の取り組みが各所で広がることを願います。


何かと行事の多い好天の秋の土曜日に、親子で参加して下った皆さん、ありがとうございました。

主催の焼津ライオンズクラブの皆様
ご協力いただいた焼津市教育委員会様
教材開発と当日のファシリテーターを担当して下さった静岡大学教育学部 塩田研究室の皆様
後援いただいた安心ネットづくり促進協議会様
協賛していただいた株式会社カスペルスキー様、デジタルアーツ株式会社様、グリー株式会社様
遠方、応援に足を運んで下さった総務省東海総合通信局様、
今日の日まで、骨身を惜しまず準備に、そして当日の運営に奔走してくれたイーランチの皆さん、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。


そして今回、司会を担当してくれたイーランチの桑原理事。
いつもながら細かな心配りの行き届いたプロデュース、素晴らしかったです。ありがとうございました。