社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

JUDOと柔道

2008-08-15 16:18:10 | 日常
北京オリンピックで、日本のお家芸「柔道」が
苦戦を強いられています。世界的に普及した
柔道競技、日本古来の武道が広く世界に普及
したことは嬉しいことです。しかし、反面
競技としての「JUDO」は本来の武道である「柔道」
から離れつつある様です。

武道とは本来、精神を鍛錬するものでした。日本
古来の「柔道」も、相手の力を巧く利用する、
小さいものでも大きなものに立ち向かう等、「技」
を競い合うものでした。それが世界に普及し競技
となるにつれ、その形はだんだんと変わっていき
ました。精神よりも勝負に拘るものとなり、その
結果ポイント制の導入というものになりました。
今回のオリンピックにおいても、外国人選手の中
には、技をかけるより、ポイント狙いという選手
が多く見られました。中には全く「技」をかけず
ポイントだけで勝ち抜く選手もいました。
しかし、この現実を嘆いているだけでは何の解決
にもなりません。

今大会で日本選手が惨敗しているのは、選手だけの
問題ではありません。それより、協会やコーチ達の
責任のほうが大きいのでは?それは世界の「JUDO」
という現実を研究せず、それに対する施策を怠った
ことです。日本の「柔道」に拘るあまり、世界の
「JUDO」を分析していまかったからです。日本だけが
「柔道」に縛られていては、世界では勝てないのです。
その中、重量級の石井選手が見事金メダルを獲得しま
した。彼が今まで実践してきたことが「JUDO」でした。
積極的に海外武者修行に出かけ、外国の「JUDO」の
経験を積んできたのです。「練習の鬼」と言われる
彼ですが、ただ練習をしてきた訳ではありません。
何をすべきかを自分で考え、自ら練習方法を考えて
きたのです。金メダリストの古賀選手も言うように
「言われるままの練習をするだけでは強くなれない、
自分で工夫しかんがえることが大切だ」と。